表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
106/163

ゴブリン殲滅戦①

僕と美鈴さん。


それと健太さん達のパーティーは、夕方に探索者協会にやってきた。


探索者協会から依頼された、ゴブリンの殲滅をするためだ。


僕達は、探索者協会の支店に併設されたホテルの個室に案内された。


ダンジョンに潜り、夜中に帰ってくる探索者もいるため、ホテルが併設されている。


部屋に荷物を置いた僕達は、探索者協会の会議室に集合した。


今回のゴブリン殲滅戦に参加するパーティーが、全員集まると、支店長が説明を始めた。


「今日は、集まってくれてありがとう。


既に聞いている通り、ゴブリン殲滅戦を行う。


まず、夜中に出発して、ゴブリンが巣穴から出て、活動を開始する夜明け前に現地に入ってもらう。


そして、それぞれ担当する巣穴のゴブリンを全滅させたら、帰ってきてほしい。」


「何か?質問はあるか?」支店長が聞く。


しかし、誰も質問は無いみたいだ。


そして支店長が、それぞれが受け持つ巣穴の場所を言う。


巣穴は、ダンジョンの右側に5ヵ所と、左側に5ヵ所だ。


右側の5ヵ所は、巣穴1つに付き1パーティーが割り振られた。


そして、何故か?左側の5つの巣穴は、サンライズがすべて受け持つと言われた。


支店長が僕を見て「Aランクパーティーのお前らなら余裕だろ?」と言う。


おかしい…誰も異議を唱えない。


「では、よろしく頼む」と支店長が言い、説明は終了した。


今回参加したパーティーは、午前3時にダンジョン入口に集合し、全員でゴブリンのいる地下4階に向かって歩きだした。


僕は歩きながら、美鈴さんに作戦を説明する。


「美鈴さんには、1番左側の巣穴前に陣取ってもらい、そこから出てくるゴブリンは、すべてスノーに倒してもらいたい」と伝えた。


すると美鈴さんが「他の4つの巣穴は、どうするの?」と聞いてくる。


「僕の精霊は5体いるから、巣穴1つに1体づつ精霊を配置して、精霊達にゴブリンを倒してもらう」と僕が言うと、美鈴さんは納得したみたいだった。


地下4階に到着し、それぞれが、自分達の持ち場に向かって散って行く。


僕がスノーに「美鈴さんを頼むね!」と言うと、スノーが「ワン!」と鳴いた。


僕は美鈴さんと別れて、精霊達と自分の持ち場に歩いて行った。


僕は4つある巣穴の中で、1番右側の巣穴に下位精霊2体と僕が向かい、残りの3個は、それぞれ中位精霊を1体づつ配置し、魔法の結界を張り、僕が行くまでゴブリンを巣穴の外に出さない様に頼んだ。


僕の指示を聞いた精霊達は、巣穴に向かって飛んで行った。


僕は、下位精霊のルピナスとアンバーを連れて、1番右側の巣穴が見える場所で待機する。


ダンジョン内が、段々明るくなってくる。


暫く待っていると、ゴブリンが1匹だけ巣穴から出てきて、辺りの警戒をしていた。


そして、そのゴブリンが「ガ~」と鳴く。


すると、巣穴から続々とゴブリンが出てきた。


僕がルピナスとアンバーに攻撃の指示をすると、上空から水の刃がゴブリン目掛けて飛んで行く。


そして、地面から石の槍が出てきて、ゴブリンを串刺しにして、ほんの数分で討伐が終了した。


念のため、アンバーに巣穴に残っているゴブリンが居ないか?聞いてみる。


アンバーは首を左右に振った。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ