拓哉と美鈴は、宝物から出てきた弓の鑑定結果を聞く。
支店長への報告が終わり、僕達は鑑定師のところに向かった。
鑑定師さんから、鑑定結果を聞く。
「結論から言うと、この弓はAランクのアイテムだ!
まず、この弓に魔力を込めると、魔法で弦が張られる。
そして、矢だが3種類の魔法の矢を放つ事が出来る。
火・水・光の3種類だ。
例えば、弓の使い手が火の矢をイメージすると、自動的に魔法の火の矢が具現化する。
更に、弓使いJOBを持つ人が使うと、攻撃力増強と命中率補正機能が追加される。
攻撃力120%だから、威力が2割増だ!
命中率補正も、だいたい20%の確率で、狙った目標にクリティカルヒットするぞ!」
と鑑定師さんが、興奮気味に言う。
「こんなレアアイテムを鑑定するのは、久しぶりだ!」と鑑定師さんが言った。
凄く良いアイテムだった。
これは、売らない方が良い気がする。
オークションに出品すれば高値で落札されると思うけど、1度手放すと、2度とは手に入らないと思う。
それに、お金に困ってない。
投資家みたいに、探索者に貸し出して、リース料をもらう事も出来る。
僕は、美鈴さんに「このアイテムは売らずに保管しておきたいと思うけど、美鈴さんの意見は?」
すると、美鈴さんは「私も、今すぐ売る必要は無いと思うよ!」と言った。
そこで、僕が持つ巾着袋に保管しといて、次回、ダンジョンに来た時に、地下1階の天空の城にある部屋で保管する事にした。
そして、フロアボスのブラックウルフを討伐した時に手に入れた、ドリンク剤みたいな瓶は、中級ポーションだった。
これも、美鈴さんと相談して、健太さんプレゼントする事にした。
健太さん達との待ち合わせまで、時間があった僕達は、2階の食堂でサイダーを飲みながら、お喋りを楽しんだ。




