表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/163

拓哉と美鈴は、ダンジョン地下5階の探索をする②

僕達は、石橋を進み、2つに割れた滝の間を抜けて、洞窟の中に入った。


洞窟の奥が暗くて、先が良く見えない。


そこで、光精霊のフリージアに光の玉を出してもらう。


僕達は、上位精霊の後を付いて行くと、広い場所に辿り着いた。


部屋の中に、茶色の光の玉がいくつも浮いていた。


土の妖精だ。


きっと、土の上位精霊が、妖精達を保護しているんだ。


今まで会った、水の上位精霊も、風の上位精霊もそうだった。


それと、この広い部屋の壁際に、魔石がいくつも積み上がっている。


もともと、この場所にいた魔物を土の精霊達が倒して、この場所を占領したんしゃないかな?


僕は、土の上位精霊に話を聞く。



すると、やはりこの場所には、魔物がいたそうだ。


その魔物が穴を掘って、土の中に通路や部屋を作っていたそうだ。


通路はすべて、斜め上に伸びていて、1番上の山の頂上付近には、巣の中に入る穴が3ヵ所あり、それぞれの穴を魔物の兵隊が守っていた。


妖精達を保護する場所が欲しくて、土の精霊達が、この巣を作った魔物を殲滅したそうだ。


それから、滝の裏側にある、僕達が入ってきた穴は、上位精霊が開けた。


山の頂上付近の3カの出入口を塞がれた時に、妖精達を逃がす為の非常口らしい。


そして、ここが1番下の部屋。


部屋の奥には1段高くなった場所があり、その場所には豪華な椅子が1つあった。


きっと、あの椅子に魔物の王か、女王が座っていたんだ。


そして玉座の前には宝箱がある。


これは、間違い無く支店長への報告案件だ。


僕は、土の上位精霊に魔石をもらえないか?聞いてみると、邪魔だから全部持って行って良いと許可してくれた。


支店長に報告する時に、証拠として提出しよう!


それから、宝箱に付いて聞いてみる。


すると、邪魔だから退けたいと、何度か土魔法で壁際に移動させようとしたが、無理だったそうだ。


僕は、宝箱の中身を取り出すと、宝箱は消えて無くなると話すと、是非開けて欲しい。


宝には興味がないから、僕達にくれると言う。


そこで僕が宝箱を開けると、中から弓が出てきた。


弓の本体だけで、弦が張って無く、矢も無かった。


僕が弓を宝箱から取り出すと、宝箱は光の粒子になって消えた。


邪魔な宝箱が無くなって、土の上位精霊は喜び、使っていない部屋がいくつもあるから、自由に使って良いと言われた。


しかし、このフロアが1番下の階で、この上のフロアに行こうにも、ツルツルの壁が斜め上に伸びていて、人が1~2人が通れるくらいの幅しか無くて、とても登れそうにない。


どうしたものか?


僕が考えていると、闇精霊のビオラから、頭の中にイメージが伝わってくる。


どうやら、影魔法で、別の部屋に移動出来るみたいだ。


僕は美鈴さんに説明して、美鈴さんと手を繋ぐ。


すると僕達の体がゆっくりと、自分の影の中に沈み始める。


僕達の体が完全に影の入ると、真っ暗で、何も見えない。


美鈴さんが繋いだ手に力を込める。


真っ暗で不安なのかな?


僕がそう思っていると、今度はゆっくりと体が上に上がって行く。


体が完全に地面の上に出る。


真っ暗で何も見えないから、フリージアに光魔法で明るくしてもらおう。


僕がフリージアを呼ぶと、部屋に繋がる穴から飛んできた。


フリージアの光魔法で部屋を照してもらう…石をくり貫いて作った部屋だった。


床も壁も、ツルツルで、まるで大理石みたいだった。


地下にある部屋だから、暑くも無く、寒くもないけど、窓が無くて、ストレスが溜まりそうだ。


僕達は、いざと言う時の逃げ場所&荷物置場として、1部屋だけ借りる事にした。


再びビオラの影魔法で、玉座のある部屋に移動して、1部屋だけ借りると告げる。


それから、僕はダメ元で、土の妖精と契約を結びたいと上位精霊にお願いしてみる。


すると、土の上位精霊からは、好きにして良いと言われた。


契約を受け入れか?受け入れないか?決めるのは、妖精達だからと。


そこで、僕は土妖精との契約を試す事にする。


例えダメでも、現状とかわらない。


マイナスになる事も無いから、気楽にチャレンジしてみよう!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>妖精達を保護する場所が欲しくて、土の精霊達が、この巣を作った魔物を殲滅したそうだ。 魔物は倒すべき物という認識で天空城の時はあまり気にしていなかったけど、 住処を得る為に魔物を殲滅して横取りするなん…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ