たらい回し
思いつきで書いています。
面白いと思っていただければ幸いです。
今回は説明回です。
ルカ「おはようございます!商人さん!今日からしばらくよろしくお願いします」
商人「おはよう、よろしくね」
アリア「はい!よろしくお願いします」
商人「俺の事はエルドって呼んでくれ」
ルカ「分かりましたエルドさん」
エルド「それじゃそろそろ出発しようか」
マーチ「行ってらっしゃい!2人とも!元気でね!」
ルカ・アリア「ありがとうございます!行ってきまーす!!」
村を出たルカ達は約2日馬車に揺られ、周辺で一番大きい街【イサマティア】を目前にしていた。
エルド「そろそろ商人の街イサマティアに到着するよ」
アリア「どんな街なんですか?」
エルド「ここは、商人の街と呼ばれていてね。様々な都市から商人が集まり、多種多様なものが売買されていることが特色の街なんだよ」
ルカ「そうなんですね、それなら生活には困らなそうで良いですね」
エルド「到着したよ!長旅だったけどお疲れ様!」
アリア「この距離を運んで下ってありがとうございました」
エルド「それじゃあ俺はこっちで商人として街に入るための登録が要るから、ここでお別れだね。いつかまた会おう」
ルカ「ありがとうございました、いつかまた!」
そうしてエルドと別れた2人は門番のもとへと向かった。
門番「次の人!」
ルカ「はい」
門番「お2人さん一緒?」
アリア「はい、そうです」
門番「じゃあ2人とも身分証だして」
ルカ「僕たち身分証持ってないんです」
門番「どこかの村出身?」
アリア「マリノ村出身です」
門番「なるほど、じゃあちょっと待ってね。おいラース!こっち来い」
ラース「なんです?急に」
門番「斯々然々でな、コイツらを役場まで連れていってやってくれ」
ラース「そう言うことですか…分かりましたよ!」
門番「よし!お2人さんこの兵士に付いていけば役場まで案内してくれるからそこで身分証を作ると良い」
ルカ「分かりました」
アリア「ありがとうございます門番さん」
ラース「じゃあお前ら付いてこいこっちだ」
ラースの後ろについて10分程歩くと、立派な建物が見えてきた。
そのまま建物の中に入り、受付まで行くとラースが受付担当者に事情を伝えてくれた。
ラース「じゃあお前ら後はこの嬢ちゃんに聞けば、大体教えてくれるから頼りな」
ルカ「はい、分かりました」
受付担当者「いらっしゃいませ、今日は身分証明書の取得をするために来られたそうですね」
アリア「はい、そうです」
受付担当者「それではこの用紙に必要事項の記入をお願いいたします」
ルカ「分かりました」
~数分後~
アリア「書けました」
受付担当者「それでは確認のため読み上げます、周りには聞こえないようになっておりますのでご安心を。えーまずは、男性の方から読み上げます。
『氏名:ルカ・オースト
年齢:17
出身:マリノ
住所:未定
職業:未定
ライセンス等:無し』で合っていますか?」
ルカ「はい、合ってます」
受付担当者「では、次に女性の方のを読み上げます。
『氏名:アリア・サージ
年齢:16
出身:マリノ
住所:未定
職業:未定
ライセンス等:無し』で合っていますか?」
アリア「はい、そうです」
受付担当者「では、この内容で身分証明書の発行をするので、しばらくお待ちください」
ルカ「分かりました」
~約10分後~
役場職員「身分証登録のルカさんとアリアさんですね?身分証が出来たので、こちらへ
それでは、これがお2人の身分証となります。これを失くされますと、再発行する必要がありますので、くれぐれも失くさないようにお気をつけください。」
ルカ「ありがとうございました」
役場職員「ここではいくつかの職業への、就職案内などもしていますので、何らかの職業に就きたい場合は、あちらの受付へ行ってください」
アリア「分かりました」
ルカ「行ってみようか、仕事ないと僕たち生きていけないし」
アリア「そうだね」
~職業案内受付~
ルカ「すみません何か仕事に就きたいんですが、おすすめを教えていただけませんか?」
受付担当者「はい、それではどのような仕事をご希望されますか?」
アリア「お金をさっと稼げるような物はありますか?」
受付担当者「さっと稼ぐのであれば、狩人や冒険者等はいかがでしょう?」
ルカ「狩人は知っているんですが、冒険者とはどんな仕事なんですか?」
受付担当者「冒険者は主に役所に来る依頼を引き受けてお金を稼ぐお仕事になります。依頼内容によっては、依頼中に入手したもの、例えば動物の肉や鉱石や薬草、その他様々なものを自分の物とすることが可能です」
アリア「どうする?ルカ、稼げそうではあるけど…」
ルカ「やってみよう」
受付担当者「冒険者登録をする場合は、あちらの受付へ行ってください」
アリア「分かりました」
~冒険者登録受付~
ルカ「すみません冒険者登録に来たんですけど、ここであってますか?」
受付担当者「おっ!君も冒険者なりたいのかい?」
ルカ「はい」
受付担当者「君名前は何て言うんだい?俺はサレスって名前だ」
ルカ「僕はルカそれで、この子が」
アリア「アリアです」
サレス「オッケイよろしく!それじゃあ冒険者登録する前に確認なんだけど、武器のライセンスって持ってる?」
ルカ「無いです」
サレス「そっか、冒険者になるためには武器ライセンスが必要だから、そこの武器ライセンス受付で貰ってきちゃいな」
アリア「分かりました」
~武器ライセンス受付~
受付担当者「いらっしゃいませ、武器ライセンスを取得されに来たんですね」
ルカ「はい」
受付担当者「それでは、この規約をすべて頭に叩き込んでください。すべて覚えましたらまた、この受付に来てください。そのときに簡単なテストを行いますので、それに合格さえすれば、武器ライセンスを発行いたします」
2人が規約を読んでいると、気付かぬ内に日が暮れ始める時間になっていた。
2人は急いで宿屋を探した。
しばらく探しやっと宿屋を見つけた2人は、早速受付に行った。
宿屋店主「いらっしゃい、うちのお客さんかな?」
アリア「はい、泊まれますか?」
宿屋店主「2人部屋か1人部屋、どっちが良い?」
ルカ「値段はどのくらいですか?」
宿屋店主「2人部屋は1泊60メール1人部屋なら30メールだよ」
アリア「じゃあ1人部屋を1部屋お願いします」
宿屋店主「良いのかい?2人じゃ狭いと思うよ」
アリア「大丈夫です、2人で寝るのは慣れているので」
宿屋店主「そうかい、それなら30メール先払いだよ」
ルカ「はい」
宿屋店主「はい、丁度だよ。じゃあごゆっくり」
2人は渡された鍵の部屋へ行った。
内装はフツメ村の宿屋とそんなに変わらなかった。
2人は部屋でパンを食べ、再び武器ライセンスの規約を読んだ。
内容としては、
・基本的に人に対して危害を加えようとしないとこ
・街中で武器を使える状態で持ち歩かないこと
等の規約とそれに違反した場合の罰則などが、書かれていた。
そして規約を読み終えた2人は、宿屋のベッドですぐ眠りについた。
翌朝起きて、パンを食べると早速役場に向かった。
が、当たり前の事だがそんな早朝から役場が開いているはずもなく、とりあえず2人は街を見てまわることにした。
商人の街と言うだけあって、そこら中に屋台や商店があった。
もちろんすべて開店前だった。
そうこうしてるうちに、役場が開いていた。
役場に戻った2人は、早速武器ライセンス受付に向かった。
アリア「おはようございます、昨日いただいた規約を読み終えたので、ライセンスのテストを受けに来ました」
受付担当者「そうですか、ではこちらの部屋へ来てください。お一人づつテストをします」
~数10分後~
受付担当者「お2人とも、テストお疲れ様でした。テストの結果両名合格基準に達していたため、武器ライセンスを発行可能になりました。登録費1人100メールになります。鉄製の剣をセットでご購入いただく場合は、200メールとなります」
ルカ「それじゃあ2人分で400メールですか?」
受付担当者「そうですね」
ルカ「アリアどうする?」
アリア「村から持ってきた分と、マーチさん達から貰った分を合わせれば、全然足りるし良いんじゃない?」
ルカ「でもそうすると、あと100メールくらいしかないよ」
アリア「大丈夫!稼げば良いんだから!じゃあそう言うことなんで、2人分400メールでお願いします」
受付担当者「分かりました、それではお待ちください」
~約20分後~
受付担当者「お2人の武器ライセンスの発行完了いたしました」
ルカ「ありがとうございました」
アリア「じゃあ冒険者登録受付に行こっ」
ルカ「そうだね」
~冒険者登録受付~
サレス「おぉ!昨日の2人じゃないか!」
アリア「武器ライセンスの取得が出来たので、冒険者登録をしに来ました」
サレス「あれ?お嬢ちゃんもなるの?」
アリア「おかしいですか?」
サレス「いや、そんなことはないんだけど、珍しいからね。女性の冒険者ってのは。まぁそんなことはどうだって良い、身分証と武器ライセンス見せて」
ルカ・アリア「はいこれです」
サレス「よし、本物だね。じゃあ冒険者の説明をするね。冒険者はなるのは無料だけど、月に1回50メールの会費がかかるんだよ。そして、依頼をたくさん引き受けると、受けた依頼数とその成果によって、階級をあげることが可能になる。階級ってのは、上がれば上がるほど会費が高くなる代わりに、報酬の高い依頼を受けられるようになる。稼ぎたいなら、とことん依頼を受ける必要があるって訳だ。それと、依頼中に手に入れた物はここに持ってきてくれれば、買い取りも可能だから、手に入ったものはどんどん売りに来てね。こんなところで説明は終わり。長くなっちゃってごめんね」
ルカ「これで僕たち冒険者になったんだね」
不定期で投稿をして行くつもりなので、また見かけた時はぜひ読んでくださいね。
よく読みましたね、ここまで