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全ての始まり


「この国が出来たのは約500年前の事。1つの大きな国が民族紛争や内乱で3つに分かたれた。」


「内乱……」


その言葉にレェーネは反応する。


「どうかした?」


「いえ、なんでも!続けてください。」


そして、話しを続ける。

3つに分かたれた国々は常にお互いを睨み合いながら時に協力して成り立っていた。でも、その均衡が崩れることになったのは半年前。


「私の国、ストーレー国は今、2つの国によって攻め滅ぼされかけているの。」


「何故です?」


「私が、隣国に嫁が無かったかよ。」


「隣国に嫁ぐ?」


「3つの国、1つはストーレー、もう1つはディスト、最後にサークル。このうちのディストに嫁ぐはずだった。しかし、サークル国の兵士達が婚姻を邪魔だてしたのです。そこからおかしくなりました。これは我が国の陰謀で、サークル国の者の犯行に見せかけた策だったとされたのです。全ては結婚したくない私の陰謀だと!そして、2国は手を組みました。」


「何故です?ディスト国はサークル国に邪魔されたとは考えないのですか?」


「最初から嘘だったのよ!2国は最初からグルで!婚姻破棄を理由にこの国を2国で攻める手筈だったの!」


「…………」


「気づいた時には遅かった!私は2国の侵攻を許し、国を破滅させた姫として身内からも敵とされた!もう戻る場所なんてない!」

泣き崩れながらウィルマはそう言う。

「西の町は安全だと言うのは、何故ですか?」


「西の町は田舎で、2国から最も離れた場所にある!それに、もしもの時の為に城から逃げる為の隠し通路があったの!」


「では、何故それを使わずに?」


「隠し通路まで逃げることが出来なかったからよ。だから地上を走って逃げるしかなかった。」


涙ながらにそう語る少女を王子は抱き寄せた。


「っ!?」


「大丈夫、貴方は俺が守って見せます!」

そう言って離れる。この人なら任せれるかもしれない。そう思った。王子は跪き、彼女の手をとった。


「!?」


「貴方を守りぬくと誓いましょう。」


そう言ってキスを手の甲に落とす。


「?!」


ウィルマは赤面した。


「?キスは慣れておられないのですか?」


「え、ええ、私の国ではキスは婚姻を申し込む時だけよ……」


「ほう。なら、尚のこと、我が婚約者(・・・)を命懸けで守らねばならぬと言うもの!」


「こ、婚約者?!」


「例えですよ。レディー?」


そう言った騎士は自分に向かってウィンクする。少女の心はときめいた。いや、こんなイケメンにこんな風にウィンクされてときめかない人間なんているのだろうか?心臓の鼓動が早くなる。だが、そんな夢のような時間は直ぐに終わった。


「?」


騎士は急に剣を構える。そして、ずしゃっと言う音がなる。ずしゃ?なんだろう、剣が、彼の剣が、私の…………。ベトリッと何かが落ちてくる。あれ?この赤いものは……?思考が追いつかない。いつの間にか止まっていた息をようやく、する事ができた。剣は自分を、私を、貫いて…………。


「きゃーーーーーーーーー?!」

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