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どのくらい眠ったのだろう。気がつくと、もう夕方になっていた。

「…」

メガネをかけ、ベットからおりた。まだ頭痛がする。

「あぁ…痛い…」

痛み止めを引き出しから出し、水で流し込んだ。

「クロ。体調どう?」

ウルフが入ってきた。

「あぁ…最悪。頭が痛い。今痛み止め飲んだ」

クロは椅子に座った。

「ウルフ…悪かったな。付き合ってもらって」

ウルフはため息を吐いた。

「あんたはお酒飲んじゃダメ。飲み方下手くそすぎるし、うるさい」

クロは無言だった。

「でも、ちょっとスッキリしたんじゃないの?」

そう言い、クロに近づきクロの胸に指をついた。

「自分がロリコンとか異常者とか思ってそうだったけど、あんたは全然だから。それだけ保証するわ」

クロの顔が赤くなった。

「あんたは普通よ。大丈夫」

「うん…」

ウルフは笑った。

「でも、昨日のクロ。可愛かったな」

「ん!?」

「だって、久しぶりに私の腕に抱きついてさ。子供の時以来?もー可愛かった」

クロは口角を上げた。

「あぁ。俺は…何迷ってたんだろ。ただあの子を守る。それだけなのに…」

「そうよ。だから、あなたは大丈夫」

ウルフはウインクした。

「さぁ〜て…少しだけ昨日の続きをやろうかな」

クロは伸びをした。

「無理せず頑張ってね」

ウルフは部屋を出て行った。ノートに色々書いていき、クロは閃いた。

「あぁ…俺の一部があればいけるか。だったら、目立ちにくい形に…」

気がつくと、夜になっていた。

「あぁ…もう夜か。空きっ腹も良くないし。何か口にしら方がいいな」

ゆっくりと立ち上がり、キッチンへ向かった。

「さて…何食べようかな」

本をめくった。

「果物にするか。コレと…」

本から果物を取り出した。食べやすいサイズにカットし皿に乗せた。

「にしても…」

果物が入った皿を机に置き、どっかりと椅子に座った。

「お酒だめだし、コーヒーも飲めない…ガキかよ…」

果物を一口食べた。

「うめー」

何故かガッツポーズした。そのまま平らげた。

「はぁ〜うまかった」

食後のお茶を飲んだ。

「明日はルナに乗りに行くかな。そしたら、もう休むかな…」

シャワーを浴び、そのままベットに横になった。


翌朝。

「おはよう。みんな」

クロは厩舎に来た。

「おはようございます」

「しばらく来れなくてごめんね」

「いえいえ。今日は乗りますか?」

若い兵士が馬具を準備していた。

「うん。乗るよ」

「わかりました。準備して来ますね」

若い兵士はルナに馬装をした。その間、ブーツに履き替えた。

「クロさま。馬装終わりました」

「本当にありがとうね」

クロはルナに跨り、馬場を歩かせた。

「はぁ〜生きてるな〜」

その言葉にルナはハミを噛んだ。

「よし。やるか」

ルナをウォーミングアップさせた。すると、若い兵士が現れた。

「変わろうか?」

「もう大丈夫ですか?」

「あぁ」

ルナから降り、若い兵士を乗せた。

「ウォーミングアップは終わってるから」

「ありがとうございます」

若い兵士はルナを歩かせた。

「さて…」

厩舎に戻り、ブーツを脱いだ。

「あの…クロさまですか?」

声のする方を見た。そこには小柄な女性がいた。

「初めまして。昨日からここに配属された…」

「新人さんか?初めまして。ここの人はみんな優しいから、遠慮しなくていい」

「はい」

クロは女性に向き直った。

「初めはわからないことだらけだ。焦らなくていい。ゆっくりでいいからね」

「わかりました…ありがとうございます」

女性は礼をすると、厩舎作業に戻った。

「さて、俺も厩舎作業やるか」

まだ終わってない厩舎作業を兵士たちとこなした。しばらくすると、馬たちが帰ってきたら。

「じゃぁ、俺は戻るね」

クロは厩舎をでた。

「お疲れ様でした」

兵士たちは見送った。部屋に着くき、椅子に座った。

「さて、やるか」

昨日のノートを広げた。一面にびっしりと字を書き続けた。

「…」

今日はさえているのか、手の動きが止まらない。

「…あ!できたかも?」

すると、部屋に置いてある植物の種が落ちた。クロは立ち上がり、その種を手に取った。

「…やってみるか」

クロは机の引き出しからナイフを取り出し指を少し切った。出てきた血を種に塗り込んだ。さっき完成した呪文を種に唱えた。

「あとは…ウルフ!」

その声に、ウルフが入ってきた。

「あら、あなたの前を通っただけなのに…なんで呼んだの?」

「今から激しい稽古を外でしないか?」

突然のお誘いに、ウルフもノリノリだった。

「あらいいじゃん。鞭持ってるの」

そう言うと、胸元から鞭を取り出した。

「よし、なら外行こうか」

クロは手甲鉤を持ち出した。外に出ると、無風だった。

「あら、いい天気ね」

ウルフに見られないように、クロは種を地面に落とした。

「それじゃ、始めようか」

手甲鉤をはめた。

「いいわよ〜かかってきて」

ウルフが鞭を一発鳴らし、手でコイコイした。

「…」

クロは息を吐くと同時に飛び出した。

「いいじゃん〜」

鞭を振るった。クロは手甲鉤で鞭を受け止めた。

「どんどん行くわ!」

鞭を手甲鉤で受けつつ、間を縫って前進した。

「今日は互いにボロボロになるまでだ!」

ウルフの鞭の持ち手に手甲鉤を刺そうとしたが、ウルフはナイフでそれを受け止めた。

「あら、もうこんな前に来ちゃって…」

手甲鉤とナイフがギシギシと鳴る。

「…」

クロは足てウルフを蹴ろうとしたが、ウルフはジャンプしバク転した。

「まだまだよ!」

ウルフの鞭が右の手甲鉤に巻き付いた。

「…!」

ウルフは引っ張ったが、クロは全力で阻止した。

「じゃーこれでも?」

ウルフは鞭に何かした。すると、電流が流れクロの体を痛めつけた。

「なっ!」

「最近鞭をいじったのよね」

ウルフは笑顔だった。

「痛ぇな…」

クロは渾身の力で思いっきり右の手甲鉤を引っ張った。

「あっ!」

ウルフは油断してそのまま引っ張られた。クロは自分で指を噛み血を出した。

「…」

その血をウルフに浴びせた。

「何すんのよ!?」

ウルフは立ち直り、また鞭を振るった。

「急げ…!」

クロはダッシュした。

「逃げ回ってどうするの!」

ウルフの鞭が加速した。

「あった…」

クロはさっき落とした種を拾い、手で潰すとガリッと鈍い音が響いた。すると、ウルフの動きが止まった。

「え…うそ。うごけな…」

ウルフの影から無数の何かが伸びてきた。

「クロ!これどう言うことよ!」

ウルフは叫んだ。

「新しく開発した封印の魔法。俺がやばい時に発動するんだけど、色々準備がいるからな〜」

そう言い、ウルフに近づいた。

「でも、成功したからあとは改良だけ」

またウルフに血を浴びせると、ウルフが動けれるようになった。

「今日は俺の勝ちで。ありがとうな」

去ろうとした。

「クロ〜!怒った!」

ウルフが鞭を振り回していた。

「やべ!」

クロは逃げ回った。


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