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第一話 つっちゃと天使ワーノ

つっちゃは借金苦と同時に、

職場での人間関係にも苦しんでいた。

もう一つ二つ、三つと悩みと病気が重なった。

逃げるが勝ち。

そんな言葉が頭を渦巻く。


俺は逃げて逃げて逃げてここまで来た。

そう、国際医療機関も認める病気、『ゲーム障害』とそれがもたらした借金苦から逃げるためにこの…

地獄…


じゃ…無い?



俺は色とりどりのほんのり芳しい花々が咲き、

中央の池には睡蓮の花、

まるで雲の上のような一面真っ白な世界を裸足でふにふにと歩いていた。

ここは?

天国…なのか?

た、た、助かったのか!?


血まみれだったはずのオレの手は綺麗になっていて、腹に穴などなく、裸足の美少女に手を引かれていた。

彼女は凄く怒っているように見える、いや、激オコだ。美少女なのに、下唇が出ている、黒い色の雷様のようだ。視力が弱いのか眼鏡をしている。


『あーなーたっ!!つっちゃ!』ビュンッと真っ直ぐに俺の心臓を指差す。

『自分のたった一つ、一度きりの命を何だと思っているの!』


『たまたま池を覗いていた私が間に合ったから良かったものの!あなた確実に死んであのまま地獄へ引きずり込まれてたわよ!』

『聞いた事が無いの?自殺者は普通は地獄行きなのよ!?

俺は暗闇の狭いトンネルをこの子の手に引かれて疾走してきたのだが、この美少女、頭上に天使の輪、背中に天使の羽根が有るではないか!?

思わず口からこぼれた。

『て、天使さま??』

『大天使ラファエル様の愛弟子、ワーノよ!』

眼鏡を直し終えると、キッと睨まれた。


俺は45歳、コンビニで働くフリーター、パニック障害持ちで長時間働けなく、国からの支援金も頼りに一人暮らしを細々としている。

仕事着もお出かけも同じジーンズ一本、上も各シーズン1着しか無い。

そんな低所得だからか、顔なのか?

自転車しかないからか?

未だに独身だ。

あ、パニック障害に加え、

統合失調症という病気持ち、うつ病持ちだからだわ。うん、顔だわ〜。


俺は今日、意外と平然と、いつものブランチのコンビニの廃棄弁当をいつもの早食いで食っていつものように喉を詰まらせお茶で流し込んで、気合いを入れた後、

流し台の前に立ち、

『お袋、ごめん!』

と言いながら、腹に自分で包丁をブッ刺しとどめに半回転させてやった。気を失うほどの痛みとともに、多量の出血をしたと思ったの、だが…


俺は覚えている。なんと自分のヘソに小さなトンネルができ、最後の力で包丁を抜いて覗き込んだら、

そのまま中へと頭から引きずり込まれたのだ。


真っ暗な狭い空間に挟まっている。大量出血と飛び散る臓物で、もはや意識が持たない。

間髪入れずに足の方から暗闇へ、良く見えないが、何か大勢の苦悶のうめき声と共に引きずり込まれていく!何か、渦のようなものがうごめいている。地獄に、地獄のるつぼへ!?

(嫌だ!永遠のるつぼのような地獄行きは嫌だ!!)


『助げでー!!!』


声にならないが、本気の最期の大声で叫んだ!!


その時だった!

まばゆい光と共に少女の声が私を包んだ。


『このバカ!バカバカ!!早く私の手を取ってあの光まで走って!』




スマホゲームが普及してから、ゲーム会社は、いかにユーザーに課金させるか?をこぞって競い合っていると思う。

もちろん中にはユーザーをいかに楽しませるか、

頑張って作られた素晴らしいゲームもある。

でも制作費用、諸々を回収し、売り上げを積んでいかなければいけない以上、決まって課金があるのだ。


その結果出てきたのが、毎月お金を有るだけ生活費までつぎ込んでしまう、『重課金者』や、

多額の借金までしてでもゲームよりむしろ課金する事にハマってしまっている、

もっと酷いお先真っ暗な『廃課金者』

彼ら彼女らのれっきとした病気の病名が『ゲーム障害』である。


俺は家が買えるほど高額な訳はないが、さっき人生と一緒に捨ててきたゲームには累計150万ほどつぎ込んでしまっている。うん、贅沢を言わなければそこそこの車が買えたな(汗)


俺、廃課金者だったのか…

事実、最終的に、自殺だもんな。人間廃業だ。



ふと落ち着いて『天国?』を見渡せるようになると、

さっき怒鳴って、いや、助けてくれた、

天使ワーノ様が、指を刺す先。


この雲の上の中央にこんこんと湧き出る池の上の大きな蓮の葉、その上の大きな筒状のスクリーンに映像が浮かび上がる。

3人の家族だろうか?映像が鮮明になってくる。


天使ワーノ様がバサリと飛んできて眼鏡顔が俺にグンと近づいて今度は優しく言う

『私はあなたの守護天使ワーノ。』

『あなたは、地球で特に夏になると、お店や自宅に入り込んでしまったとても多くの虫の命を助けていたのを、私も私のお師匠様も、ニコニコと池から見ていました。』



『あなたも限られた仕事時間を割かれ、面倒くさそうだけど、ニコニコしていましたね。心の声が聞こえてきました。』

『ほら、オケラは芝生の上から地面に潜ってろ。踏まれて死ぬぞ。』と、

『外の芝生まで行って、乱暴ですがあなたが放り投げたオケラ達は、皆、生き長らえました。』

『他の虫達、その他の小さな命、過去のペットからも感謝の言葉が届いています。』



『どうしてそんな貴方を地獄へと落とせましょう?』

『大天使ラファエルの弟子、つっちゃの守護天使ワーノの名において、つっちゃの地獄行きに恩赦を。』

『そしてこの天国からつっちゃの転生する新しい世界、異世界グラスズの家族達までのみちしるべを』



『スマホや、パソコンなんてないあなたの望む世界で彼らの子供として15歳の誕生日からやり直せるのよ。』と、

『守護天使ワーノ様』が俺にスクリーンに映ったヨーロッパ風の異国の男女と彼らに良く似た新しいオレ、『つっちゃ』を見せながら、

最後に天国中に涼やかに響く威厳のある大きな声量で、こう叫んだ。


『さあ!!今こそ貴方が生前愛し、死後は必ず!と願っていた希望を叶えましょう!』


ワーノ様は眼鏡を直してバシッと声高らかに発声した。

『『異世界転生してチートもらって、無双して!ハーレムやりまくりたいィィィーーー!!!』』


こうして俺は異世界、グラスズへと異世界転生すべく、池の真ん中の地図の中へとオケラのように放り投げられたのだった。


とりあえず第一話、あ!第一話とか書くの忘れてました!

読んでくれてありがとうございます。

漫画化?コミカライズ?を目指して書いていきますので、応援よろしくお願いします。


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