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エッセイ

人気のない長編小説は、キャラクター育成の場にするのもアリだと思いますよ!

作者: シサマ


 皆様こんにちは!シサマという者です。


 私は「小説家になろう」来て二ヶ月になりますが、常時ブクマ一桁、ポイント50前後が最高記録というド底辺作家です。


 しかし、おかげさまで最近、エッセイジャンルで時折日間ランキングに顔を出す様になりました。


 ランキングの力とは凄いもので、そのエッセイからマイページ、マイページから過去の作品にアクセスしてくれる方が激増し、ポイントが9から17へ倍増と、ド底辺なりに再評価された作品もあったのです!


 自分には才能が無いからとか、自分はなろう読者向けの作品は作ってないから……とか、言い訳は色々出来るとは思うんですが、やはり多くの人にアクセスして貰った上での低ポイントなら、素直に受け止めて自分の道を決める事が出来ますよね。

 宣伝不足で埋もれている可能性はやっぱりあるんだなと実感出来る経験でした。


 他のエッセイでどなたか仰っておられましたが、色々書き続けてきっかけを増やし、多くの読者様と作品を繋げる事が重要なんだと痛感しますね。


 さて、そんな私ですが、初めて書いた小説で、全く人気が無くても書くのが楽しくて仕方がない作品があるのです。


 徹底して一話完結に拘り、多少の挫折や鬱展開もその一話の内に回収して二万字超えをガンガン投稿しました。


 しかし、自分が楽しんでいるだけなので、冷静に読んでみると(自分だけは面白いと思っていますが)長い割に淡々としていて盛り上がりませんし、アクションというジャンルに属するには、壮絶なバトルや怒濤のギャグとも無縁です。

 少なくとも「小説家になろう」ではウケなくて当然だと思います(笑)。


 それでも自分が楽しく書き続けているのは、その作品の世界観の中で、自分が愛着を持っているキャラクターを長い時間をかけて育成しているからなんだと思います。

 

 例え誰からも支持されなくても、自分が筆を折らない限り、打ち切られる事も無く自分が楽しめる作品がいつまでも残る……作家のマインドとしてそれはどうかとも思いますが(笑)、一人の人間としてはWeb小説万歳という気分です。


 思うようにポイントやブクマが増えない、批判的な感想がきた……そんな理由だけで時間と労力を費やした想い出の作品をエタらせたり、更なるヒット作狙いの為だけに慌ただしく終わらせてしまうのは勿体無いと思うんですよね。


 私個人の持論としては、ストーリーを作る為にはある程度限られた文字数や設定の中で盛り上げやクールダウンの実験に挑戦しないと作者は成長出来ないと考えています。

 好きな作品を楽しく書いているだけではダメな時期があると言う事ですね。


 ただ、キャラクターというものはある程度成長すると、作品固有の世界観や作者の理想や願望からは切り離す事が出来ます。

 

 人気漫画やアニメの二次創作が途絶える事が無いという現実もそうですし、例えばダンジョンでモンスター討伐から、いきなり学園編スタートになっても破綻が気にならず勢いで押し切れる作品があったりすると、それだけキャラクターが立っていて、読者もキャラクターに愛着を持っている事が重要であると言えるのではないでしょうか?


 キャラクターが魅力的な作品は、例えばアニメでも二期、三期が制作される事が多いです。

 初代シリーズでは余り好きになれなかったキャラクターも、基本的な性格や価値観を説明する必要が無くなった二期では鼻につく無理矢理な個性は消え失せ、スタッフからの愛もあり憎めないキャラクターになっていたりします。


 作品という名の海を泳がせる事で必要以上の角が取れ、行動範囲や言動のキャパシティも広がってより魅力的なキャラクターに成長したと考える事が出来ますよね。


 異世界転生もの等では、主人公は最初から堂々と無双していた方が読者様を安心させる事もありますが、人間が主人公ならば、知らない世界に連れて来られて暫くは価値観や言動にブレがあっても当然という意見もあります。

 だから読者様は10話くらい、20000字くらいまでは様子見して見守ってくれているみたいですね。


 つまり、主人公は多少ブレていても、成長する過程で魅力的になってくれれば良いと、多少下駄を履かせて貰えます。


 しかしこれが、主人公のライバルの嫌味な奴であるとか、悪の大魔王であるとか、超然とした存在の女神様である場合、登場してから価値観や言動にブレがあってはいけませんよね。


 バンドのボーカリストは多少歌が下手でも、可愛かったりイケメンだったりすれば人気は出ますが、演奏中にベースがブレブレのバンドはヤバいです(笑)。聴けたもんじゃありません(笑)。


 つまり、いつの日か送り出す新たな自信作の為に、評価を気にせず長く続けられる環境にある作品は、様々なキャラクターを育成する場所としてアイディアを詰め込みながら続けてみるべきではないでしょうか?


 人気作家様の作品にも、「あ、このキャラは前作の〇〇的な役割だな」と分かるキャラクターがいたりします。

 他の作品で育てたキャラでも、真に魅力が立っていれば名前や世界観の変化に順応させられると思うのですよね。


 今の作品はポイントもブクマも好調だ!だから低評価の前作はもうエタらせていい……というのは勿体ないですよ!

 

 使えるキャラを見つけて、名前と年齢、性別を変えて悪役でぶっこんだり、こっちの作品で最強キャラとして出したいから、他の作品で最強に相応しいキャラ立ちまで育成する……といった活かし方を試して、結果的に旧作の読者様も呼び戻せたら最高だと思っているんです。


 私の場合は、まずそれなりの評価を得られる作品をひとつ作らないといけないんですけどね(笑)。

読んで下さって、ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] バンドのボーカルは多少下手でも(略)、ベースがブレブレはヤバい。 吹きました! [一言] はじめまして。 良い点に、あまり本論と関係ない箇所を上げて、すみません。 ですが私には、めちゃく…
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