表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

流れ星スターライト

星が輝いて見えるのなら、それは一等賞……とは限らない


タンペンは帰り道を歩きながら、思索に更ける。


寒い道だ、


手に袋がなければ、はだけてる通り、

温度が空気によって熱が奪われ、

手が冷える、


盗まれたらいけない、

熱が盗まれれば、あなたはどこへ行くの?って言っている、

誰かの言葉を

言ったら

変な人にみられるかもしれないから辞めた


タンペンはいいかけそうになったその言葉を飲み込み、

我か家へと帰ってゆく、


仕事が終わり、また、日が明ければ

また、会社へ、それが五日であるから

まだいい、だけど、毎日だと狂う


タンペンはコンビニの中へと入って、

レンジでチンしてもらった弁当と温かなお茶を買った。

しかし、それもすぐに冷えるのだろうと


タンペンは自覚する、

なんせ、短編小説の中の女史が物書きで終わるように

この弁当とお茶でさえもすぐに、消えてしまうのだから。


「はぁ、消えないものなんてあるのだろうか?」


タンペンは刹那的な物の見方で考えてしまってる。

物事は有限だからこそ、楽しい。

無限であれば、楽しさはないのだ。

それは、分かっている。


はじめから無限の力を持っていて何でも出来る人間であれば、

そこに楽しさはない、

あるのは虚しさ

虚無だと、


しかし、持たざるが故にほっするのが生きるものの必然なのかと


タンペンは分かっていても、

その生物であるが故のレールの中にいるのだと気づかされる。


「星が見えたらいいのになぁ~」


ひっそりと呟くタンペン

だけど、その声に耳を傾けるものはいなかった。

何せ、あるのは空気、あるいはお空の流れ星、


見えない何かが聞いてたり、


そこに恐怖を抱けば、ホラーと化す。


「悩んでますな」


初老の猫が話しかけた


「何ですか、あなたは」


タンペンは少し、訝しげに彼を見る、

少し、小汚い格好を見て、野良だと気づく


「お金ならほら、あげますよ」

「そういうのは、いいので、ほら、お茶でも一杯」

「いえ、結構です」


面倒なことに関わりたくなかった。

タンペンは避けるようにして帰っていった。

初老の猫は何も言わず、追いかけもせず、

ただ、タンペンのゆく道を眺めて、

元いた場所へと戻っていった。


そこは、住んでる場所か、生活の場所かは

その答えは心の中にあったり





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ