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7/12

他人の家はどうも落ち着かなくて、そこにいた人たちもやはりロリだった件について

階段、それは俺にとって、普通ならば、なんとも思わないものであろう。

しかし!日夜にとってはこの階段自体厳しい壁のように見えて仕方がなかったのだった。


(おいおいこの階段どうするよ……俺)


日夜は仮にも若いものだけど体は負傷してステも1という最悪な状態他の人たちは軽々と登りきり上からこんなことを言うのであった。


「頑張ってくださーい、あなたなら大丈夫ですよ〜」

「うん、お兄ちゃんだったら大丈夫だから頑張ってねー」


キラリと向けてくるツインテールの元神様卯うさぎと日夜たち一行を拾ってくれた救世主ことブラウン・ヒールさんが上から声をかけてくれる。

それは日夜にとってありがたい……ありがたいのだが!


「あの少しは助けようという気は無いのですかねぇー?」


老人並みにとは言わないまでも日夜にとっては階段くらい介抱してくれてもいいのだろうにと思っていたからだ。


「あっすいません日夜様、ただいま……」

「待って!」


こう言われて、ブラウンさんが手伝おうとしたのだが、すぐさま止めに入るその憎き抑制者の止めに入った……しかも、やけに高貴な感じで


「ブラウンさん……」

「はい……なんでしょうか?」


急に改まった卯に少々戸惑い気味に応えるブラウンさん、それもそのはず卯はもちろん元神ではあったが、姿が人間でしかも日夜好みのロリッ娘ガール(ツインテール付き)なのだから、戸惑うことも無理はない。


「見なさいあの怪我をした子羊を……」

「あっはい……」


卯は日夜の方に手で示す、 ブラウンさんに移る視界には日夜が足をガクガクさせている日夜が目に映った


「ご覧になりましたかブラウンさん……」

「はい……見ましたけど……」

「貴方はこの怪我をした子羊を見てどう思いましたか?」


なんてことを聞いてるんだコイツ、てかっさっきから偉そうにしていて失礼だぞ!てか昇れないから助けてーと日夜は卯とブラウンさんに潤んだ瞳で訴えていた。

だけど、そんな思いとは違うように進んでいくのが現実、今はブラウンさんは卯に付き合わされている形であった。


「えぇ……日夜様が今すぐにでも介抱してくださいオーラを出してるのですが……」


さすが商人わかってるー!と日夜はブラウンさんに心の中のグッドボタンを押した、逆に卯にはバッドボタンなのだが……

しかし、もうすぐで介抱してもらえるというのが少々不安ながらも、日夜は安堵していた、なぜなら……


(まぁあれだろーな、卯は多分クイズがしたくてあんなにギリシャ神話の神々風を装ってるけど、不正解だったらそのままにして、正解だったら偉そうに年に似合わぬ感じでこう……


「さぁ道は開かれた!行きなさいヒールよ、今!貴方の宿命は目の前にある傷ついた羊を救うことです!」


的な感じで、実際はヒールさんをこき使ってという感じなのだろう、だから、めんどくさいけどもうすぐヒールさんの助けがくるな……ったく手間かけさせやがってこの野郎、デ◯ノートあったら書きたいぐらいのウザさがあるなおいっ!)


ということを考えていたのであった。

当然、微量の不安要素も兼ねてのことであるが……。

だが、もう一度言おう、現実はそう簡単にうまくいかないことをそれが例え異世界であっても


「正解です貴方は救われました……」


うんここまでは予想してた感じと日夜は腰をガクガクさせながらもガッツポーズを数値的に見て10パーセントほどのアクションスタイルでしてみた。

当然、そんなことに気づくものなどいなかったので話は進む。

この後も予想してた通りが続くのだろうと思って日夜は願っていた。


(頼む……お願いだから、早く助けてくれ〜」


後半は心の叫びも出ていた、しかし卯はダメな神であることを……(戦闘では助かったが……)


「しかし、考えてみてください、この怪我した羊は必死に自力でこの壁を乗り越えようとしてるじゃありませんか!」

「ええっ!」

「は?……」


卯の解釈に一人は雷に打たれたように衝撃を受け、一人は辺り一面が真っ白になって自分でさえもその空間の一部になってしまう感じになっていたのだった。

卯は二人のことはさておきで話を続ける


「確かに貴方の感じたことは素晴らしいです称讃に値しましょう……しかし!貴方は間違っているのデス!」

「ええ!」


ちょっと◯ゼロの何かを採用した卯の言葉に日夜は一瞬だけ胸がピョンピョンしたがすぐにやむ。

ブラウンさんはまた再び衝撃を受ける。

そこまで受けなくてもとなんだかブラウンさんが可哀想に思えて仕方がない日夜。

そして卯はさらに意味不明な追求をするそこには慎ましやかな胸もプラスさせて……


「それはなんで違うかわかりますか?」

「?」


?というのがブラウンさんの頭上に浮かんだ気がする日夜、当然、よくわからないものである、というか早く解放してほしいと思う日夜


「教えましょう!貴方の欠点を!」


ビシッと向けられるブラウンさん、正しい方はブラウンさんの方なのに


「それは……」


と言おうとしたその時、奥の方から床を精一杯かけている。

どうやら元気で可愛らしい声がするのであった


ドダドタドダ


「おとうさーん!」

「うわわわわわわ」


その声の主に驚いたのか、卯は回転しながら転んで尻餅をついてしまう


「ぷっ」

「誰よ!アタシの神の御言葉を邪魔したのは!」


思わず笑ってしまう日夜、卯があまりにも立派な感じで言っていたものだからあっけなく崩れたのはとても面白かった。

卯はおそらく声の主に対してキレ気味な口調で言う。

しかも、神の御言葉とはもう神ではないのに哀れに思う


「おとうさーん、心配したよー……ふわぁぁ」

「すまんなヒーナ、帰りが遅くなって」


ブラウンさんはそう言って、ヒーナと呼ばれた幼い女の子を撫でるのである。

どうやら、その女の子は遅くまで待っていたのか眠たそうな目をしていたのである


「何よーいきなり、アタシの邪魔をしたのはー!アタシの日夜を階段で自力に上がらせようとした作戦を邪魔したのはー!」

「おい!いててて腰が〜」


そういう魂胆だったことを卯は心のうちに入っていたものを吐きだす。

そして、すかさず日夜は遠くからではあるがツッコミを入れる、しかし、ツッコミを入れたがゆえに腰にダメージが入るが減らなかったので命に別状はなかった


「おとうさーん何〜あの人達?ぬいぐるみさーん?」


ヒーナは日夜達を指差してその子の父親であるブラウンさんに向かって言うのである。

眠たいのか、言動がおかしくなっている。


「何が!アタシがぬいぐるみに見えんのよ!バカじゃないの!アタシはねも……」

「おいおいやめなさい……ガクガク卯さんやあなたはワシの妹ではないかね……ガクガク」

「うわっ怖!おじいさんになってるし」


卯が自らの正体を明かそうとしたことに対して、腰を痛めながらも日夜は必死に声に出して止めたのである。

腰が痛くて屈んで話している姿はまさにおじいさんそのものであった。

当然、日夜達一行はぬいぐるみなのではなのではないのでブラウンさんは紹介することにした。


「ヒーナ、ぬいぐるみさんなんかじゃないよ、あの方達はねお父さんの命の恩人なんだ」

「いのちのおんじん?……ふぁああ」


ヒーナは眠たそうな目をこすりながらブラウンさんに聞く、なんだかこの子にはふぁああが口癖になりそうなくらい夢と現実の狭間にいるのであろうか。


「うん、命の恩人さ、で……」


そして、ブラウンさんは日夜達二人を手で示して紹介する


「あの方は、卯さんって言ってね、お父さんをゴブリンの群れから助け出してくれたんだよ、いやーあの時はどうなるかヒヤヒヤしたもんだなー」

「おぉ!魔法使いさんだーかわいいー」

「ふん!当然でしょ!ていうかべっ別に褒められったって嬉しくなっないんだからね!」


可愛いと呼ばれて本当は嬉しいくせにツンデレな対応をとる卯、ヒーナはどうやら卯の可愛さに目をキラキラさせていたのだった。


(おぉツンデレ可愛いなぁ〜)


思わずニヤケ顔が止まらない日夜、下手したら鼻血までぶっ飛びそうな感じだった


ギロ


(ひっひひひい何か卯に懲らしめられそうな気がする)


何か卯からただならぬオーラを感じたのは偶然でなかろうか、日夜はとりあえず、鼻血がぶっ飛びそうなくらいの大惨事は避けることができたようだった。


「次は……」


何やら気まずそうに日夜の方を見る。

それもそのはず、何も活躍してなかったからだ。

とはいえ、気持ちでは助けようとしたかったのは本当である。


「あの方は、日夜蒼太さんと言って、まだ魔法とか持ってないけど、気持ちでは負けてない人なんだよ」

「へーそうなんだ……」

「……それでね、お父さんと道中一緒に卯さんを応援してたんだ!」

「zzzzz」

「………」


………


一同沈黙そして、しばらく静寂につつまれていた。

そこには、心地よい感じではなく気まずい感じのもので


「プハハハハハお兄ちゃんぶざまー!」

「おい!卯ー笑わないでくれー痛タタタタ」


卯が日夜を笑う様はまさに俺Tueeeとはしゃぐ重課金プレイヤーさながらの感じであった。

日夜は卯とはえらい違いに思わず床に倒れてしまう。

いつか倒したいと思ってる日夜は心に決めた


(前言撤回こいつ倒す!そして俺が俺Tueeeになってやる)


と心に決意する日夜、今まで可愛いとか心改めてとかそんなものは一切捨てる(?)覚悟を持つのであった


「すいません、うちの娘が……日夜様……」


ブラウンさんは申し訳なさそうにしていた


「いや……それよりも早く飯を食べ……ガク」


ブラウンさんは何も悪くない悪いのは卯なのだと日夜は床でうつ伏せになって疲労ゆえか寝てしまうのであった。


「あらあら、お帰りなさいヒールさん遅くなってたから心配しましたよ、あらこの方達は?」

「遅くなってすまない、とりあえず、話は後にしてベットに運ぼうか、とりあえずヒーナをベッドのところで寝かせてあげてくれないか?」

「えっ、あのーヒール、この人ってあのヒーナのお姉さんなの?」


見れば小さな女の子がエプロン姿でブラウンさんの前に立っていた。

卯はヒーナの姉さんか何かと思い聞いてみた。


「あっ違いますよ卯様」

「えっ?」

「あっ紹介します……」


ブラウンさんはヒーナの姉さん(?)に肩を置いて


「僕の嫁です」

「初めまして」


ニッコリと満面の笑みを浮かべて一礼する嫁と言われた女の子


「う……嘘で……しょ」


いまだに現実を受け入れられない卯、卯も同じ部類に入ると思われるのだが


「嘘じゃないですよ私ってよくうちの娘の姉だと勘違いされるんですよ、これでも私……」


「38歳なんですよ」


「……」


卯は驚きのあまり、何も言えなくなっていた。

そうこの家の人達もロリだったのだ。





































久しぶりの投稿です、いやー好き勝手書きました(笑)

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