道中は早速頼り放しである件について
忙しくすぎてなかなか書く暇がなかった徒然です。
やっと完成しました!
季節は秋もう早いですね(´-ω-`)
日夜は卯を見て考えていた。
(これから、どうすっかなぁ魔王討伐するにしても、今の現状じゃ俺一人ではとてもじゃないがレベルアップできそうにないしなぁ〜)
現時点では日夜一人ではどうすることもできない、また他にも金銭的な問題も考えられたりと頭を悩ませている
「ふあぁ〜ぁ」
日夜があれこれ考えてるうちに起きた卯。
気づけば、2時間たっていた
「おはよう、卯」
「おは......ようクズ兄ふあぁぁ」
日夜は昼の挨拶でこんにちはというのもあれなので、朝の挨拶をした。
卯は自力で起きたもののまだ少し眠たそうにしている
「おっ自分で起きたのはえらいじゃないか卯!」
(自分の場合は起こしてもらってたけど……)
現実世界での自分の行いに反省する日夜、だから失敗したのかもしれない。
日夜はライトゾーンがはられているため、笑顔で卯を褒めた
「うわっキモ…このロリコン」
「違うから!俺は可愛いは正義主義者なんだ!」
現実世界でも言われていたが異世界で直接言われると傷つく日夜。
可愛いは正義主義イコールロリコンじゃないのだろうか?
卯は嫌なものをみたかのように引いている
「だっ誰かぁお助けを〜‼︎」
遠くの方で誰かの悲鳴が聞こえる。
日夜、卯は声のする方向へと目を向ける
「あっあれは!」
どうやら行商人らしき人がゴブリンに囲まれている。
このままでは行商人の命が危ない
「助けなきゃ!‥‥‥フゴッ!」
バシーン
日夜は無我夢中で彼のもとにいこうとしたが、卯のはったライトゾーンの存在を忘れいたために勢いよくぶつかった。
「ほえぇぇ……」
「バカじゃないのクズ兄………」
倒れ込んで頭に星を描いている日夜。
あきれている卯
「そっそれよりも!助けないと」
すぐさま起きて助けにいこうとするが自分は無力であることに気づき立ち止まり考える日夜
(どうすればいいどうすればいい……あっそうだ!)
日夜は卯の方を振り向いて
「なっ何!」
「俺は無力だけど、あとでわがまま聞いてやるから助けにいってください!お願いします!」
びっくりする卯に対して土下座をしてお願いする日夜
「そんなことしなくてもクズ兄……」
卯は困惑している様子であった
「いやぁ……危ないところを助けてくださりありがとうございます」
「卯、いつからオッサンみたいな声になったんだ?」
「クズ兄の鈍感‼︎」
「うっ卯!?はべし!……グフッ」
見上げるとそこには退治され魔石になったのであろうゴブリンの石が転がっていた。
そして、卯と助けを求めていたであろう商人がいた。
どうやら、いつの間にか卯によって倒されていたようだ
「ありがと……卯…ガクッ」
「クックズ兄‼︎」
日夜は気を失った。
しばらくして、日夜は卯に意味はないがかけた方がいいだろうということで治癒魔法をかけてもらって落ち着いた次第にいたった
「痛いなぁー卯、そこまでする必要ある?」
なぜ、蹴られたのかさっぱりわからない日夜
「ふんっ‼︎」
日夜のことを無視する卯、お怒りのようである。
一向に機嫌がおさまりそうになかったので卯のことは放っておくことにした日夜
「あの…あなたは先程…卯に助けてもらった方ですよね?怪我とかは大丈夫ですか?」
「いえいえ、大丈夫ですよ。あの冒険者の方に助けてもらったので助かりましたよ」
「すいません、俺も助けに行きたかったん…ですけど助けに行けなくてすいません…」
なんとか、緊張しながらも話すことができた日夜であったが、改めて自分の無力さを感じずにはいられなかった日夜。
卯がいたから、この商人は救われたからである。
自分一人では何もできなかった自分を責める日夜。
商人はこんな不甲斐ない自分を責めるだろうと身構えていた
「そんなこと滅相もありませんよ冒険者様。あなただって頑張ったじゃないですか」
(何もしてないのに、この俺が頑張ったって?ありえない!)
日夜はなぜ自分が褒められたのか理解ができなかった
「おっ俺、なんもしてないんですよ!頑張ったっていえたもんじゃない!」
「そんなことない、私みていたんですよ、ゴブリンに囲まれてあっもうだめだと思った時、あなたが必死に助けにいこうとしていたということをですよ」
「でも、俺、結局助けにいけずに結局は卯に怒られて気絶したダメ人間ですよ」
日夜は全力で自分という者を否定した。
この場で褒められるの日夜ではなく卯だからだ。
商人は日夜の肩に手を置いてこう言った
「武器を持っていないもしくは弱いと大抵の人は逃げ出してしまいます。しかし、あなたは怖じけずに戦ったそれが答えです」
「そういうもんなんですか?」
「そういうもんですよ!冒険者様」
そう言ってにっこりと笑う商人、これは嘘ではないものとわかる日夜。
商人は袋の中をガサゴソさせて何かを取り出して
「はい、これは冒険者様への命を助けていただいた。お礼ですよ」
ジャリジャリン
手には袋からでもわかるくらいのたくさんのこの世界のお金が入っていた
「いいんですか、俺達がこんなにもらって?」
日夜は困惑しながら助けた商人に言った
「いいんですよ、命はお金には変えられませんゆえ」
「あっ…ありがとうございます!」
日夜は生まれて初めて人に対して頭を下げた。
商人がなんだか後光がさしているように見えた。
もし、この方だったら日夜はまともに生きていくことができたのでは
「クズ兄……ふーん」
こんなことを考えていると卯はなぜかやきもちをやいていたようだ
「いやいや、何も考えてないよ」
「うそ、絶対考えてたもん」
元神だとはいえ敏感らしいと察知した日夜は頭を振ってさっきの考えを捨てた
(まっ自殺するのを止めてくれてこの世界に連れてきてくれた神だし、頑張らないとな)
そう考えを切り替え卯のもとに振り向き痛々しいポーズをとって言った
「よーく聞け可愛いは正義主義のこの声を‼︎」
「ロリコンじゃん」
「俺はこれからー妹のナイトになる‼︎」
「いやですごめんなさい」
「ぐはっ」
KO カンカン
そんなファファーレが聞こえそうだった。
卯の的確なツッコミはなかなかに冴えていた。
その様子を見ていた商人は
「お二人とも仲がいいんですね」
と笑って言ってくれた
「仲がいいってそれほどでもぉぉアハハハ」
手を頭の後ろに当ててデレる日夜
「仲なんて良くない‼︎」
ぷーっと顔を膨らます卯、よくみたら○ィッピーを連想させるあぁ可愛いロリッ娘
「ロリッ娘言うなナレーター!」
怒られてしまいましたすいません卯さん……
「可愛いすぎて悶えるぅぅ」
可愛いは正義主義の理想に当てはまっていたのか体をごろごろ回転させる日夜
「キモいキモいキモいキモいキモいキモい」
これに対抗してか、、キモいキモいを連呼してくる卯。
はたからカオスな状況である
「あのぉ〜お二人ともぉ〜」
気まずそうに声をかけてくる商人
「悶えるぅぅ…はいなんでしょう?」
「キモいキモいキモい……何、おじさん?」
二人とも商人に顔を合わせる。
これでカオスな戦いは商人によって終わったようだ、ありがとう商人。
商人は指を空に向けてこう言った
「もう夕方ですよ」
「あっ」
「ぴょん」
二人とも夕方になっていたことに気づいていなかったようだ。
どんだけ時は早いのだろうか。
「どうしようどうしよう俺達始まりの街どこにあるかわかんないよぉ〜」
「どうしようどうしようアタシ達野宿なんてイヤァーだぴょん」
「あっあのぉ〜」
「うん?」
「なんだぴょん?」
ジタバタしていた二人に商人は手を上げて言った。
そのことに二人は商人の顔の方に目を向ける
「家兼店なんですけどそこにお二方が目指している始まりの街と言われるビギナーズがそこに普段住んでいるんですけど命を助けていただいたお礼に泊まってもいいですがどうでしょうか?」
「いいんですか⁉︎」
「いいんだぴょん⁉︎」
お金をもらえるだけじゃなく、素性も知らない日夜達にここまでしてくれるのかと思い日夜達は驚きを隠せ ないでいる
「いいんですよ!冒険者様!」
商人はグットポーズでにっこりスマイルで二人にokサインを送った。
「おぉありがとうぴょん!」
「でも……」
日夜は商人の袋に目をやる。
そこには販売するようなものがたくさんあるように見えた。
もしかしてまだ終わってなくて日夜達のために気を遣って街へ戻ってくれるのではと思うと日夜は心配にな った
「あのお荷物は大丈夫ですか?なんだったらお手伝いしましょうか?」
「何もできないくせに〜」
「うっさい」
軽く卯に注意する日夜、商人の答えはもしかしてそうなのだろうと日夜はそう思っていた。
しかし、商人は深刻な顔などなんのそので
「大丈夫ですよ取り引きしていた薬草を持って帰るところだったので」
「本当ですか?」
「本当です」
商人は笑顔で答える、嘘ではないようだ。
日夜は両手を上げて
「やったー!」
と素直に喜ぶことができた
「クズ兄うるさいぴょん」
「いいじゃないか卯、喜んだって…てか卯ぴょんってもしかして気づかずに使ってた?卯好きも人様の前では大概にしろよぷっアハハハ」
「なっ!知っててだまってたのひどい!クズ兄なんてもう守ってあげないからね!」
「そっそれは勘弁してくれよー俺死んじゃうよー」
「知らなもんねーだ!てかっ離して気持ち悪い!」
「二人とも仲がいいんですね」
兄弟(?)喧嘩に微笑ましい顔で商人は向けてきた。
日夜は必死に妹にしがみついて懇願していた。
卯は必死にそれをはがそうと必死だった
「仲いいんですかやったぁー!でへへへ」
「仲なんて良くないから!デレんなクズ兄!」
しがみつきながらにやけ顔が止まらない日夜と離れてほしいがために日夜の頭を叩いている卯。
だが、今の日夜にはどうやら効かないようだった。
それからというもの日夜達一行はビギナーズに向かう道中、気づけば日も暮れ魔物との接触も多かったが卯 が全部倒してくれた。日夜と商人はというと……応援していた
「フレフレー卯ガンバレガンバレ卯ぴょんぴょんはねろよ卯ぃーイェイ!」
「フレフレー卯様ガンバレガンバレ卯様ぴょんぴょんはねろよ卯様ぁーイェイ!」
チアガールのように全力で応援する日夜。
それに続いて応援する商人、とてもノリがいい商人である
「うるさいなぁもう!クズ兄達ぃ〜」
頰を膨らませる卯、怒っているようにみえるがよく見ると応援されているのが嬉しいのだろうか手をグットポーズにさせているのがわかった。
日夜は本当は嬉しいくせにぃこのこのぉと卯にちょんちょんしてやりたかったが今の仕草が崩れることがわかったのでやめた
「あっあそこです!あそこがビギナーズです!」
商人はあるであろう方向に指をさす。
日夜達は目を向けると微かに明かりがついているのがわかる
「ビギナーズはもうすぐなんですね!」
「はい!そうです!日夜様!」
「やったぁー!」
「やったぴょん!」
「やりましたね!」
三人とも思い思いに喜んだ
「あともう少しです!頑張りましょう!」
「そうですね」
「うん!」
街につくまでにも魔物に出くわしたが卯が倒してくれた。
街がもうすぐであったため、魔法の威力も強くなっているように日夜には見えた。
それに加えて二人の応援もチアガールから応援団員に変化したようだ。
そして、商人の言っていたビギナーズにようやく辿りつくことができたのである
「はぁはぁやっと着いたぞぉービギナーズ!」
「はぁはぁ着きましたね」
「はぁはぁ着いたねクズ兄達応援ありがとう……zzz」
バタン!
日夜はガッツポーズをして喜びを表現する。
商人もにこやかに喜ぶ。
卯は魔力をすべて使いきってうつ伏せで倒れながら寝てしまったようだ
「卯、よく頑張ったな」
日夜は疲れて眠ってしまった卯の頭をなでた
「グーグーウヘヘヘ」
いい夢を見ているのか幸せそうに眠っている卯。
日夜は卯の可愛さに鼻血が出てしまいそうになったが必死に止めた
「こんなところで寝てるのも何なんで私の店兼家に行きましょうか?」
「そうですね行きましょう疲れた疲れた」
「あっ卯様は……」
商人は心配そうな目で日夜に向けてくる。
からかい気分で置いていっていこうかとも思ったが今日は卯様様だったので日夜は頭を振って、その悪魔的思考を振りはらった。
商人に迷惑はかけられないので、自分の妹は自分で運ぶことにした
「大丈夫です。俺が運んでいくんで」
「そうですか、わかりました」
商人も了解してくれたので待たせるといけないため、リアルな女子というか生まれこの方することもなかったお姫様抱っこで運ぶことにした日夜
「こんな感じだったっけっと、よし持ち上げるぞぉーせぇーのっと!」
現実世界はこんな感じだったことをどっかのアニメのシーンと照らし合わせてみる。
気分は白馬の王子様とかとにかくカッコいい系の主人公風だった。
普通だったら持ち上がって話は進むのだが、現実はうまくいかなかった
「うぐぐぐ……持ち上がれ我が右手穿て我が左手……」
中二病パワーでどうにかしようと頑張ってみる日夜だったがなかなか持ち上がらない
「手伝いましょうか?」
商人が日夜がなかなか持ち上がらないことに心配したのか聞いてきた。
だが、日夜は諦めないそこで諦めたら負けなのだと
「いや、大丈夫です!持ち上げてみせますからうおぉぉ!これが火事場の馬鹿力じゃあぁぁ!」
自分も火事場の馬鹿力が出せるのではとやってみるもののなかなか持ち上がらない。
そう日夜は持ち上がらないのだ何せ超インドアの日夜は運動なんてすること自体SSR並なのであるからだ。
それでも、諦めない理由は自分がお荷物みたいな状態がいやで何か少しでもいいから活躍したかったからだ、それがたとえ小さなことでもいいから現実では逃げていた自分とは違うことをしたかったから諦められないからだ。
ここで諦めたら本当のクズになってしまう、だが無理に体を使ってしまい……
「諦められるかー」
グキッ!
腰あたりに強い痛みが日夜を襲った
「こっ腰がぁ〜」
このセリフはワン◯ースのイワン◯フみたいに痛くなぁーいとなることを日夜はアニメ愛でやってやろうかと頭をよぎったが腰の痛みに負けて
「腰が痛くあーる」
「腰が痛くあーる?ですか?」
変な感じになってしまった、叫んでしまったため周りの人や犬や卯の好きな卯の人型動物いわゆる亜人と呼ばれる種族や耳の尖ったエルフ族の商人とか冒険者達などが日夜達を見た。
若干引いている感じで、商人も首を傾げて日夜を見ていた。
なかなか持ち上がらずに状況としてはそろそろ退散した方がよさそうなので、日夜は商人の方を見て
「いっいや何でもないです!それより商人さん……」
「何でしょうか?」
日夜は両手を合わせて
「卯を運んでくれませんか?」
商人はこくっとうなずき卯を背負った
「日夜様は大丈夫ですか?腰が痛そうなので薬草を塗りましょうか?」
「いや、大丈夫です!」
(大丈夫じゃないけどね)
本当は今すぐにでも塗ってもらいたかったがそれだと卯が固い木のベンチで寝かせてしまうことになるためそれはさせたくなかったので結果嘘を言ってごまかす日夜
「そうですか、家兼店についたらうちの薬を塗っときますね」
「お心遣いありがとうございますございます。それより、早く行きましょう。腰が持ちそうにない」
「そうですね、それじゃ家兼店に案内します。ついてきてください」
「はい……お願いしますイテテテテ」
日夜はそのまま歩くのがつらかったので、道中、偶然道端に落ちていた木の棒で少しは楽になる日夜。
足がガクガクになりながら木の棒をついて歩く姿はまるでおじいさんを彷彿させるような感じであった。
そして、日夜と卯は商人の住んでいる家兼店のところに向かう。
今日1日の出来事を経て日夜は決めた事があるそれは……
(うん、とりあえず運動しよう)
現代社会では必要なかったが、異世界では必要なのだと身にしみて感じた日夜であった。
ー冒険は続くー
第6話いかがだったでしょうか?商人の名前ないぞーってなると思います。実は徒然も日夜も卯も名前聞くの忘れてしまいました。なので、商人商人と古典の聖聖かよって思うのは僕だけだと思うのですが、次回は商人の名前と店兼家の名前がわかるとともに話が進む感じになる方向で進めていきたいと考えてます。
明日かあさってかいつになるかはわかりませんが完成しだい報告するのでよろしくお願いします。