ここから俺たちの旅がスタートした件について
第5話とても長くなってしまいました。でも、書きごたえがあったので自信あります。いつも、グダグダ展開ですいませんm(_ _)m
日夜はその問題の答えに苦悩する……
だって、それは
(どれも神じゃないかぁー?だって、俺今まで神と接してたの!信じられない!これはラノベか何かかな。)
日夜は、今まで接していたのは神であったことに困惑する。
だが、なぜ気づけなかったのかという理由、それは……
(謎氏ってオタクっぽくて俺と同じだったからかな?)
まさに同類だったということだ。それが日夜が気づけなかった理由なのである。一方、謎氏改め神(?)というと、
「さぁさぁ、私とともにクイズを楽しみましょう!」
これは何かのアニメから参照したのかと日夜は思った。神(?)はなりきっていると思うが、その幼き体故にそこまでなりきれてはいないのであった。
そして、日夜は問題に再び向き合い、そして、悩む……
(とりあえず、消去法で考えて神(異世界)はないな、だって神ってもっとしんせいな感じだよな。てかっこんなところにいたら、魔王が即刻、倒しにいくよな。うん、これはどう考えてもない。)
まず、日夜は神(異世界)を排除した、日夜だけではなく大半の人はそう考えるはずだ。あと、残りは2択となるニートorオタク…
(これはデッド○アライ○ならぬ、ニートorオタク!?、神(?)はこのどれかになるようにしたかったのは確かなようだ…となると、俺はオタクであるからオタクと答えるべき……いや、神(?)の性格からして、どれでもないのだ。となると、新たな答えが出てくる。これは自分のことではなく神(?)の容姿がヒントとなるだろう。)
日夜は問題の選択肢を全部排除して、ただただ神(?)を見つめる。 神(?)頬を火照らせながら、日夜に言う
「クズ兄ぃ何見てんの?私の顔に何かついてんの?」
「いやぁー、お前の顔にGがついてるぅー」
「クズ兄、本当嫌だぁーとってよ早く早くクズはクズが駆除する相場でしょぉー」
「いや、ごめんごめん嘘だって神(?)」
「もぉークズ兄ったら、ひどい!」
ぷくーとフグのように顔を膨らます神(?)、その顔に日夜は100円をあげたくなる。
(そうだ、これだこの可愛さこそが答えだ。よーし、当てて、俺が猿よりも賢く、クズではないことを証明し、クズからの脱却を
狙ってやる。)
日夜は自信満々の笑みで神(?)をみて、ボタンを押す……
(これで、勝利確定し、まずは兄様と呼んでもらうのだぁ。)
「さぁ、クズ兄、解答をどうぞ!」
(答えはそう……これしかない!!)
日夜はざわざわせずに自信満々に答える。
「ロリコンの神です!!」
そうこれこそが答えと言わんばかりのどや顔で日夜は答える。
だが、肝心のファンファーレが聞こえない、聞こえてくる、いや、感じてくるのは神(?)の○オウ並の殺気しか感じない。
「あっ、あれおかしいなぁ。神(?)ってロリコンの神だったような気がしたからなぁアハハハ……。えっもしかして、ニート?オタク?はたまたもしかして?ニートオタクを司る神?まさか、異世界の神って分けじゃあありませんよね?アハハハ……ハ…」
日夜の目にうつるもの、それは噴火した火山のように燃え上がっているロリコンの神(?)がそこにはいた、もしかしたらこれはスーパー○イヤ人神を越えたのかもしれない、いや、神だから当然である。
気づけば、ロリコンの神(?)は○ンター○ンターの○ャ○ャン拳のかまえをしている。
「クズ兄……もう……萌えて消えて……」
(あっこれ、ヤバイやつだ。うん、もう、これ、オワタ的展開?)
日夜は、察したのだこれはもう最悪のbadendのシーンを予想することが脳裏に浮かんだからだ。だが、日夜は早速異世界で諦める訳にはいかないのだ。なぜなら……
「この世界で成功したいから!!」
「えっ!?クズ兄、何言ってんの?この状況でそれ言う?……やっぱ、キモい……」
「いっいや、違うんだこれはラノベ的……アニメ的……もうわかんないよぉぉ!!」
日夜はこのナレーションのノリに付き合ってくれたようだ、感謝する。
とりあえず、日夜は場違いなことを言ってしまい、さらにロリコン(?)の神を怒らせてしまったようだ。それにより、オーラが世紀末の終焉をあらわしているかのようなぐらいだった。
日夜は、必死に土下座をしながらこう言った。
「あのぉ……すいません!!俺は異世界の神だと知らずに神クイズさせられた時は答えとしては異世界なんてあり得ないなぁーて思って、ニートとかオタクとかあるんじゃねぇかなぁって思って、でも、コイツだからなぁって思って、あっ!俺って可愛いは正義主義だからあっロリコンの僕に舞い降りた神なのかなぁって思って気づいたら、ロリコンの神っていってしまいました。その件について、ロリコンの神はどうお考えですか?」
嘘はよくないと思っていたことをありのままに話してみた日夜。
だが、いっこうにロリコン(?)の神は良くならない。逆に火に油を注ぐ結果となってしまったようで……
「あのぉ……お兄ちゃん?」
「あっ!!はい、何でしょうか、ロリコンの神様?」
「えっとさぁ、クズ兄ふざけてんの?」
「いっいえ!ふざけてません、ロリ神様」
「どーして、反省してるのならぁーロリコンって私に言うわけ?」
「えっ?僕って気づけば、そんなことをいってます?ロリ神様?」
「うん、言ってるよぉーこれは死刑確定だねぇークズ兄、本当のクズになろうかぁーついでにさっきも言ったよぉー」
と日夜に対して、badend「ヤンデレ妹」っていうのがつきそうなくらい怖い目を笑っていたのだ。そして、再びの○ャ○ャン拳の構えで日夜を本気で殺しにかかる。姿形こそ子供向け番組に出てきそうな(?)感じではあるが、オーラがそれではないことを予感させている。
「クズ兄……」
「ひゃ……ひゃい!?」
気づけば、まともに返事をしたつもりなのに出来ていない日夜
「にゃっ!?……にゃんでしょうか?」
それに加えて、ネコ語になっている日夜
「せめてもの幸せを与えてあげる……お兄様今までありがとう」
っとニコッと笑うロリコンの神様そして、それと同時に日夜に殴りかかる。日夜は思った……
(あぁ、異世界で俺なんもしてねぇーやゲームオーバーだな)
チャンチャン!!
-end-
バシーン!!
「何をしとるんじゃー!!あそこでもグータラしておったら、ここでもグータラしおって、お前の部下から聞いてるぞ!とうとうあげくの果てには異界のろくでもない者までつれてきたじゃないか!」
(あっ!?あれ!?俺って死んだんじゃないの?うん、これはなんかのバグかな?)
日夜はまぶたを開いてみる。日夜の目前にはロリ神が使っていた白魔法と似ているがそれよりも強そうなバリアーが張り巡らされており、そこにはさっき日夜を怒りの鉄拳で殺そうとしたロリ神と頭の毛があと一本しかない進撃されてしまったお爺さんがいた。
今、ロリ神はお爺さんに説教されているところだと理解する日夜
「お前はどうして?この年になってもグータラして子供のようにしているのだ?たまにはお前の兄やワシのように神らしくいかないのか?どうしてだ?ワシの娘ファリア」
「本当っ!うるさいなぁーハゲ親父!あんたがこなけりゃとっくに消してたところだったのにぃー、もう!いつも間が悪いんだからぁーだから、頭も進撃されるんだよーはぁー」
「ハッハゲだとぉ!だいぶ進撃はされてしまったが、まだ毛たちは抵抗してるのだから、まだハゲじゃない!」
「ハゲだよ!」
「ハゲじゃない!」
バチバチバチ
(以下略これを後に人(日夜)は神々のハゲ論争とよんだ)
この下らない論争に翻弄された日夜であったが、このままではらちがあかないと思い、手をあげた日夜
「あのぉ……」
二人とも恐ろしい目で、日夜を見てくる
「なんじゃ!?」
「何?早く萌えて……」
二人の迫力に怯む日夜
「うっ……さすがに親子だけあってよく似てますね……」
「そんなことのために、論争を止めたのか!?」
「もうクズ兄……いいかげん萌えてじゃなくて消すよ……」
(そうじゃなかったー、俺の言いたいことはそうじゃなくて)
パニックになってしまったようで焦る日夜、落ち着かせるために一息吸って、
「可愛いは正義ー!!」
「コイツ、ろくでもない奴だな!?……さては魔物!?」
「いや、もう魔物よりひどいやつだよハゲ親父」
二人から、冷ややかな目で見られる日夜……だが、侮るなかれ、日夜はオタクモードであるため、そんなことではおれないのだ、なぜなら、日夜は……オタクだからだ。
そして、落ち着きを取り戻した日夜はこんなことを聞く
「えっと、なんでお爺さんはお孫さんのところに来たんですか?」
「お爺さんじゃない、ワシはコイツのお父さんだ!ふん!ワシも老けてみられたもんじゃのう。まだ、ハゲてないのに」
「もうハゲてるわよ」
「ハゲとらんわ!!この、ロリバカ娘ぇぇー!!」
「なっ、親父だからって……言ってはいけないことをいったようだな……もう許さないからな……」
このままではこの世界が崩壊しかねない。日夜は焦り、二人の間に割ってはいる。
「ちょっと待てー!!あのさっきお爺さんっていったのは訂正します……ですが、あっもういいわ、敬語使うの疲れた!!ってかなんで、このロリ神のところに来たの?」
日夜にそう言われたロリ神のお父さんはしばらく考え込む。
そして、しばらくしてふっと思い出したように言った。
「あっそうだった!そうだった!娘よ朗報だよく聞け!!」
「えっ何々早く教えてくれ!ハゲ親父ー!!」
朗報の言葉に弱いロリ神、人も神も変わらないのだと日夜は思った。ロリ神は父神のところに猫のように飛び付いた。
「ちょっやめんかぁ、ファリアそんなに抱きつかんでも朗報は消えたりせんぞ‼」
デレー
父神はそうはいいながらもデレッとしているのが日夜から見てもわかるくらいデレッとしていた。
だが、どう見たって親子には見えず、やはり孫にデレてるお爺ちゃんにしか見えない。
そして、しばらくの間の孫と爺さんのふれあい(?)は終わり、朗報の内容を言う爺さん
「えぇー朗報の内容じゃが」
「うんうん!!」
(すごく興奮してんなロリ神、でも、俺もアニメ関連とかの朗報には同じような感じだろうから、ロリ神、俺もその気持ちわかるぜ!)
日夜はそう思うと、ロリ神にgoodサインを送る。怒るかと思ったが、上機嫌であるため笑顔で返してくれたようだ。その仕草に萌えっと来た日夜。爺さんの話は続く
「えぇー今日からお前は自由に生きてよし!!」
「えっ本当にいいの!?やったぁー!!自由だぁぁぁー!」
「本当だよ、今まで神としてよく頑張ってくれた。ありがとう……ファリア……」
万歳してはしゃぎまくっているロリ神と泣きながら肩をたたく父神。
この光景はどう見ても孫が全国かけっこ大会に優勝して爺さん感激涙にしか見えなかった。そして、日夜は同時に違和感を感じていた。
(この光景、確かにどっかのドラマで見たことがあるなぁ、なんかサラリーマンのドラマとかであった……)
日夜はそのドラマでの光景と、この今の現状を見比べていた。
まだ、日夜はその光景は場面としては覚えているものの、その光景の意味がわからなかった。必死に頭をフル回転させる
(意味……意味……会社……上司……部下……肩叩き……あっ!!これって)
「リストラじゃね?」
思わず、口にでる日夜。そして、ロリ神が日夜の言葉に顔を振り向いた。
「えっ、リストラ……ってそんなわけないない!!クズ兄、冗談悪いよぉー」
っと手をふって、にこやかに否定するロリ神。父神も当然、そんなことはないよとうなずいてくれると思っていたロリ神
しかし……
「そうじゃよ、娘」
「えっ……ウソ……really?」
あまりの父神の答えに衝撃で英語を使ってしまったロリ神。
「れありー、れありーじゃよ娘よ、本当は自由になったという形で神様をやめてもらいたかったんじゃが、余計なことを言ったBKOなアイツのせいで穏便に神様をリストラさせよう作戦失敗じゃあ……はぁ」
と、落ち込む父神……
「えっ、俺余計なこと言いましたっけ?」
どうやら、日夜は口でしゃべったことに気づいてなかったようだ。なんという、日夜の愚鈍さ、父神は返すのも面倒になり、とりあえず、どこからか取り出した何かの賞状のような紙を手にしてロリ神を前にして事務的に言った
「えっーこほんっ、当世界、レグス担当ファリア様、あなたは数々の神あるまじき行為を行ったことにより、本日を持ってあなたを解任し懲戒神職とする。後任はお前の兄ゼクスがレグス担当の神とする。」
「えぇー、なんでぇー私がんばったよぉーなんでぇーなんでぇーえーんえーん」
ジタバタして泣きわめくロリ神。完全にこの光景はおもちゃを欲しくてごねてる子供にしかみえない。
「このバカ娘!!消さなかっただけありがたいと思え!!」
「バカじゃないもん!!クズ兄以下じゃないもん!!えーんえーん」
そして、再びロリ神はジタバタしながら泣きわめく
「おい!そこのBKO!!お前消さない代わりに条件があるのじゃ」
「BKOじゃないです!!日夜です!覚えておいて下さい!!てかっ条件ってなんですか?」
「BKOすまない、条件というのはこのバカ娘とともにこの世界レグスにいる魔王を倒してほしい、このバカ娘のせいで魔王は勢力をのばしてしまったからな」
(呼び方は変わらないことにムカツクのだけれど、なんかRPGっぽいことキター!!)
日夜はとてもわくわくしていた。だって、やっと現実にはない異世界でしか出来ないことができるからだ。
(ってことは神様多分簡単に死なないように俺のステータス向上させてるよな、そして、ロリ神様も圧倒的強さ持ってたから、これ勝ちゲーじゃね?ヌハハハ)
日夜はそう思うと、体をくねくねさせて動いて興奮している。父神は困惑しながら言った
「あっあのぉBKOワクワクしているとこ悪いのじゃが」
「いや、いや俺って強すぎちゃって困っちゃってる感じぃ?やだなぁーもう!このぉハゲ様ハゲ様ハゲの神様ぁ」
「BKOって弱いのじゃが」
「へっ?」
日夜はクネクネ状態のまま固まってしまったようだ。
信じられないようだ。
「えっーと、ステータスもレグス史上最低のオール0なのじゃが、あっでもHPは安心せい1じゃから」
「安心できるかぁー!!」
日夜は飛び起きて父神にそっと突っ込みをいれた。ロリ神と同じ神で強くやったら殺されると思いチキッたからだ。
(ステータスはダメだったけど……待てよ……これはスキルがユニークスキルで強い説あり?とりあえず聞いてみよう)
日夜はそう思うと、堕天した中二病のごときポーズで父神に聞く。
「ふっ、父神よ……ステータスはダメだと聞いた……そうだろ、父神……」
「まぁそうじゃが」
「そうか……確認は完了した……そして、俺はステータスではないユニークスキルがチート過ぎるのだろう?そうなのだろう!だから我はステータスがその代償に弱いのだろう!!」
日夜の背中には堕天した翼が生えてるような(?)気がしていた。
父神はその様子に若干引いたが日夜の問いに答えた
「うーん、ユニークスキルはあるのじゃがぁー」
「ほうぼう、それはつおいのだろうなぁ?」
「まぁBKOの言う通りランクはSに匹敵するのじゃがぁー」
(ランクSってことはよくある異世界物で属性関係なくどんな魔法もすべて使いこなせたりとか、逆境にたたされた時1度だけだけど勝つことができるヤーツ?)
日夜はそう思うとこの異世界での冒険にワクワクした。だって、現実はダメだったけど異世界では成功できそうだったからだ。
とりあえず、日夜はランクSだったら、つおい召還獣が欲しいと思った。理由は自分が戦わなくてもいいからだ。
「言うのじゃが、本当にいってもいいのじゃな?」
「いいぞ、我は元より堕天した身、貴様のようなやつに対して拒否権はない……さぁいいたまえ、そして、この世界に深淵の時をもたらすのだぁ!!」
日夜は訳のわからないことを言ってた。父神は引いてはいたもののその問いに答える。
「スキルランクSオタク」
、、、、、しばしの沈黙(詳しくはロリ神除いて)
「ふっ嘘だな!!戯けたことを申すものだなぁ、父神よ」
「嘘じゃないのじゃが」
「嘘だな……」
「嘘じゃないのじゃが」
「嘘だ……」
「嘘じゃないのじゃが」
「嘘」
「嘘じゃないのじゃが」
「えっ……本当に?れありー?」
「れありーれありー本当じゃよ」
このスキルは嘘ではなく本当にあったスキルのようだ。日夜は本○並に背筋がゾーっとしてしまった。
さっきまでの中二病は解除されてしまったようで日夜は父神に対して質問する。
「詳細を聞かせてください、オタクとはどのようなものなのでしょうか?」
「おぉわかったわかった教えてやろうえーっと確かここにあったはずじゃが」
父神はそう言ってどこからか取り出したガン○ムのマニュアルのようなものを読んで説明してくれた。
あまりにも歴史とかなんたらかんたら長かったのでとりあえずこんなスキルのようだ。
スキルS オタク 何か一つのものが好きで好きでたまらないスキル
「うん、使えないスキルだね」
「そうじゃね」
日夜のオタクがそのまま出てきてしまったスキルのようだ。
つおいのものを期待していたためにショックが大きく泣くのを通りこして開き直っている。
「でも、父神」
「なんじゃ?」
「ロリ神は強いままだろ?俺って弱いわけだし」
当然、日夜が弱いのならロリ神は強くなきゃ、魔王を倒すことは不可能なのである。
「いや、弱いのじゃが」
「えっなんで?」
日夜の目は小石のごとくまんまるになってしまった。
「いやぁー、そのことなんじゃがな、異界から来たBKOだから強いものと思って、確認せずにまずこのバカ娘の神的ステータス消してしまったんじゃった!!ごめんのうBKO」
「あっそう……そうなのか、よし頑張ろう、オー。っじゃねーよ!!てかっ異界に来たもの全員つおいとは思わんでくれる?」
そして、日夜はそっと突っ込みをいれた。父神は時計を見ると何かを思い出したように日夜に言った。
「あっそうだったもうこんな時間じゃ、次は異世界神サミットが行われるんだった。ってことでBKO、バカ娘によろしくって言っといてくれんかのぉ」
父神はもう出掛けようと、ドラ○もんのようなワープホールの中に入ってこの世界からおさらばしようとしていた。
日夜は慌てて呼び止めた。
「ちょっ、ちょっと待てよこんなんで魔王倒せんのかよ、どうすればいいんだよ」
「うーん、そうじゃな困ったときはこれでワシに質問するといい」
「えっいいの?」
これは心強いと日夜は思った。
父神はペンと紙を取り出してそして、スマホ(?)を使ってそれをみながら書き出した。そして、日夜に渡す
「困ったときは、これでワシかゼクスを呼び出すといい」
日夜は父神が書き出した紙に目を通す。日夜は驚愕する。
「あっあんたって、ゼウスだったのかよ!?」
「そうじゃよ、知らんかったのか?」
(頭の感じが磯○波○のようにしか見えなかったから、ハゲの神だと思ってたから、まさか、ゼウスだとは思わなかったわ)
っとこんなこと、口に出したら怒られると思った日夜。
「いやぁゼウスさんに生で会えてよかったっす、あのロリ神がいなかったら今の僕はいませんでしたからね」
「そうなのか!?」
ゼウスは驚く。あのバカ娘が善行を行うことは今までなかったからだ。
「あのぉ、そんなに驚くことですかね?」
「ふぉふぉふぉ!あのバカ娘も悪いとこばかりじゃなかったようじゃのう、それじゃあなBKO何かあったら、連絡するんじゃぞぉ!!」
「おっ……おう」
シュン
父神改めゼウスはいなくなった。残っているのは、紙を持ったまま突っ立っている日夜とただ泣きじゃくるロリ神改め元ロリ神がいるだけだった。
「さて……どうしたもんかなぁ」
日夜はため息をつき既に夜明けは間近な太陽を眺めてこれからのことを考える。
日夜が思い描いた異世界物=チート×ハーレム……エトセトラエトセトラ、それらが崩壊しつつあると思った。
でも、オタク高校生日夜はこんなことでは諦めない。
だって、SRがでなくても、オタク高校生日夜はキャラ愛と武器愛で乗り越えていったのだから。
日夜は夜明けの太陽に向かって吠えるように言った。
「待ってろぉー、魔王今は弱いがいつか強くなって倒してこの世界で勇者になってやるからなぁー!!」
そう宣言すると魔王がそれに答えたのであろうか、強い風が日夜を包み込んだ。
(よし、とりあえずこの世界レグスではわかんないことだらけだし、とりあえずゼウスは会議で忙しいみたいだし、元ロリ神の兄のゼクスにいろいろ聞いてみよう)
日夜はゼウスの書いた、紙を見てゼクスの所を見る。
そこに書いてあったものそれは
神電話局番号 #:=[(!?……
※この電話番号は神スマホしか対応してないのじゃ
「ってこれ!神スマホって俺持ってねぇーし!!」
日夜は紙を丸めて投げ捨てようと思った。だが、元ロリ神だったらどうなのだろうかと、日夜はまだ泣きじゃってる元ロリ神の所に行く。
「あのぉ元ロリ神、スマホ持ってる?」
「うえええん、アニメ、ゲーム、漫画、御菓子ぃーあたしの神的コンボがぁー」
いっこうに収まる気配のない元ロリ神のわめき泣きじゃくるlevelは神levelであるだろう。とりあえず、日夜は怒っても意味がないので、優しく言う
「とりあえず、この質問に答えてくれたら、アニメと御菓子とコーラが待ってるよぉ」
「本当に?」
「本当さぁ、早く楽しみたいよね」
「うん!クズ兄早く質問してね!!」
っとおもいのほか簡単に釣れた元ロリ神、とりあえずこれは嘘である
「わかった、じゃあ、元ロリ神質問するぞ !!」
相手は元神であるためいくら弱くしたとゼウスがいっていたとしても、信用できない日夜、緊張で心臓がバクバクする、決意を固めて日夜は言う。
「元ロリ神って神スマホ持ってる?」
「持ってるよぉ、そりゃ当然スマホゲーマーでもあるから当然でしょう」
このレグスに来て初めてこの元ロリ神が神に見えた日夜であった。しかし、元ロリ神はポケットの中に手を突っ込んで探すがなかなか取り出してくれない。
「あっ、あれっないなぁあっあった!!」
「よし、あったか?よし、これでゼクスに聞ける」
「うますぎる棒、こんなとこにあったのかよっしゃー!!当たり引けるといいなぁ」
ドテー
日夜は思いっきりすっ転んだ。死ぬかと思ったが、この程度ではHPは0にならなかった。
「痛ててて……であるの?ないの?どっちなんだよ元ロリ神?」
「ふぇっとね、あっそうふゃ、そうふゃファーしかここにあっファあっファ」
「食べながら言うのはみっともないので辞めてもらえますか」
と注意する日夜。元ロリ神は残されていたもののなかにあった、卯のようなキャラの箱を取り出した。
「どう、これがアタシの大事なものが入ってるラピットボックスどうだぁすごいだろぉーアタシが作ったんだぁー」
っと偉い人のポーズをとって日夜に自慢する元ロリ神。日夜にとっては卯というよりご○うさのテ○ッピーにしか見えなかった。
「とりあえず、ここにあったはずなんだけど……あった!はいこれでしょ!!」
っと日夜はロリ神に渡された神スマホ(?)を見る、確かに見た目はスマホだからスマホなのだろう。
「これが、スマホ!?同じじゃんほとんど変わらない……」
「なんたって、スティー○ジョ○ズがハゲ親父のお願いで神仕様に作ってくれたんだからね!」
「へぇーそうなんだ、マジか?」
「マジマジ‼」
と元ロリ神はうなずく、そして、日夜の耳元で
「しかもこれって……最新バージョンで」
「うんうん」
「VRMMORPGができちゃうんだー!」
「ふぇぇぇー!!」
日夜は興奮した。神スマホはこんなにも進化しているのかと、これはどうやればVRMMORPGができるのか日夜は気になった。
「早くやりたいでしょ!!」
「やりたいです!!元ロリ神様」
「しょうがないなぁ‼クズ兄、今回だけだよ」
この会話だけを見ていたらヤバイ内容だと勘違いされかねない。そして、元ロリ神はスマホの電源にスイッチをいれパスワード入力を済ませゲームをしようとするが……画面にあるのは
申し訳ありません、神以外の方はご利用できないようになっておりますのであと10秒でこの神スマホは消滅します。
カウントダウン3、2、1……
パリン
「あっアタシのスマホがぁ〰」
「うん、消えたね乙、これはもう仕方ないねもう神じゃないわけだしさ」
落ち込む元ロリ神。日夜は落ち込んでる元ロリ神に優しく肩を叩いた。元ロリ神はまた泣きじゃくると思ったが、日夜に思い出したように言った。
「あっそうだ、アタシ質問したよね!!クズ兄!!褒美褒美褒美♪」
(あっそうだった忘れてた、どうしよう……)
実際、日夜の目的は電話をするために嘘をついてこのような結果になってしまったのだ。悩む日夜……どうするか答えはそうだ
「あっあそこにUFO!!」
「えっどこどこ‼」
「へっバカめ神ロリうっそだヨーン!」
嘘は嘘で乗りきろうとする日夜、それに引っ掛かる元ロリ神、その隙に逃げようとする日夜であった。が……
(あっそうだった俺ってライフ以外0だったっけ)
当然、走力はなかったわけで結果は
「このクズ兄のバカァー!!」
走力は元ロリ神が上であったため、すぐ追い付かれて、スト○ァの昇○拳のようなものをくらってしまった。幸い、元ロリ神も弱かったために死ぬことは免れたが身体的痛さはしばらく消えなかったのであった。
「すっすいません元ロリ神……」
「ロリ厳禁このロリコン!!アタシのことはこれから、クズ兄の妹としていることにするから……その……」
「その……ってデヘヘ」
「デレないクズ兄!!」
ガッ!
「痛い!!……で、そのの続きは……」
痛いといってはいるが、幼女の蹴りはなかなかに気持ちいいと何かに目覚めそうな日夜であった。
「笑わないって言ったら言うけど……」
「言いません!!この胸に誓って!!」
「言うってことじゃんか!?」
ガッ!
「あっ!?気持ちい……いや、そうじゃなくて早く名前を」
「もう、アタシだってこんなことやりたくないから言うね」
ごくり
日夜は何かに目覚めそうなのを必死に押さえながら、元ロリ神の言うことに耳を傾ける
「アタシのことは日夜卯でいいよね……クズ兄」
日夜はよく見れば真っ白のツインテールにピンクの卯の止めるものを見て納得した。
「うん……いいねぇ!いいでござるよ‼」
日夜は痛みに悶えながらもグッドサインをおくる
「いいの!?やったアハハクズ兄よろしくね!」
と日夜の顔にスリスリしてくる
「とりあえず、俺に治癒魔法使える?」
「うん、簡単な魔法だけど使えるよどこ怪我したか教えてくれたら治してあげる、おしえなかったら治さないよ」
「えっと、腹と肩と頭と足とあとお○ん○んだな」
「全部じゃん、しかも、堂々とアソコも言うなんて気持ち悪ぅ〰」
じと目で日夜を見てすこし離れて引いてる卯、日夜は必死に違う違うと弁明した
「だって、どこ怪我したか教えろって言ったから詳しく教えたんじゃねえか?卯」
「詳しくってって言った覚えないですぅ」
その後は口喧嘩をして卯が勝って、なんやかんやいいながら日夜を治してくれた。
しばらく安静にしていた日夜は卯に向かってこ言った。
「これから、とりあえず始まりの街行かないか?どれくらいでつくかはわからんが」
「そうだねクズ兄、進まなきゃ意味ないもんねふぁぁ」
卯は疲れがたまっていたのか眠そうだった
「まぁ卯、眠かったら寝てからいこうか、その間俺が守ってやるからさ」
キラッ!!
「いや、弱いから無理、そんじゃお休み2時間たったら起こしてねクズ兄ふぁぁ眠い眠いzzz」
グサッ
日夜はガクッと落ち込んだ、気づけば回りにはバリアがはられている、ホワイトゾーンよりは弱いがないよりはましだと安心する日夜。
「うるさい奴だけど、寝てるときの卯も可愛いなぁ、まっ可愛いは正義だからな」
日夜はその2時間の間は卯のかわいらしい姿をずっと見てるだけで心がピョンピョンしっぱなしだった。
第6話はやっと、始まりの町に行ける(?)と思うので楽しみにしてもらえると嬉しいです。そして、主人公はロリコン確定しました。笑笑




