オーグの家に泊まる、意外と綺麗好きか
オーグ三兄弟は、日夜と卯を見て、微笑む。
なぜ、微笑んだのか、上質な肉の為によるものか、あるいは、単純なる好意なのか、
いずれにせよ、彼の遊んでいたゲームでは
通常、ロードオブレグスの中では
オーグは狩られる側であり、肉は美味だったりとなんだかんだ、愛されキャラなのである。
卯は、青空を眺め、
日夜は弱いので、元より
戦闘力にチートというものはないので、
というよりも、人生にチートというものを
使ったら、死神という存在がやって来るのではないかと小心者な彼は心に抱いたわけで、
ある種、頭の中に抱いていたシナリオが
ふと、復活し、進むための即席ラーメンを
紡ぐのであった。
「よし、ラーメン食べよう、ずるるる」
「日夜、ラーメン…てか、ラーメン唐突になんで、あんの!はぁ?」
唐突にラーメン、情景描写皆無、
卯は、彼に尋ねる…
つるぺたな胸が、久しい
というより、見慣れてきた日夜…
「いや、まぁ、ラーメン食べたいなぁって」
「そこをもっと、詳しくする要素が終わったると思うのですけども!ですけども!」
木霊する、天井の声、
思えば、書きなぐったものとかは、
頭の中で構築されるけども、やっぱり…
ということが多い、まぁ、なんというか…
この展開的で通常とは異なる
要素もまた、なんというかまぁ、
ニャンニャンダなわけである。
「とりあえずね…、脳内で浮かんだのは」
日夜が言うには、オーグを見て、豚骨ラーメンが脳内に浮かび、底から、卯が、青空を眺めていて、そして、ラーメン食べたいなというのが、連想的に浮かんで、ラーメンとなって現れ出でたわけである。
じゃあ、もし、ロボットと願ったら、
どうなるのだろうか…と、野望を抱く日夜、
「そんなことはダメだ、紳士でなければ…」
「紳士でなければなんと、私という可愛いものがおりながら、紳士でなければなりませんと、はい、そうですか、こうですか」
と、不満げに頬を膨らます卯、
ここで、ふと、気づく…
「あっ、やっぱ、ここじゃないとなぁって、なって、ぱぁってね」
「日夜、一人言すごいよ」
「あっ、そうなの!?ごめんね、なんだか、考えていくうちに、頭の中が弾けてきちゃってさ」
時間的な思考回路、回路図が図式化されていく…残骸だった、形態に図略化されていく
深層形態、頭の中で混沌としていた、脳内回路をその身に刻め、汝、赴くままに、
かりそめの虚構を抱きて、影と成せ、狂おしいほどの、仮面を君に授けたい、勇者や魔王など知ったこっちゃないというのを理解しつつも、混沌が加速する…脳内に抱いた、リフレットに笑顔を向けて…現実世界と虚構に思いを馳せる。
「おぉい、日夜ぁ~おにいたぁぁん」
見た目はロリコン、齢、女神級なわけで
日夜は、彼女が考えてみれば
おねえさんということに気づく
だから、つまり、すなわち、
どういうことかというと…
「卯…そして、オーグさん達」
「ドウシタ?日夜…」
ストレート街道でオーグ三兄弟と
遭遇したことは、奇妙だけど良かったのかもしれない。
日夜は、確信している…
それに薬屋の家族にお世話になったのも、
後々、回復に駆けつけたり、
最終決戦で…とか彼の脳内は、
色々、考えた末に思い付いたのは…
「この戦争を終わらせるのではなく、おねえさんを増やしていく!」
目標が生きがいができたのである。
なので、早速、日夜は、
哲学的思考を巡らせ、逡巡させた
結果の末に、卯の方へ顔を向けて
「おねえさぁぁぁん!そして、オーグのおねえさぁぁぁん!」
と、オーグも擬人化すれば、中々に可愛らしい、姉御肌的な存在じゃないか
「おっおい、俺たちはオスで…えっ、なんだ、これは!」
オーグ三兄弟の体は変化し、
オッパイがでかくて筋肉も引き締まった、
おねえさん方になった。
「これは、いったい…」
彼女たちは、驚く
長女、次女、三女、バンダナ付けた山賊的なことをしてきた彼らは、この体に
豚耳のおねえさんになれたことに、
少し恥ずかしさを覚えながら、
彼、日夜に感謝する
「ありがとうなぁぁ日夜ぁぁー!」
感謝感激、πに溢れた光景に、
日夜は幸せになった。
なんという…幸せ、なんという…幸福
慎ましやかなπもいいが、
包み込みしπもよきかなと…
こうして、オーグ三姉妹の生活は
がらりと変わっていった。
今まで山賊稼業に染めていたが、
ストレート街道を警備する自警団らと
協力し、おねモンという新たな造語を
発想豊かな妄想力全開なむっつりスケベな彼
日夜が長として、モンスターらをおねえさんに変える力を「ギジンカ」あるいは「ギジン力」と呼び、おねモン使いとして
仲間になりたそうに見ているモンスター
を、「ギジンカ」させようとしたのだが…
「どうしてだろう…、なんでだ…」
オーグ三姉妹の家は、現代的な建築になり、
中世的な建物と比べたら些か可笑しいのかもしれないが…、これも妄想力ひいては創造力の賜物なのかもしれないと日夜は思った。
「脳内が加速してハッピーならば、ハッピーセットはアンハッピーセットになるかもしれないな!」
「日夜、壊れたか」
「僕は元から壊れてますぜ!壊れてますぜ!」
元気に振る舞う彼を見て、其が空元気なのだろうと思いつつも、卯は、柔らかく微笑む。
不器用だけど、一生懸命で、
変態だけど、 情熱的な頑張り屋さんな日夜に
彼女はハグをする。
「私は父様から女神失格なったけど、こういう失敗の経験もレディとして大切なのよね」
と、日夜に抱擁する、心臓の鼓動を聞きながら、彼はちっさな兎耳の生命体、卯を見て、頭をくしゃくしゃと撫でる…
「もしさ、顔文字とかで表現したら、草草なのかな」
「おぉ、どうした、卯と日夜、今夜は皆でラブラブするか!」
情熱的な愛を向ける、オーグ三姉妹
彼らの勢いはすさまじく、リードされていった夜のことを思いだすが、むしろ、彼は日夜はリードしてほしいのだ。
だから、日夜は言葉を考えて、丁寧に紡ぐ
「皆を愛していきたい、だから、一人一人大切に一対一で夜を過ごしたい」
三人一片だと大変だからという理由だ。
脇毛が見える…脇の匂いが、彼の鼻腔をくすぐり固くさせる…
「日夜は卯のもんだよ」
バチバチと修羅場になるかと思いきや
「卯は日夜の嫁みたいなもんだから仕方ねぇか」
豪快に笑う、そして、頬を染めながら、彼の顔を見る卯を見て、鼓動を加速させる。
だけど、オーグ三姉妹も…と、頭の中の煩悩が蠢いて、逡巡し、導き出した日夜AIの答えは
「皆で夜を過ごしましょう」
そう、赤信号ならぬセイの自由は皆で
ということで、愛しのベッドルームにてイチャイチャするのでした。
脳内は、官能的な音楽が、辺り一面ケがいっぱいで彼の癖を刺激するものに溢れていて、微笑みが止まらなかった。
結局のところ、最終的な結論というものは、まだ明確には決まってないが、少なくとも、日夜の中でロードオブレグスの頃に抱いていた。モンスター倒すもの理論は成りをおさめ、今はおねモンにしていきたいという欲望が、野望が目覚めた。
そう、すなわち、彼の目指すべき道は、
現実ではできないこと…
おねモン使いもとい、おねモンマスターになること!
鳥のさえずり、白いシーツの上で、オーグ三姉妹の体の上に卯と日夜、胸の感触が頭蓋より感じる…乳房の感触、筋肉の感触など…
焦りは歪みを生む、のんびりは、広がりを生む、世界は某かの歪みと広がりを以て構築されている。
日夜は、昇る太陽を見ながら考える。
広島風お好み焼きのように
この世界、ロードオブレグス風な世界なのかもしれないと…
非力なれど創造に溢れる自らの手を握りしめ、おねえさん達と愛を紡ぐのであった。
続く