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笹かまゆうしゃ   作者: 下痢太郎
3/3

勇者誕生? 下

サランの表情が一気に曇る。



コソ泥D「見た目…コノミ…

タクサン…アソビタイ…」



「このクズ野郎共がっ…」


殴られるのも承知でコソ泥達に怒鳴った。

こいつらが憎い。裁きたいと心から願った。


しかし、そのチカラがない。26年間を農民で費やした人間の戦闘力などたかが知れている。

それが悔しくて、苦しくて仕方なかった。



歯を食いしばる事しか出来ない俺は、コソ泥に担がれて崖のギリギリに立たされた。

崖の川までの高さは約50メートル。落ちただけで大概の人間は死ぬだろう。


コソ泥B「さぁ、笹かま農家さんとはここでおさらばだな。何か言い残すことはあるか?」


「ねーよ、ボケ」


コソ泥B「おお、そうかあ」


サランが遠くから叫んだ。


サラン「ホントにあんたを助ける為に死ぬとかまっぴらゴメンですー!!」


そしてサランは涙を流しながら、振り絞るような大きな声で叫んだ。

それと同時に、マサカズは川へ投げ捨てられた。


サラン「だから…!!だからあなたに、勇者の地位を与えます…っ!!

そのチカラで、アタシを…っ

世界を救って下さいーーー!!」


投げ込まれた川から、金色のまばゆい光が放たれた。

そして大きな稲妻が川に落ち、やがてその光の玉が崖に上に舞い降りた。


「守ってやるよ!!

俺が全てを救う勇者マサカズだーーー!!」


その後の出来事はこりゃまた一瞬だった。


勇者となったマサカズのステータスは、一般人からは常軌を逸脱しており

コソ泥11人は1分も持たずに壊滅した。

その戦闘については、自分でもよく覚えていない。

アドレナリンがブリブリ出ていたし、ただただ必死だったから仕方ないだろう。


ただ、倒れた野党と共に散乱している笹かまは謎だった。



気を失ってヨダレを垂らしているサランを連れて、マサカズはミギヤ村に帰った。



こうして、マサカズは勇者となった。

マサカズの勇者としての冒険はこれから始まる。



1章 おわり






帰った後の村にて〜


祝!笹かま泥棒撃退お疲れパーティが開かれた。

場所はあいも変わらず、公民館である。


一同「かんぱ〜い!!」

皆がビールを片手に、公民館のちゃぶ台でビールを飲み干す。


サラン「いやー、まさかホントにマサカズさんが勇者になるとはー!

ちょっとうけますねーw」


マサカズ「いや、お前最初から勇者になるのゴリ押ししとったやん」


サラン「まぁそうですねー。実際洞窟まで追いかけたのも、マサカズさんの書きかけの申請書に勝手に「勇者」って書いて転職させようとしたからですし。」


「あ、そうなの!?うわー、マジで引くわー」


サラン「まぁいいじゃないですか!勇者になったお陰で生命が助かったんですからー!」


「んー、まぁそうなのかねぇ…」


マサカズはサランに感謝している。

申請書に勝手に勇者と書いて転職させちゃおうとしたのは癪にさわるが、結果そのお陰で生命が救われた。



村人K「おーい、サランって人に手紙届いてるぞー!送り主はダダーマ神殿のリクナヴィ本部長様だってよ!」


サラン「お、さっそく勇者を見つけた感謝状ですかねー!ワクワク」


マサカズ「おーおー、よかったなー。」


マサカズはクソどうでも良かったので、ビールを飲み続けていた。



しばらくしてサランの顔を見たマサカズは驚く。

サランが屍のようになっており、話しかけても返事をしない。


手紙をのぞいて見るとこう書かれていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


拝啓 サランさん


勇者の任命、ご苦労でありました。

魔王討伐への第一歩を踏み出す事が出来ます。


ただ、マサカズさんの転職欄に

  笹かま勇者

と書かれていましたが、それで良かったのかね?

笹かま使って戦う勇者は、私も初めてなので楽しみです怒



p.s.

転職会場で愚痴ってたって報告聞きました!


罰としてサランさんも魔法戦士に転職手続きしてます♪

ちょうど勇者と一緒にいると言う事で、これから魔王討伐頑張ってちょ。



ダダーマ神殿 リクナヴィ本部長 タナカより


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マサカズ呟く。


「やっぱお前アホやなw」



マサカズは自然と笑みが零れていた。





続く…?

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