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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第八章 ~双子座煌きし時~
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エターナルの本質

ドオオオオオンッ!


ダークウルフ、エルリークはチャンがあらぬ方向に光のオーラを放ったのが捉えられた。

そこには何も無かったはずだったが、次に二人はインフェルノカイザーがそこにフッと現れ、吹っ飛ばされた姿を見た。


「目くらましなんかじゃ僕を倒すことはできないよ^^」


チャンは光のオーラで物質化させた槍をクルリと指で一回転させ、キラリ、と歯を眩かせた。余裕の笑顔である。

そして次に槍をぶん投げる。槍は風を切り、インフェルノカイザーに向け一直線にブッ飛んでいく。


「チイッ!」


インフェルノカイザーは右腕に闇のオーラを込める。覚醒―バースト―…彼の右手には闇のオーラで物質化された剣が作り出される。

十分にオーラが行きとどき、それが「剣」として確認された時カイザーはそれを掴み、峰で光の槍を受け止めた。


ガキイイイインッ!!


激しい金属音と共に槍、剣、どちらもヒビがピシリと入り、直後に粉々に崩れ落ちた。

インフェルノカイザーは更に闇のオーラを注入し、剣を創りだす。


「へぇ^^物質化も使えるんだねぇ^^しかも創り出す速度も速い^^」


「うるせェッ!暗黒十斬!モノッ!」


地を蹴り、一瞬でチャンの懐に入り込む。が、チャンは指先にオーラを溜めていた。


キインッ!!


「!指で…剣を受け止め…ッ?!」


「雷光爪^^」


ジャキイイイイッ


右手の薬指でカイザーの剣を受け止め、左手の全ての指に雷光が走る。

それでカイザーの右腕を引き裂いた。カイザーの右腕に凄まじい電流が走った。


「ガアアッ!」


重厚な闇のオーラこそしていたもののその威力は絶大、右腕は火傷を負っていた。

カイザーはチャンを睨みつけ、チッと舌打ちをし距離をとる。チャンはやはり笑っていた。カイザー以上に戦いを楽しんでいるのかもしれない。


「弟だからって甘く見てたが…こいつかなり強ェわ…。戦いを心底楽しんでやがるぜ」


兄より勝る弟はいないとは言うがこれは全くの語弊だと言えるかもしれない―それほどの戦闘力の差だ。

クリスに圧倒的な力の差を見せつけてはいたが、チャンには押されている。

カイザーの覚醒能力をもってさえも、これ程の実力差―世の中上には上がいるというのか。


クリスはその状況を意識がぼんやりとしながらも眺めていた。

何も言えなかったが、弟の強さは明らかだった。


「エターナル…」


クリスはそう呟いた。



クリスとチャンは光魔法の名家、ディオール家の末裔だった。


彼らはディオール家にて双子として生まれた。


二人は父に幼い頃から光魔法と槍術の手ほどきを受けていた。

兄は槍術に長け、弟は光魔法に長けていて、父は非常に満足していたという。


しかし十数年が経つと、弟のチャンの秘めたる才能が覚醒し、兄と決定的な差を付けるようになった。


そして父が倒れ数年が経ったある日、一人の男がクリスとチャンに会いに来た。

彼は連邦の者で、二人を連邦の幹部として迎えたいと言った。


連邦は光種族の事実上代表という立場、その幹部となるとかなりの高位に就くことになる。

彼らはその申し出を快く了承し、二人は幹部となった。


そしてそれから数年が経った今も、彼らは連邦の皇帝直属部隊・ゾディアークの双子座 ─ゲミニ─ の座を持つ幹部として活動していた。


兄は部下思いで真面目な性格で、弟は常に笑顔を絶やさず、しかし時に異様な残虐性を見せ、圧倒的な実力を持ち



インフェルノカイザー達と邂逅していた。



「いくら私とて、弟に劣等感を抱いていたかと聞かれると否定はできん」


「だが、私も弟の強さは認めている。それ故に私自身も強くなることができた」


「弟に感謝しなければならないな」


クリス・ディオールはそう言うと、目を閉じて己の傷ついた体を癒すことに集中した。




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