弟、現わる
「失せろッ!」
インフェルノカイザーがチャン・ディオールに右手を振りかざす。
「『無情なる壁』」
チャン・ディオールがそう唱えると、チャンの前に光の壁が現れ、インフェルノカイザーの攻撃を遮った。
「覚醒 -バースト-の攻撃を安々と・・・!?」
驚くインフェルノカイザーを他所にチャンは振り向き、クリスを見る。
「大丈夫かい?兄さんは少し休んでてよ^^」
「・・・」
クリスは少し頷くだけで精一杯だった。
そしてチャンはまた振り向き、インフェルノカイザーを見据えた。
「少しおイタが過ぎたね、インフェルノカイザー君^^」
そしてチャン・ディオールは唱えた─
「『大気を揺るがす衝撃』」
カッ!
インフェルノカイザーとチャン・ディオールの間で爆発が起こり、インフェルノカイザーは後方に吹き飛ばされる。
チャンは光の弓を作り出し、そして構え、爆発と同時にもう一つの詠唱をしていた。
「『城壁を貫きし矢』」
「くっ・・・ダークグラビ」
吹き飛んだインフェルノカイザーがダークグラビティを唱えようとした瞬間、
ズキュウウウゥン
チャンが放った光の矢がインフェルノカイザーの左肩を貫いていた。
「があっ!!!」
インフェルノカイザーはそのまま後ろに倒れ、貫かれた左肩を抑える。
その横にチャン・ディオールが立っていた。
「まだ休んでる場合じゃないよ、ホラ立って^^」
そう言ってチャン・ディオールがインフェルノカイザーに手を差し伸べる。
「黙れッ!!」
インフェルノカイザーが右手をチャン・ディオールに向け、ヤミノマを放つ。
しかし、そのヤミノマはチャン・ディオールに触れる前に光のオーラでかき消されてしまう。
「まだそれだけの元気があるなら大丈夫だね^^」
そう言うとチャン・ディオールはまた詠唱を始めた。
「『勝利を約束する槍』」
チャン・ディオールの右手に光で出来た槍が現れる。
「じゃあ、もうちょっと楽しもうか^^」
チャン・ディオールが槍をインフェルノカイザーの投げつけた。
インフェルノカイザーは槍をギリギリでかわし、体制を立て直す。
「おイタが過ぎんのはテメェの方だ!」
インフェルノカイザーは激昂していた、全身からは闇のオーラが溢れ、周りの石がエネルギーで浮いていた。
─その姿は、悪魔というのに相応しかった─
今、戦いが始まる─




