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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第五章 ~突入 光と闇の鬩ぎ合い~
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空前絶後の大団円

「マジで勝っちまうなんて・・・信じられねえ」

ダークウルフは勝利を実感できない様子である


無理もない、クリスの力─チカラ─は圧倒的だった。その数値はインフェルノカイザーの倍であったはずだ


「諦めなければ勝利の悪魔は必ず俺たちに微笑む、そうだろう(ニコッ)」

インフェルノカイザーは微笑む、正に暗黒微笑である


─しかし─


エルリークは驚愕した様子で言い放った

「アイツの死体が、無ェ・・・!」


その場に居た全員がクリスの死体が"あった"場所を見る


しかし、そこには無い

槍どころか、血すら一滴も落ちていなかった


「お前ら!」

エルリークが怒号を飛ばす、三人はその怒号に合わせ背中を向け合う


戦慄、緊張。


三人は武器を構え注意深く、部屋の隅々を凝視する


─その刹那─


ガンッと鈍い音が部屋中に響き渡る

その音の正体は無数の槍であった


インフェルノカイザー達を囲むように無数の槍が地面に突き刺さっている


そしてこの槍は、クリス・ディオールが持っていたものと同じ形をしていた


インフェルノカイザー達は息を呑む


「下衆の割りにはよくやった方だろう」


槍の向こう、インフェルノカイザーの真正面に"ソイツ"は居た


「なんでテメェが生きてやがる!」

ダークウルフは叫んだ


クリスは微笑を浮かべ、こう言い放った

「残像だ」


「なん・・・だと・・・?」

インフェルノカイザー達は驚愕の表情を浮かべた


「そろそろ姿を見せろ、そこに居るんだろう?」


クリス・ディオールは言った

インフェルノカイザー達は理解できていない

それは当然である、なぜならその言葉は"その場にいるがその場にいなかった者"に向けられていたのだから


「ちぇっ、バレてたか、流石は兄さんだね」


クリス・ディオールの位置の反対、インフェルノカイザーの背後から声が聞こえた


そこにはクリス・ディオールと全く同じ姿をした人物が立っていた


「ああ、ごめんね。急に出てきちゃって」

「僕の名前はチャン・ディオール。そこにいるクリス・ディオールとは兄弟なんだ、僕は弟、そちらは兄。以後お見を知りおきを」


男は笑顔で言う、しかし、インフェルノカイザー達にとっては笑い事ではない


彼らにとって彼は新敵であり、恐るべき相手である


彼らは焦っていた、一言も発することができない


状況は最悪のなかの最悪、絶望であった


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