俺等
「さて、始めるか…」
インフェルノカイザー達はウルフルンを助け出す事にした。
「この砂漠は地上と地下に分かれている。地上から地下の世界に入るには…」
エルリークは地面に剣をつきさし、砂を取り出した
「まさか…!?」
「そう…DIG(掘る)んだよ…」
「馬鹿なッ…そんな事…無理だッ!?無理に決まっているじゃないか!?」
するとエルリークはインフェルノカイザーを力いっぱい殴りつけた!
「グハッ!」
「仲間を…助けるんじゃないのかよ!」
「ええっ!」
「仲間を…」
その時、インフェルノカイザーは気づいた。
親友―そう、親友というベストフレンドを。
「…仲間なんかじゃねぇ」
「あぁ?」
「あいつと俺は…友だ」
「!!!」
「そして…お前もな」
黒き太陽は終わりをつげ、友情の太陽へと変わる(フレンド・サンとも呼ぶがローカルでは友サンとも呼ぶ)
「ククッ…面白いこと言うじゃない、戦友よ」
「さあ、掘ろうじゃないか…世界の中心まで」
「ああ…」
インフェルノカイザーとエルリークは誓いを交わし、掘り進めていった…
「」
―俺は何なんだ?―
―俺はどこで生まれた?―
―俺は此処で消えるのか?―
ウルフルンは自分自身の事について考えていた。
暗闇、何も見えない…
おかしい…闇には慣れているはず。
ウルフルンは気づいてしまった…。
そう、今彼は一人(ONLY ONE)なのである。
かつて笑顔を交わしあった戦友は、もういない
「ククッ…一人がこんなにも悲しいとはな…俺も…」
ウルフルンはポイズンを喰らってへたばってる母の事を思い出した。
母は今も苦しんでいるのだろうか。
それとも、母の苦しみに比べたら俺の苦しみなんて、ちっぽけなものなのか?
「あぁ…俺は此処で消えるんだ…」
「何言ってんだ!??!」
インフェルノカイザーが思いきり殴りつけた。
「!?インフェルノカイザー!」
「お前は…一人なんかじゃねえよ…。俺等は…仲間だ」
「!」
NEVER LAND