自分を信じろ
連邦へと向かうには死の砂漠・デスデザートを通らないければいけない、ここはデーモンも干からび死ぬほどだという
俺たちは途中の店で水分と食料を蓄えた
「もしかしてデスデザートを通るきかい?あそこは死の砂漠だ、生きて帰ったものはいないぞ」
店主は俺たちを見てそういった
「俺達にはやらなければいけないことがある、それは連邦を消すことだ」
俺は声高らかに宣言した
その時、店の奥から大柄の男がでてくるが見えた
「待ちな、あんたらだけじゃどうせ野垂れ死ぬだけだ、俺も連れていきな」
「アンタは?」
「俺の名は砂漠のドラゴンことエルリークだ、よろしくな」
「ああ、あんたがいれば心強い、よろしく頼む(握手」
こうして俺とダーク・ウルフとエルリークの3人は砂漠に乗り込んだ
砂漠は想像以上に広かった
魔界でもここまで広い場所はないだろう
それに砂漠は常に黒い太陽 ─ダークサン─ が輝いている
この光は魔族でも浴びることが出来る、しかしこの光の温度は非常に高く、ゆうに300℃は超える、まさに熱線だ。
「クッ・・・キツいな、体中の水分という水分がもってかれそうだ」
ダーク・ウルフが歩きながら言う
「くくくっ、これだから都会っ子は。こんなものは序の口よ、此処から先が本当の地獄だ・・・」
エルリークは不敵な笑みを浮かべそう言った
正直もう倒れそうだった、コレ以上の地獄が待っているなんて考えたくもなかった
しかし俺にはやらなければならないことがある!自分を信じるんだ!オレ!
「だいたい10kmほど歩いた頃だろうか、目の前に池が見えた
「水だ!うおおっ!」
ダーク・ウルフが走りだす、その時
「行くな!罠 ─トラップ─ だ!」
しかし遅かった、ダーク・ウルフは池から飛び出てきたいきものに引きずり込まれてしまった。
「ウルーフ!!!!!!!!」
しかし反応はない
「大丈夫だ安心しろ、ただ引きずり込まれるだけで命に別状はない。とりあえず俺たちも池にいこう」
「くっ・・・わかった。・・・待っていろよウルフ、今助けにいくからな」
俺達は池に近づき、覗いてみた
池の水は赤い、これは血だ、それも上質の
「少し休もう、こんな状況じゃウルフをたすけられない」
そういったエルリークはテントを張り、池の水を組んで飲んだ
待ってろよ、ウルフ・・・必ず助ける!
続く