剣豪-KENGOU-
アージョとしゃるは町の入り口まで来ると、あることに気づいた。
「なんだ?煙が上がってるぞ・・・?」
「焚き火でもやってるのか!?」
町から煙が上がっているのだ。
それもなかなかの規模。これでは焚き火どころか焼け野原不可避だ。
「とにかく行ってみるぞ、しゃる!」
二人は町の中へと走り出した。
-町内部-
「ヒャッハー!!血祭りだー!」
「オラオラー!金出せやー!!」
「なっ・・・!?」
アージョはその状況を見て驚愕。
町には火が放たれ、先程の盗賊と同じような装束をした集団が待ちの人々を襲うという非道の極み。
すでに住人の何人かは犠牲になっており所々に人々の亡骸が転がっている。
「このような外道行為・・・ゆ"る"さ"ん"!!!!!!!!!!」
アージョは名刀サメハダを抜き、盗賊たちへと切りかかった!!
ズバァ!!
「ギャー!」
ゾバァ!
「グハァ!?」
「鮫拳<シャーク流>鮫肌パンチ!」
ドゴラァアアアアアアアアア!!!!!!
「うわあああああ!??」
「ぐああああああああああ!!」
「うああああああああ!!!!」
盗賊を次々と切り伏せるアージョ。問答無用で吹き飛ばすしゃる。
二人は目に付く盗賊と言う盗賊を片っ端から駆逐していた。
盗賊を切りながら進んでると街の住人を襲っている盗賊を発見した。
「へっへっへ・・・出すモン出しなァ・・・」
「ひぃいい!どうか命だけはああ!」
ズバッシュ☆
「グ・・・ル・・・」
アージョは町の住人を襲っている盗賊を切り伏せた。
「あ、ありがとうございます!!」
「お礼はいい!早く安全なところへ!」
「は、はい!ですがまだ皆が町の中心部の方で犠牲になってます!どうか、どうか助けてやってください!!」
男の住人はそう言い家の中へと隠れていった。
「盗賊の数が多い。だが俺は伝説の剣豪になる男!!すべて切り伏せてくれる!!」
「しゃるもヤるのだー!!」
アージョとしゃるはそう言うと、町にはびこる盗賊を駆逐しつつ、町の中心部へと向かった。
しばらく進むと、少し開けた場所に出た。
そこには多くの街の住人、そして住人たちを囲むように陣形を組み、盗賊達が蔓延っていた。
そう。町の中心部である。
「お主等!こんな事してただでは済まんぞ!」
町長と思われる人物が盗賊へ向かい、叫ぶ。
しかし盗賊達はヘラヘラと笑いながら余裕の表情で応える。
「っへ!だったらなんとかしてみろよじーさん!」
「ばーかばーか!!」
「く・・・!こんな時に限って"あの物"が不在とはのぉ・・・」
「ああん?誰だかしらねぇがこの俺様に勝てる奴なんざいねぇYO!!」
盗賊集団の中でも一際大柄の盗賊が言い放つ。
「そうだそうだー!」
「オヤビン最強!!」
「親分いてこましたれー!!」
周りの盗賊達は親玉を鼓舞する。
と、その時・・・
ドゴォオオ!!!!
突如後方にいた盗賊達が爆発と共に舞飛ばされた!!!
「な、なんだぁ!?」
「鮫拳<シャーク流>鮫肌パンチ!」
ドゴゴゴオゴゴゴゴオゴオオオ!!!!!!!
「うわー!!」
「ぐあああ!!」
「ヒャーー!?」
次々に吹き飛ぶ盗賊達、そして辺りから発せられる声無き声。
そう。しゃるの仕業である。しゃるは片っ端から盗賊に対して拳を突き出し、殲滅していた。
「な・・・何が起こっている・・・!?」
「ハッアアア!!」
ズバァ!!!
アージョも負けじと盗賊を斬り伏せ、ついに盗賊達の円陣を破った。
「あ、あなた達は・・・一体・・・!?」
「剣豪だ!!」
アージョは町長の前へ立ち、そう叫んだ。
「ああ!?なんだテメェ!!」
「おのれ盗賊共!罪なき町の人々を傷付けおって!!この超剣豪、アージョが、成敗いたすッ!!!!!!」
アージョの身体から水色のオーラが湧き出した!!
「ッハ!何だかしらねぇがテメェも血祭りだァ!!!!」
「しゃる、こいつは俺が殺る。周りの雑魚は好きに料理していいぞ」
「よーし!殺るのだー!!」
アージョとしゃる対盗賊達の戦いが始まるッ!!!!




