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闇空  作者: 闇の使徒インフェルノカイザー
第十章 ~渦巻く暗雲~
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チャージ3回、フリーエントリー、ノーオプションバトル

「流石ですなぁ!インフェルノカイザー様」


そこには一人の紫色の髪をした男が壁に寄り掛かって拍手してた。

インフェルノカイザーは面識も無いので誰コイツ的な目で見てた。


「おっと申し遅れました。私の名はレニューン…。この闇ジムの頭…闇リーダーとでも言っておきましょうか」


「闇リーダーなんてあるんだ…。それで、レニューン。何か用でもあるのか?」


「先程のオーラ、拝見しましたよ。素晴らしいオーラ量だ…。そこで是非、私と一つ手合わせをして頂きたく存じます」


「手合わせか…。いいぜ、受けて立とう」


ザワザワ…


(おい、個々の闇リーダーとインフェルノカイザー様がバトルってよぉ!)

(マジで!?でも闇リーダーってかなり強いんだよな?カイザー様が勝てるのかなぁ)

(どうだろうなぁ…でもさっきのオーラは気持ち悪いレベルだぜ)


闇リーダーは、魔界の国家試験「闇検」10段保持者のみがなれるまさに頂点の立ち位置…。

(10段になるには50000DP(ダークポイント←闇オーラの測定値))以上と闇知識偏差値70以上じゃないと取れないからマジで難しい)


「試合形式は相手を降参させた方が勝ちです」

「えっ、それだけなの?」

「はい…。何故ならこれは闇検【バトル検定】のルールに基づいてますから」

「ずいぶん手抜きなルールだな。まぁいいや!行くぜ!!」


ドオオオオオッ


「ハアアアアッ!真☆闇」


ドゴオオオオオオオオオム


レニューンが滝の如くオーラを噴出する!!


「早速ですが、全力でいきますよ!!手は緩む気はありませぬ!!」


レニューンが両手を広げる!すると親指、人差し指、薬指…と各指に球形のピンポン球ほどの大きさのオーラが集まる。


「ピング・ボールです!!ハッ!!」


各指に集まった球をインフェルノカイザーに放つ!


インフェルノカイザーはそれを避けるが、ピングボールの一つが頬を掠めた。

頬を流れるものがあった…。そう、ブラッド。

膨大な量の闇のオーラを纏いしインフェルノカイザーに、同じく闇のオーラで傷をつける程の高火力である事にカイザーは気付いた。


ピングボールはカイザーの後ろで大爆発を起こした。


「あんな小さい球なのになしてあのような大きなオーラ…。っへぇ」


「まだまだ行きますよォ!!スーパー・ボール!!」


球状の闇のオーラを無数に放つ!!

するとなんということであろうか、闇のオーラは壁にあたると跳ね返ってきた!まさにスーパーボールだ


「これじゃ避けられねェな…。よし」



ピタッ


「??」


「本気出すわ」


ドゴオオオオオオオオオオム!!!!!!!!


先ほどとは信じられない程の量のオーラがカイザーから放たれる。スーパーボールはこの信じられないオーラの爆発により掻き消された。


「あっ…あ…」


「これが俺の本気だ!」



(ぐっ…が…なんだこの恐ろしい程に強い闇の力は…)

(近づく事すらできねぇ…いや、いるだけで飲みこまれそうだ…クッ)


観客者はその闇のオーラに絶句。近づいただけで飲みこまれそうだ。


「な、なんという闇のオーラ…!?!?」


「さあ行くぜ」


「ま…参った」


カンカンカーン!!!


「えええええええええ!?」




「いや…ちょっと甘く見てました。貴方のオーラ量…。あれはまだ本気では無かったとは…。(強きものは強さを隠すのも上手いと聞くが…彼は凄まじいものがある…)」

「おお…(そんな俺って凄いのかなぁ?)」


インフェルノカイザーはまだ気づいてなかった。己の恐ろしい程までの強さを…。

ジムを後にしたインフェルノカイザーは闇のおいしい水を飲んだ後城へと引き返した。

インフェルノカイザーが凄まじい力を持っているという噂はまたたくまに魔界中に流れた。


でもインフェルノカイザーはその日は寝たのであった

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