地獄の山菜採り開幕
時は遡り、『死煉の扉』にて修行を行っていた時間のもう一つの出来事である…
「覚醒-バースト-…使いこなしてみせるぜ!」
インフェルノカイザーは我先にと扉へ飛び込んだ。
「なんだかわかんねぇけどカイザーばっかり強くなられちゃ癪だしな。行くぜハゲ!」
「おうよ!」
ダークウルフ、ハゲも続くように扉へ駆け込む。
視界が一瞬真っ暗になったと思うと次の瞬間には見覚えのない森の中にダークウルフとエルリークは立っていた。
「…さっきまでとは違う森みてぇだな…。カイザーの奴はどこだ?」
エルリークがキョロキャロと辺りを見渡しながら言う。
先程まで居た森とはまた別の景色の森はどことなく不気味な雰囲気を醸し出す。
「カイザーなら別の場所で修業中じゃ」
二人が振り向くとそこには『永久の闇』が座っていた。
「お主等は儂が作り出したこの世界で修行してもらう」
「それはいいんだが、修行っつっても俺たちは何すりゃいいんだ?」
ダークウルフが首を傾げながら質問する。
その質問に答えるように『永久の闇』は指パッチンをする。すると…
ズシィ…!
「おお!?」
「なんだ!?!」
指パッチンと同時に二人の背中に籠が現れる。そしてその籠、軽く10キロはある重さだ。
「修行内容はいたって簡単!その儂特性の闇籠一杯まで山菜を集めてこい!」
「さ、山菜!?ふざけてんのかジジイ!!」
『永久の闇』の要求に殴りかからんとする勢いでツッコむダークウルフ。
エルリークも納得の行かない顔で腕を組む。
「山菜についてはこの紙に書いてある。籠が一杯になったら修行は終わりじゃ!!」
『永久の闇』の二枚の紙を差し出しながら言う。紙には食べられる山菜の種類と森全体の大まかな地図が記されている。
「んじゃ!儂は忙しいけん後は頼んだぞイ!!」
「お、おい!待てよジジイ!!!1」
「それはそうと、この森には凶暴なモンスターも生息しとるから注意な!」
そう言うと『永久の闇』はスゥーっと透けるように消えていった。
「…どうするよ、ウルフ」
「そうするもなぁ・・・」
ダークウルフはその場にしゃがみこむ。意味の分からない修行内容にダークウルフは乗り気になれない。
「気持ちはわかるがウルフ、この籠は外れねぇみたいだぞ」
二人の背中にくっついた籠は謎の力によって外れないようになっていた。
おそらく『永久の闇』の闇の力の一つ、と言ったところだろう。
「やるしかねぇか・・・」
ダークルフは重い腰を上げながら言った。
「メンドクセェがしかたねぇ!ハゲ、こんなもんさっさと終わらせるぞ!」
「おう!」
二人は若干ヤケクソ気味に森の奥へと入っていった。




