失われた同胞、その瞳は何を語る
「やぁ、エルリーク。今日も庭掃除かい」
此処はブーメランパーク。デスデザートよりも南方2kmの所にある小さな町だ。
此処の町は光と闇のどちらにも属さない中立国である。
その為さまざまな人種(闇の人物や光の戦士、異世界住民)がこの都市を行きかっていた。
エルリークはここブーメランパークの地元民でもあり、町一番の斧使いでもある。
そんなエルリークは今庭掃除中だ。
「ああ、庭の手入れは俺の生活の一部さ」
「ハハッワロ、まぁ庭掃除もほどほどにするんだな」
町の住民とたわいもない会話を交わし、エルリークは新しく新発売された斧「NOKO-世紀末斧-832」を購入しようとしていた。
町の外れにある「武器ショップ」にエルリークは足を運ぶ。
「おいおっちゃん斧ひとつ」
「やァエルリーク今日も元気だね」
店主は奥から斧を持ってきながら言った。
「5290Gです」
「ありがとう」
エルリークが斧を受け取ろうとしたその時!
ぴーボボボボボボボボボボン!!
レーザービームが店を粉々にした。
「!!!」
エルリークは炎に包まれた…!
「クッ!新風斧斬!」
エルリークの斧が疾風を作りだし炎をかき消す。
「一体何が起こったというんだ?」
「クックク…名乗る必要もない」
「なんなんだお前!どうしてこんなこと…」
「どうして?そんなこと決まっているだろ。この町は光の連邦軍のモノとなる。永遠にな!束縛の綱!」
何者かはエルリークを極太な綱で縛りあげる。
そう言い何者かはその光線銃で町全てを焼き払った。
24分後、町は跡形もなく無くなっていた。
エルリークは何もできなかった…。
「ク…っそおおおおおおおおおお!」
エルリークはどうして何も自分はできなかったんだと後悔し、ただただ声を上げることしかできなかった
「片付いたし『ザルコヴィッチ』様に報告だァ!ククッ!さよなら、ここは光連邦軍の拠点とさせていただくよォ!!」
コポォォォォ…
何者かはその言葉を残し姿を消した。
「許せない…」
エルリークの感情は怒りと憎しみによって支配された。
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「俺はコイツを倒すために此処まで来たんや…」
「なんだと?」
「ハハッ!確かお前、あの時の生き残りかァ!面白い。貴様もあの時のようにしてやるよ」
「…貴様に…何が分かるというんじゃああ!」
エルリークは勢いよく襲いかかる。
「よせ!エル…」
バシュウウウ!!




