「ごめん」よりも「ありがとう」
すみません、更新が遅くなってしまいました。
しかも、あまり展開が進んでおりません。
うぅ、最近スランプで上手く表現できないorz
それでは、どぞー
side~霊夢~
私の相手――確かレミリアとか言ったっけ?――の言葉を合図に弾幕ごっこが始まった。
あのメイドと魔理沙、そして吸血鬼と私がそれぞれ向かい合う。
先に動いたのは魔理沙達。メイドはナイフ、魔理沙は魔法をそれぞれ弾幕として展開する。
まあ、魔理沙なら大丈夫でしょう、問題はこっちのほうね
霊「さっさと終わらせるわよ」
懐からお札を取り出し、相手に投げつける。
お札は真っ直ぐ、まるで意思を持っているかのようにレミリアに飛んでいく。
レミィ「あら、そんなもので私を倒そうと言うの?」
レミリアはお札を軽々と避けている。
かなり素早い、これは面倒な相手だ。
霊「ハァ、面倒な相手ね」
再び、お札を取り出し投げようと構えるとあの吸血鬼が視界から消えた。
レミィ「どっちを向いているの?」
後ろから殺気を感じ、咄嗟に左へ回避する。
先ほど居た場所には血のように紅い弾幕が通過していた。
いつの間に回りこまれた?
能力ではなく純粋な身体能力ならば、なんて速さだ。
レミィ「あら、良く避けたじゃない? 流石は博霊の巫女と言ったところかしら?」
どうやら、真面目にやらないと逆にこっちがやられてしまう。
それほどの相手だ。
霊「ホントにめんどくさいわね」
仕方ない、面倒だけど真面目にやりましょう。
右手にお札、左手に針を構え、霊夢はレミリアに向かっていった。
その頃彩人一行は・・・
side~彩人~
上の方で4つの力がぶつかりあっている。
霊夢と魔理沙が戦っているのだろう。
今すぐ合流してもいいのだが、その前にパチュリーに挨拶してから行こう。
パチェ「貴方、大丈夫だったの!?」
彩「見ての通り、ピンピンしてるよ」
なんだか物凄く驚かれた。
そんなに意外・・・だったんだろうな。
相手からしてみれば死亡フラグを回収しにいったようなものだし。
パチェ「それで、フランに何をしたの?」
彩「えっ? 別に何もしてないよ?」
別に特別なことは何もしていない。
パチェ「なら、なんでフランはあんなに落ち着いているのよ?」
フランは、と言うと咲姫たちと絵本を読んでいる。
もうあんなに仲良くなったのか。
これなら、多分大丈夫かな?
晴「それは、この異変が終わった後で全員に説明するからそれまで待っててくれないか?」
こちらをジト目で見続けていたが、ハァとため息を吐くと
パチェ「分かったわ、レミィのところに向かうのでしょう? それなら、3階の大広間に居るはずよ」
3階か、少し急いだ方がいいかな。
弾幕ごっこが始まってからそれなりに時間が経っている。
そろそろ、どっちか又は両方が負傷し始める頃だろう。
彩「分かった、ありがと。 フラン、咲姫、舞花!3階に行くよ」
フラン「は~い!」
フランが本を投げ出し、こちらに近づいてくる。
その本が飛んで本の整理をしていた小悪魔に当たって、目を回しながら落ちた。
フラン、物は大事に扱うんだぞ。
彩「次からは、本は読んだら元の場所に戻そうな?」
フラン「うん、こあ、ごめんね」
頭を擦りながらも笑顔で応える小悪魔。
その様子にパチュリーは驚いたように感心していた。
パチェ「驚くほど安定してるわね。 正直信じられないわ」
フランはその言葉に一瞬だけ、悲しそうな表情を見せるがすぐにいつもの笑顔で
フラン「私はもう大丈夫だよ、今までごめんねパチュリー。 それから、ありがとう」
おそらく、かなり勇気を出したに違いない。
今までの教訓の成果か、それとも俺が隣に居る安心感か、自惚れじゃなければどっちもだろうな。
パチュリーは一瞬ポカンと口を開けていたがすぐに戻り、まるで妹を見守る姉のように
パチェ「気にしてないわ、仲直り出来るといいわね」
優しそうに微笑んだ。
やっぱり、気付かれてたか。
フランは感極まったようで、目に涙を溜めながらパチュリーに抱きついた。
それを優しく受け止めるパチュリー。
パチュリーはフランの頭を撫でながらたっぷり一分抱き合い、
フラン「それじゃあ、行って来るね!」
パチェ「ええ、行ってらっしゃい」
元気良く、図書館を飛び出した。
その頃チルノたちは・・・
大「ねぇ、チルノちゃん。 黒幕さんはこっちに居るのかな?」
チ「大丈夫だよ、大ちゃん。 最強のアタイがついてるから」
ル「そーなのかー」
チ「ところで大ちゃん?」
大「えっ?なに、チルノちゃん?」
チ「ここどこ?」
ル・大「(あ、やっぱり分からなかったんだ・・・)」
絶賛迷子中であった。
感想に「チルノたちはどこかな?」というものがありましたので急遽、現在の状況を追加しました。
まあ、当然ですよね?
ちなみに、妖精メイドはチルノに敵わないけど大ちゃんくらいの常識は持ち合わせているという設定です。それでも、妖精の本質である悪戯好きはどうしようもないんですけどね。
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