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東方夢桜歌~A little tenderness and some courage~  作者: REN
修行、いや・・・日常編
11/43

一気飲み、ダメ、絶対

今回は、短いです。

お酒はアルコール度数20から(嘘)


それでは、どぞー

side~彩人~



ル・橙「いただきま~す」


乾杯の声のすぐ後、橙とルーミアは手近にある料理に箸を伸ばした。

橙は焼き魚、ルーミアは筑前煮を選んだようだ。


ル「おいしーーー!」


相当気に入ったらしく、あっという間に一皿空けてしまった。


彩「気に入ってくれたかな?」


ル「うん、今まで食べた物の中で一番おいしい!」


彩「ありがと。たくさんあるからいっぱい食べてね」


ルーミアは大きく頷くと、今度は蒸した鶏肉とトマトのサラダ~レモンとバジルのドレッシングがけ~を食べ始めた。

橙の方を見てみると、どうやら上手く魚の骨が取れないようだ。


彩「橙、まずは背中に沿って箸で切れ目を入れるんだ。そうすると上の部分は骨が少なくて食べやすくなるよ。上を食べたら今度は・・・」


見かねたので一通りの食べ方の見本を見せた。

焼き魚が数分で骨と身とはらわたに分けられる。

それを見た橙は、


橙「うわ~、すご~い。私もできるようになれるかな?」


とても感動した様子で目をキラキラさせながら聞いてきた。


彩「練習すればきっとできるよ。ほら、俺の分も食べな」


そう言って、自分の分も差し出す。

橙はお礼を言って早速綺麗に骨を抜いた身を口に入れる。


橙「ん~~おいし~~っ!」


やはり猫だけに魚系は大好物のようだ。

あっという間にあげた分を食べ終え、自分の魚の骨を取りにかかる。

二人には自分が作った料理は口にあったみたいだ。

問題は紫の方、自信はあるがやはり不安もある。

俺は、紫の方を向き


彩「紫、労働に見合った報酬にはなりえるかな?」


きんぴらごぼうをつついてる紫に聞いてみた。

紫は何も言わずただ咀嚼し、そして飲み込んだ。


紫「正直予想以上よ。これなら、お釣りを出してもいいくらいだわ」


どうやら、心配する必要は無かったみたいだ。

これだけ喜んでもらえたのなら料理人冥利に尽きるというものだ。料理人じゃないけど。


霊「あっ!魔理沙それあたしのおでん、返しなさいよ~」


魔「へへ~んだ、昼間のお返しだぜ~」


向こうでは霊夢と魔理沙が互いの料理を奪いあっている。

いっぱい作ったから、盗り合わなくてもいいのに。といっても無駄なので放置しておく。


彩「さて、俺も食べようかな~。いなりはどこだ~?」


いなり寿司を探すが見当たらない。

おかしいな、山になるように積んだからすぐに見つかると思ったんだけど、と思っていたらあった。

あったはいいが、多めに作ったはずのいなり寿司が1/2ほどになっていた。

えっ?まだ30分も経ってないのにもう無ぇ。

どうやら、そのうちの半分は藍が食べたようだ。


彩「藍もいなり寿司が好きなの?」


藍「ああ、というより油揚げが好きなんだ。も?ってことは彩人もか?」


彩「ああ、大好きだ。一番作った回数が多いかもな」


藍「そうなのか、よければ今度教えてくれないか?私も作れるがここまでのものは、なかなかできないからな」


彩「じゃあ、今度一緒に作ろうぜ」


藍「わかった、約束だぞ」


藍はうれしそうに笑ったが頬にご飯粒が付いていた。


彩「藍、動かないで」


そう言って、藍の顔に手を伸ばす。

頬についたご飯粒を取りそのまま自分の口へと運んだ。


彩「うん、これできれいになったな」


藍は呆然としていたが、ハッと我に返ると顔を赤くしながら抗議してきた。


藍「い、いきなり何をするんだ///」


彩「えっ?ご飯粒とってあげただけだけど?」


藍「いや、そうじゃなくて・・・」


動揺しているのか上手く頭が回らないようで頭を抱えている。

その反応が面白かったので少しニヤニヤしながら追い討ちを掛けてみた。


彩「藍ってなかなかに可愛いところがあるんだな」


藍「なッななな何を言っているんだお前は///」


今度は先程よりも赤く染まった頬を押さえながら目をそらす。


藍「お前、結構イジワルなんだな」


彩「ごめんごめん、機嫌直してくれよ」


彩「でも藍が可愛いってのはホントだぞ?」


そう言ったらまた顔を赤くした。

しばらくはそんな感じに盛り上がっていた。

だが、どこの宴会でも中盤に差し掛かると執拗に絡みだす奴は必ず居る。


魔「いよ~う、彩人~飲んでるか~?」


彩「また分かりやすい酔い方してんな。霊夢はどした?」


魔「外に涼みにいってるぜ~。それよりも何で飲まないんだ~?」


魔理沙が肩を組んでくる。

いちいち酔っ払いのテンプレ的セリフを吐いてくる。正直うぜぇ。

ちなみに、俺は未成年だが適度な飲酒は体にいいと婆ちゃんに言われ15歳頃から呑んでいるので問題ない。


彩「ちゃんと、呑んでるよ。適度にな」


別に弱いわけじゃない。むしろ強い方だと自覚もある。

ただ、後片付けを誰がやるか考えれば分かるだろ?


魔「そんなんじゃだめだぜ~。私が酌してやるから飲め呑め~」


彩「いやだから、俺はッ!?!」


ガシッと後ろから羽交い絞めされた。


霊「ほらほら、あんたも飲みなさいよ~」


にゃはは~と霊夢が笑う。

この二人、絶対悪酔いしてるよ。

目が据わってるもん。

紫と藍は外で月見酒と洒落込んでるし、ルーミアと橙は寝てるし、あれ?詰んだ?


魔「よーし、一気飲みに挑戦だ~」


そう言って魔理沙が取り出したのは40度はあるバーボン。

は?それを一気飲みしろと?無理無理、明日が恐ーよ。


彩「ま、魔理沙とりあえず落ちつ・・・ッムグゥ」


酒が一気に胃の中へと下る。

さすがに一気飲みするような酒ではないのでだんだんと意識が遠退いて来た。

霊夢、魔理沙後で覚えておけよ。

そして、意識が完全に暗闇へと沈んだ。


お酒は20歳になってからですよ~。

あと、一気飲みは下手すると死んでしまうので絶対にやらないで下さい。


感想・誤字訂正まってます。

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