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五寸釘

作者: 龍源寺直介

彼女がまた昼間から酒を飲み始めた


精神科に通院しながら発泡酒を痛飲する


そんな児戯はこの防腐剤の街では通用しない


こんな街では肺腑がニコチンを求めるだけだ


彼女の呪詛が五寸釘のように深奥を貫く


この都市に戻ってきたのは間違いだったのか


あの都市に戻ってゆくのは間違いではないのか


貫通された心は光化学スモッグの下で飛散する


そして産まれてきたのは間違いだったのか


宿業の五寸釘が幾本も冷酷に問い質す


釘抜きで抜ける容易いものではない


その深部に達した一本だけは



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