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自称コンサルタントのギャルが僕を魔王にしようとしてくる  作者: 結生


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君と一緒に

「ってことなんだけど。……ねぇ、聞いてる?」



 話している途中で、ゼラはベッドからソファーに移った。今は僕に背を向けていて、どんな表情をしているかは見えない。



「聞こえてるよ。全部、ちゃんと聞いてた」


「そっか。まぁ、信じられないとは思うけどさ。プリムラも人間が魔王候補になるなんて前代未聞だって言ってたし」


「うんん、信じるよ。初めてレンを直接見たときにちょっと違和感があったから。闇属性の魔力を持ってるって聞いて得心が言ったよ」


「そうか。やっぱ、魔族だと見るだけで分かっちゃうんかな?」


「多分違う。うちが特別なだけだと思う」


「そうか」



 なんだろう。ゼラは元気がないって感じではないけど、さっきから話している言葉の起伏がなさ過ぎてどういう感情なのか分からない。

 何を考えているのだろうか?



「ねぇ、レン」


「ん? なんだ?」


「魔王候補には候補者含めた3人の絵札(こーと)と10人のスポットがあるんだよね。トランプになぞられた」


「ああ、今は、僕とプリムラ、梗夜(きょうや)、メイさん、白撫(しろな)、風真さん。クローバー勢力は今これだけだ」


「そっか。レンはちゃんと集められてるんだね。人望あったんだ」


「いや、僕ってか、ほとんどプリムラのおかげなきがしてるが」



 マジで余計なことしやがってっていつも思ってる。



「ちなみに、どんな人たち?」


「どんなって、別に大した連中じゃないよ。前に少しは話したことあるけど。


プリムラはなんか色んな論文発表してて、新しい魔法を生み出したって言ってた。

でも性格は悪い。最悪。ドが付くほどのS。人間の心を忘れた獣。後、暴食のお化け。


梗夜(きょうや)君は神代家の嫡男で炎魔法が得意。梗夜君の魔法はめちゃ綺麗だから一度は見ておいた方がいいよ。それから料理がめっちゃおいしい。


メイさんはプリムラの年上の妹。何を言ってるか分からないと思うが僕も分からない。

彼女の家はセレスティアナイト家で彼女はそこの長女だって。いわゆる、王女様。


白撫(しろな)はスク水白衣のロリっ子科学者。発明するものはすごいけど、実用性は皆無。基本的に日中は工場にいて、寝泊りはうちでしてる。工場へ行き来するための秘密ルートが地下にある。


風真さんは元勇者パーティの凄腕忍者。セクハラが原因で追放された変態。酒金女が好きな典型的なダメおじさん。今は目押しスロットでお金を稼いでる。


と、まぁこんな感じ」



 ゼラに話しながら整理してたけど、ホントろくな人いないな。



「可愛い女の子たちと同棲……。それなんてハーレムエロゲ?」


「いや、他に男いるし。なんなら、おっさんもいるんだけど」


「いいな~。うちも可愛い女の子とお近づきになりたい」



 そう言うゼラは頬を染めながらスマホを凝視していた。



「おま、それ……」



 チラッと見えたけど、こいつの待ち受けプリムラじゃん。僕があげたやつ。

 こいつ、そんなプリムラ好きだったのか。



「でも、会ったところでまともに話せる自信がない」


「だろうね。さっき梗夜(きょうや)君と会った時、きょどり過ぎだし、声小さすぎだし、人見知り激しすぎ」


「数年、家族以外と話したことないから、距離感とか声の出し方とか全く分かんないんだよね」


「いや、家族以外って僕とは話してるじゃん」


「レンはいいの。家族判定だから」


「じゃあ、全人類家族判定しといて」


「それが出来たらコミュ障してない」



 ですよね~。

 今度、白撫(しろな)にコミュ障を解消する発明がないか聞いてみよう。多分、ないと思うけど。



「それでさ、レン」


「なに?」


「その魔王候補の幹部って後何人必要なの?」


「ん? えーっと……俺、プリムラ、梗夜(きょうや)君、メイさん、白撫、風真さん……後、7人かな?」


「そっか」


「それがどうかしたのか?」


「えっと……」



 ゼラは何やら言いづらそうにそわそわしだした。



「あ、あのさ!」



 そこでゼラは振り返り、僕の方を向いた。



「うちもレンの幹部やりたい!」


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