オトコノコと魔女の魔法 -2/2-
音夢はニコニコと友達に駆け寄る。
すると友達も嬉しそうに近寄った。
「音夢のオススメ化粧品見せて」
「勿論!お肌に合わせて調合も出来るよ」
「ホント?してして〜」
手を繋いでキャッキャウフフとテーブルに案内する。
席に座った友達は、置きっぱなしの宿題が目に入った。
「勉強中だった?邪魔してない?」
「大丈夫だよ。一問解けなくて悩んでただけだから」
「見て良い?」
「うん。教えてくれると助かる」
頭の良さそうな眼鏡の子に言われ、音夢は期待を込めた顔で頷いた。
「解る範囲なら喜んで」
眼鏡を掛けた子はニッコリと微笑み、快く了承する。
そして宿題を手に取り問題文を確認した。
他の子達も覗き込み、問題文を読む。
その間に音夢は化粧品の見本を用意していく。化粧品を置いたら調合用の機材と材料を置いていく。
全て用意し終えた頃には、問題が解けた子と解けなかった子が目に見えてわかった。
「先に教えようか」
眼鏡の子が手招きしたので、音夢は嬉しそうに駆け寄った。
「ありがとー♪万奈」
「ふふっ、隣に座って」
眼鏡の子が言うと、音夢に近い子が場所を譲った。
音夢は譲ってくれた子にもお礼を言って座る。
「ここはね」
「ふんふん」
「成る程〜」
ちゃっかり解けなかった子も覗き込んで聞いている。
万奈がわかり易く噛み砕いて説明すると、音夢も合点がいった。
「と言う事は、ここをこう当てはめれば……解けた!
解けたよ万奈!ありがとー!」
万奈の手を両手で握りブンブンと振る。
握り方は優しいし、振る力も優しいのでブンブンと言う擬音は似合わないが。
「よーし!それじゃあ腕に縒りをかけて作るね!」
宿題の無くなった開放感から、音夢の笑顔は弾けている。
その姿に女の子達も可愛い可愛いと音夢を揉みくちゃに可愛がった。
「んもー!嬉しいけどこれじゃ作れないよっ」
片手を上げてプンプン怒ると、それにも可愛い可愛いとギューっとされる。
けれど直ぐに離れて場所を空けてくれたので、音夢はやっと仕事道具に手を触れられた。
「さー万奈のから作るよ」
教えてくれたお礼に、張り切って化粧品作りをするのであった。
その後肌艶が良くなった友達により、口コミが広がって大繁盛するのは余談である。




