表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女はオトコノコ!  作者: 蒼穹月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/16

オトコノコと魔法の箒 -4/4-

お気に入りの箒の柄を手に入れた音夢。

ニコニコご満悦で歩いている。

いや、心なしかスキップのリズムが生まれている。


「魔界産仙桃かぁ、穂の部分も合わせたいよね」


言いながら確認するお財布の中。

しかし一円玉と五円玉しか残っていない。


「うくぅ〜。穂までは手が出ないかぁ」


ご満悦から一転。眉尻を下げてショボンとなった。

スキップも止まっている。

そこに又もやスマホが鳴る。

音夢は口を引き結んでスマホを取った。


『音夢』

「ハイ」


一言だけで伝わる。

母親は偉大である。


「道具は使い込む程魔力も扱いも馴染む。でしょう」

『わかってるなら寄り道せずに帰りなさい。ノアールが心配してるわよ』

「はーい」


音夢は諦めてトボトボ帰る。

マイ箒が無い音夢の交通手段は勿論公共交通機関である。

バス停の時刻表を覗き込み、現在時刻に近い場所を指で探す。


「猫バスは行ったばっかかぁ。

次のは……」


時刻表に書かれていたのは種類である。

魔女達の公共交通機関は大半が生き物なのだ。


「烏便か普通のバスかぁ」


勿論生き物でないのもあるが、運転するのは魔女である。という事は。


「あ、普通のバスのが早く来た」


音夢の視線は上。空を見ている。

つまりバスは空を飛んでいるのだ。

箒や車が有ればそりゃ、バスもタクシーも有るってものだ。

バスの行き先を見ると人間界経由魔界行きとなっている。そのままバス停で待てばバスは止まってドアを開けた。

音夢はバスに入ると、入り口付近にある読み取り機に手を翳した。


「人間界まで」


翳したまま言うと、手と読み取り機の間に一瞬魔法陣が光る。そして直ぐに消えて


『ピッ』


と電子音が鳴った。

音を確認して音夢は空いている席に座った。


「人間用と違って残高見えないのだけが不便だよねー」


ポツリと漏らした声は、空いている車内では誰も聞いている者はいない。

誰にも聞こえていないのを良い事に音夢は「ぷぅ」と小さく頬を膨らました。


(帰ったら直ぐに箒作ろ)


魔女たる者、やっぱり自前の箒で飛び回りたいと思う音夢だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ