エピローグ:もうライブなんてしたくない!
数日後、私と『Re-Boot Glitter』の3人はミーティングルームに集まっていました。
メモリアルムービーは無事に公開され、評判は上々。今からでもサ終を取り消せという、熱量高めのコメントも複数もらったようです。
「先日撮影した『Liiight Up!!!』ですが、ちゃんとメモリアルムービーに使われました。納期に間に合ったのは皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。お陰様で好評のようですよ」
「ま、当然でしょ。何年目だと思ってるの」
「ギリギリまでやる気出さなかった人が良く言うわ」
「丁度見えないアングルの時にはミスってましたし、ヒヤヒヤしましたよ~」
「うっさいわねえ。動画としては問題ないんだからセーフよ、セーフ。で、今日はこれの共有だけ?」
「いえ、まだあります」
「何?」
「この動画を見たプレイヤーさんたちから、別アングル、別衣装でも観たい、他の曲も改めてライブで観たい等々、ライブ要望の声が多数上がっています」
空気が一瞬でピリッとなります。皆さん察しがよろしいようで……。
「……過去データならあるんだよね?」
「バックアップ、取ってましたものね?」
「なくすなんてことないですよね……?」
言いたくないことでもハッキリと伝えるのがマネージャー。私は私の仕事を全うします。
「他の曲のデータも漁りましたが見つけられなかったようです。期日は長めに設定されていますので、今日から少しずつ撮影を始めていきましょう。大丈夫です、『Re-Boot Glitter』ならやれます! お願いします!」
白くなる澪さん、青ざめる恋詠さん、そして……
「……も、もう……」
顔を真っ赤にしたあかりが叫ぶのでした。
「もうライブなんてしたくなぁぁぁい!!!」
2026/01/11 21:50追記
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
2章以降は、また近いうちに投稿できればと思っています。




