表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

俺の名前はさとる。殺し屋だ。一回一万で殺しを請け負う。

作者: さとる

 早速連絡が入った。

 依頼人は40過ぎの中年男、自分で殺せないから始末をつけて欲しいと。


 なんて腰抜けだ。

 ま、もっともそのおかげで稼げてるわけだがな。


 ターゲットの居所を聞くとそこまで案内された。

 何の変哲もない住宅街の一軒家だった。


 俺は武器の吹き矢を懐から出した。

 忍び足で玄関まで行き、そっとドアノブを回し、手前に引く。


 きいい、と静かな音を出して、ドアが開いた。

 無施錠とは不用心な野郎だ。


 奴は居間にいたというので、足音を立てずに移動する。

 居間の入り口の端に身体をくっつけ、そっと中を見る。


 ああ、ああ、居やがったよ。

 丸々と太った糞野郎が。


 俺は吹き矢を口につけ、狙いを定めて、吹き矢を吹いた。


 何で吹き矢かって?

 藤枝梅安に憧れたが、針で仕留めるのが無理だったからよ。

 ハズイこと言わせんな!


 フッ!!!


 グサッ!!


 奴が仰向けになってもがき苦しんでいる。

 手足を激しくばたつかせた後、奴は絶命した。


 依頼人が礼を言ってきたやがった。


「ありがとうございました。さとるさん」

「まっ、俺に任せて貰えれば朝飯前よ」


俺は奴を掴み、口に放り込んで、バリバリと食った。

すると依頼人が顔を引き攣らせ、明らかにドン引きしていた。


「ゴキブリを生で食べるって噂、本当だったんですね……」

「俺はこれで腹を満たしてる。食費も浮くしいいもんだよ」


「そうですか……」


俺の名はさとる。

この世に蔓延るあらゆる害虫を暗殺ヒットする一流の殺し屋だ。

依頼は一年三百六十五日、いつでも引き受けている。

一日に二十暗殺ヒットした事もある、この業界では凄腕で知られる身だ。


依頼がある奴は080-XXXX-XXXXまで電話してくれ。

またな!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ