太陽は月に触れられない
これは近いようで遠い思いが交差する物語。
2050年ー12月ー
男「ごめんなさい。」
女「君が誤る必要はないよ。」
「本当に謝らないといけないのは私のほうなんだから。」
「君にこんなことをお願いすることになってまってもうしわけない。」
男「…僕に力がないせいであなたを救うことができなかった。」
女「いや、私はどうせこうなる運命だったんだよ。」
「君に終わらしてもらえるのなら私にとっての救いだよ。だからもう泣かないでくれ。」
「さあ、もうお別れの時間だ。最後くらい笑ってさよならしよう。」
男「…わかりました。」
女「ありがとう、こんなこと言うのは私らしくないかもしれないが君との日々は楽しかったよ。」
男「ぼくもあなたと過ごせてとても楽しかったです。」
女「ああ、もしも生まれ変わったらまた君に会えるのを楽しみにしているよ。」
「さよならだ。○○くん」
男「さよなら、○○さん」
廃墟に銃声が鳴り響き、男は一人立っていた。
もしあの日、あなたに出会わなければこんなに悲しまずに済んだのだろうか。
もしあの日、君に会わなければこんなに幸せな日々は過ごせなかっただろう。
僕にもっと力があればあなたは死なずに済んだのだろうか。
私が普通の女の子だったら君と生きていられたのだろうか。
神様はどうしてこんなにも残酷な運命を「僕たち」「私たち」にあたえたのだろうか。
これは『僕が彼女を殺すまで』『私が彼に殺されるまで』の物語
小説初心者ですがすこしでもいいと思える、思われるものを目指して書きます。