●のの様 柚葉の初恋 大正ロマンを読んでデモクラシーを考えちゃいました。
◎今回の読書会作品
のの 様
柚葉の初恋 大正ロマン 他
◎今回の読書会参加者
・加納友美
動物と話しが出来る大学一年生。
どんな状況や作品にも、なりきりスキル発動により対応可能。
・エリマキトカゲのエリマキッチ。
文学フリマ版の本編にのみ登場する、古き良き流行を愛する、語り好きのエリマキトカゲ。
・電気ウナギの電気ッチ。
アマゾン川で捕獲され日本にやって来たマイペースな電気ウナギ。どこで飛び出すかわからない「ビリビリ」が口癖。目が見えない。
・ムササビのムサッチ
飼い主がお笑い芸人。自称その一番弟子なムササビ。
ガチャ
「大正天皇が鯛しょってんの? アハハハ!」
「……………」
私は読書会が開催される自室に入室しましたが、出会い頭にムサッチのダジャレの洗礼を受け絶句しています。
ムサッチはテーブルの上でポテチを食べながらドヤ顔。
「友美ちゃん! 今回の作品は大正時代を舞台にした作品よ! 令和は対象外よ! なんちゃって! アハハハハ!」
「…………」
(ムサッチ……あなた、ギャグのレベル落ちてない?)
ムサッチの隣には、エリマキッチが陣取り、夜食に用意した解凍済みの冷凍コオロギを咥えながら話し始めました。
「友美ちゃん。今ムササビさんが言ったように、今回の作品は大正ロマンシズムと言う、大正時代の二つの恋の行方を記した作者様の作品の外伝作品なんだ」
「そうなんだね!」
「この作品は、小説の細かいルールにとらわれない独特の文体で書かれているんだ。他の方の感想レビューにも記載があるが、僕から見ても文体を見るだけで色々と感じる事が出来る文字の芸術的作品なんだ」
「そうねビリビリ。私、久しぶりにビリビリ放電したくなるビリビリ作品だったわ」
「あ、電気ッチ! 久しぶりだね!」
電気ッチは机の上にある、転回するのも困難じゃないかと思う、狭い水槽の中でユラユラ漂っています。
「ビリビリ。友美ちゃんもビリビリ来たからビリビリ早速ビリビリ読みましょ」
「う、うん……」
(電気ッチ……あなたの口癖、相変わらず神出鬼没だけど、うまい具合に文章になってるね?)
30分後
エリマキッチは突然襟巻きを全開に広げ語り始めました。
「友美ちゃん。ところで1912年の大正元年に初めて登場した乗り物はなんだと思う?」
「え? えっと……自転車? かな」
「タクシーだ」
「え? そうなの?」
「ああそうだ。そもそも大正時代と言うのは15年と短い期間であったが、関東大震災、第一次世界大戦など様々な大きな事件があったんだ」
「そうなんだ……」
「他にもあるぞ。まずは東京駅の開業、夏目漱石さんの死去、スペイン風邪の大流行、カルピス発売、米騒動――そして、流行した物と言えば子供達の間でめんこ・ベーゴマ・ポケモン・ビー玉・おはじき。そして、扇風機の登場。とんかつ、カレーライス、コロッケなどの洋食が流行したのも大正時代なんだ」
「そうなんだね」
(あれ? なんか現代の物を自然に混ぜこんでない?)
「そして、その大正時代を舞台にしたアニメ・漫画作品もかなり多く作られたんだ。まずはサクラ大戦、大正野球娘、はいからさんが通る、大正処女御伽話、キャンディキャンディ、煙と蜜、鬼滅の刃、わたしの幸せな結婚、おとめ妖怪ざくろ、うちの師匠はしっぽがない、ご機嫌いかが紅緒です、鋼鉄天使くるみ、キューティーハニー、寫眞館、帝都物語、ゴールデンカムイ――」
「…………」
(ちょっと待って? なんか関係ないのと、同じの混ざってない?)
「そう言った訳で、大正時代と言うのは大正デモクラシーと言う言葉もあるように、文化・政治・社会が様々に独自の発展をした、とても魅力的な時代なんだ!」
「ビリビリ。大正ビリビリデモクラシー? 大正時代にはビリビリ色々なデモ行進がビリビリあったのかしら?」
「…………」
(電気ッチ……まさかのボケ? そもそもあなたアマゾン川にいたんでしょ? デモ行進なんてよく知ってるね……あと、大正ビリビリデモクラシーはやめてね)
「電気のウナギさん! 違うわよ! デモクラシーと言うのは、デモ・クラシーと言う人の名前なのよ! アハハのハハハ!」
「…………」
(ムサッチ? あなた今日全然おもしろくないね……)
「そして、今回の作品は元の作品と同じ様に1話辺り平均約300〜600文字と言う読みやすいエピソードで構成されている。そして無駄のない描写、会話劇に近い作品の中で舞台や心理の移り変わりを自然にかつ、独特の文体で表現されている。不思議な文体と言う視点から見たら、今まで僕が読んだ事ない視覚効果のある作品だ。びっくりした」
「確かにそうだね!」
「ビリビリ。私もいいかしら? 作者様のビリビリ他の作品もビリビリ読んでみたの。 ルールにビリビリ縛られない、ビリビリ個性的な表現はビリビリ他の方にはビリビリ書けないとビリビリ思うわビリビリ。きっと、作者様にしか見えないビリビリ世界があるのねビリビリ」
「うん! ほんとに独特の世界観の作品が多いよね!」
(要所要所に口癖のビリビリが入るから、わかりにくいよ……)
「友美ちゃん。実は作者様はパーキンソン病と言う持病を抱えながら、イラストや文芸作品など、精力的に活動されている方なんだ」
「あ、うん……プロフィールにも書いてあるよね……」
「おや? 友美ちゃん? どうして暗くなるんだい?」
「あ、うん。だって最近は歩行器を使用しているって近況ノートに……大丈夫かなって……」
「友美ちゃん。人間には個性があるだろ?」
「あ、うん……」
「僕は人間が持つ障害や病気と言うのは、性格と同じで個性だと思っているんだ。陽気な性格、怒りっぽい性格など一人一人違うものを持っている。そして、みんな色々な事情を抱えている。何もない人なんかこの世の中に一人もいないんだ」
「…………」
「作者様は、しっかりと病気に向き合い、自分が出来る限りの活動をして、包み隠さず報告もしている――きっと病気も含めてご自分なんだとしっかり受け入れ理解しているんじゃないかな? だから、様々な創作活動をして、自分を表現している……僕も自分を表現する事の難しさ、大切さを作者様から学ばせてもらった。ありがとうと言いたい!」
「エリマキッチ……」
「個性を追い越せい! アハハのハ!」
「…………」
(ムサッチ? あなた今日ダメダメだから退場してくれない?)
「ビリビリ。私、新しき旅立ちに(スタート)地下トンネルの飛行機 滑走路と言う作品も読んでもらったわ。景色が見えるようだわビリビリ」
「ジャンルを問わずたくさんの作品を書かれているが、共通して言えるのは、事細かに描写せずとも情景が浮かんでくる事だと思う。それは立派な文章技術だと思う」
「そうだね!」
「じゃあ、今から作者様の作品全142作品を読もうじゃないか!」
「え? 全部? 今から」
「ビリビリ。友美ちゃん、読み聞かせビリビリお願いね」
「…………」
私達はその後、全員が眠るまで作品を読み続け、不思議な世界を思い浮かべていました。
作者のの様
今回はありがとうございました!
作者様のマイページ
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