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この連載作品は未完結のまま約2年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

パトロンになった侯爵は家出令嬢を逃さない

作者:吉見 依瑠
「クロードさん……わ、わたしのパトロンになってください!」
港町ワーリングにあるホテル・デトワールの最上階の客室。セレスはスリップ1枚を身にまとい、クロードにそう懇願した。こんな貧相な身体で百戦錬磨の男を籠絡しなければならないなんて泣きたくなるが、そんなことは言っていられない。ここで抱かれなければ、4年前に夢を追いかけて家を飛び出してからこれまでの日々が無に帰してしまう。だが目を開けたセレスが見たのは、銀灰色の瞳にありありと嫌悪感を浮かべたクロードだった。

◇ ◇ ◇

成り上がり貴族のフルノー子爵家は、娘セレスティーヌに高位貴族との結婚を望み、幼いころから淑女教育とバイオリン教育を施してきた。親に言われるがまま始めたバイオリンであったが、セレスティーヌはいつしかその魅力にはまり、真摯に練習に励むようになった。しかしコンクールではあと一歩のところで受賞を逃してしまう。
セレスティーヌはまもなく16歳。社交界デビューする年齢だ。そこで“バイオリンがちょっと得意な令嬢”という肩書を持ってデビューすることになるだろう。「せめて結婚後も細々でいいからバイオリンを続けられたら・・・」そんなささやかな希望を胸に抱いていたセレスティーヌだったが、父親が婚約者に選んだのはエローネ侯爵。加虐趣味と離婚歴を持つ人物。そしてなによりセレスティーヌを落胆させたのは、エローネ侯爵は音楽に対する理解のかけらもない人物だということ。ささやかな希望さえも打ち砕かれたセレスティーヌはバイオリンを続けるため、家を出ることを決意したのだった。

これは、夢を追いかけて家を飛び出した1人の令嬢と、影ながら令嬢を見守り続ける1人の男のお話です


◇R15は念のためです。
◇誤字脱字報告大歓迎です。
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