週末のひとりごと1~コロナ療養中~
「これだけコロナ患者が増え続けていたら、身近な人がいつなってもおかしくないね。」
そんな会話をよくしていた。
そして・・私がコロナ陽性となった。
すべての予定は白紙。
期間限定のとっても時間がある人になった。
「このコロナでもらった時間、いつもできないことをするぞ」なんて思いつつ、発症後しばらくは体調が悪くて、びっくりするくらい喉が痛くて、普段病気してもほぼ使用することはなかった「とんぷく薬」の助けを借りつつ、今日まできたのだ。
今こうやって書けるってことは、かなり回復してきたのかな。
体が不調だと、前向きになかなかなれないものだ。前にも体調不良の際に同じようなことを思ったことがある。
いつも励まされている自己啓発の本も、見ただけで逆に気分が悪くなった。
自分の体調で、こんなにも考え方が変わるんだ。
暇だけど、体調が万全ではなくあまり何もする気力がなかったが、
そんなとき息子が、漫画「暗殺教室」(全21巻)を読むように進めてくれた。
子どもの頃は、漫画が好きだった。
でもいつの間にか読まなくなり、何十年と過ぎた。
久々に読む漫画は新鮮で、読後感は清々しかった。
ここで感想を少々・・・
殺せんせー(主人公)による生徒たちへの教えを通じた世の中に発信されるメッセージの数々。学校という舞台だけではなく、様々な人が所属するそれぞれのフィールドで、自分らしく楽しく生きていくために自分自身で考えていくことの重要性を教えてくれた。
殺せんせーの次のメッセージ「社会の理不尽さの原因を考えたり、否定したりする必要はない。悔しい気持ちをなんとかやり過ごし、その後で考えるといい・・・そんな理不尽な社会の中で、自分がどう進んでいけばいいのかを。(要約)」は、結構刺さった。
社会の理不尽さについては、誰しも感じた経験があるはず。もちろん私も。「理不尽を受け入れることが大人なんだ」と思って極力うまくやるようにしてきたつもりだが、受け入れた後に自分はどうしたいのか、をちゃんと考える必要があったのかもしれない。そんな気づきをもらえた漫画だった。
「気づきを生かして、自分らしくよりよい方へ進化していきたい!」のだが、この気持ちを持続することが難しいのである。
社会の理不尽に遭遇した際には、いつも通りやりすごす第一ステップの後、殺せんせーの顔を思い浮かべつつ、これを機に何を学びどんな行動をするといいのかを、考えられたらと思う。
と書きながら、まだ病み中の私は、ちょっと疲れた。
「無理にがんばらなくてよいよ」とか書いてくれてる本でも読んで、穏やかな気持ちになってちょっと横になろう。
自分の体調にあわせて、読むタイプの本を変えるのはいいね。体調悪い時のための優しい本、もう少し準備しておこうかな。
平常時なら、勧められても読まなかった漫画「暗殺教室」。
私にとっては面白い出会いだった。
作者の松井優征さん、そして息子に感謝。
早く社会復帰したいと思いつつ、療養中でも、小さな楽しみが見つけられるといいなぁ。