「お前の物は俺の物だよな?」史上最強の転生者はチート能力者をも凌駕する〜調子に乗ってる奴らからスキルを奪ってたらいつの間にか世界最強&ハーレム出来上がってました〜
連載候補の作品です!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「俺様の《賢者》と《転移》を返せや雑魚!!! 」
クラスメイトの皆や僕を慕ってくれている奴隷の少女達、僕を目の敵にする貴族や転生者の連中、そして1番大きな声で応援してくれているヒナ達の歓声や貴族の取り巻き達の怒声が耳に入ってくる。
ここは世界最高峰の魔法学園であるユミアルス学園の魔法闘技場。
その中心に1人の男と対峙している。
その男というのは今地面に這いつくばりながらやたらでかい声で唾を吐き散らかしながら僕を睨んでいる目の前の男の名はマサヤ=リュウト___僕と同じ様に日本からこの異世界に転生してきた《賢者》だ。
いや、もうこいつは賢者でも何でもないただの平民か。僕がリュウトの《賢者》は強奪からね。
……正直ここまでする必要は無かったのかもしれない、だけどユキニャを侮辱したのだけは絶対に許さないしぶち殺してやろうと思っている。
___さぁ異世界に転生したからといって調子に乗ってるこのクソガキ賢者を僕と雪菜の愛の結晶である究極ペア魔法で殺してあげようではないか。
詠唱を唱え魔法を具現化していく。僕の真上には黒の魔法陣と白の魔法陣の2つが展開され、辺り一面は雪が積もっている。
今の季節は夏だから通常この状況は有り得ない。そもそも魔法闘技場は闘技場そのものを改変する魔法は打ち消される様に宮廷屈指の魔術師達によってコーティングされている。
だからだろうか観客席に居る貴族達はこの異常性に気づき怯えているが、対照的に僕のお嫁さん達はそれをみてドヤ顔をしている。
かわいい!!
コホン……話が逸れた。
この魔法の発動は思ったより魔力を喰うし早いとこ終わらせよう。
チラッとリュウトを見るとこの魔法に対抗する気なのか上級魔法の詠唱を始める。
そんな魔法で僕と雪菜の究極ペア魔法を打ち破れる訳がない。
「じゃあな賢者リュウト……いやただのリュウト」
この言葉を最後に僕は魔法を発動させる。
「【究極・闇雪の桜域___「やめて!!!!!!!!!!!!!! 」
発動させる刹那雪菜が叫び反射的に魔法を打ち消してしまう。
「雪菜の為に復讐してくれようとしてるのは凄く嬉しい!だけど……賢者殺しの罪なんかひゅうがに被って欲しくなんかない!! 」
雪菜は涙で顔をよごしながら僕に抱きついてくる。
雪菜の言っている賢者殺しとはこの国で最も重い罪でありその法を犯した者は例外なく捕らえられ殺される、所謂打首獄門だ。
僕はもちろんその法を知っている。
だがその罪を背負ってでも雪菜を助けたいと思い今こうして戦っているのだが……
「雪菜はいつもの優しいひゅうが君でいて欲しい……雪菜の事はもういいからこんなことやめてよ…… 」
僕としては別に賢者殺しの罪くらいなんてこっちゃないんだが当の本人である雪菜を泣かせてしまっては本末転倒だ。
よく見れば身体が震えている。
安心させる為に頭を撫でて落ち着かせ、耳元で「大丈夫だよ」と言うとこくっと頷き観客席に戻って行った。
どうしよう?と審判の方を向き声をかけようと近ずいた瞬間リュウトが上級魔法を発動してきたので仕方なく相殺魔法を使い打ち消す。
「は? 俺様の上級魔法を相殺するだと!? 」
「上級魔法如き誰でも相殺出来るだろ? 」
少なくとも僕の嫁達やクラスメイトは全員容易く出来るし今は賢者では無いとしてもそう驚く事では無いと思うんだが……。
「な、なんだよコイツ……頭おかしいのか!? 」
リュウトは納得がいかないみたいで僕を頭おかしい呼ばわりしてくる。
失礼な、普通だと思うんだけどな。
もうめんどくさいので強制勝利させて貰おう。
魔法闘技場での勝利と認められる行動は以下の3つである。
一つ
・相手を戦闘不可にするか、気絶させる
二つ
・降参させる
三つ
・相手が場外に出てしまう
戦闘不可にしてしまうと身体にダメージが残り酷ければ死んでしまうのでは?と最初は思ったが宮廷屈指の回復魔術師が即死では無い限り復活出来るらしいので問題は無い。
けど紗奈だったら死者でも蘇生出来るから宮廷の回復魔術師より僕のお嫁さんの方が凄いってなんか嬉しいな。
っとついチートなお嫁さん達と宮廷の人を比べてしまうのは僕の悪い癖だ。
バレないようにそっとリュウトの後ろにピンク色の魔法陣を展開し少しずつ覆っていく。
完全に覆うまで残り5秒__
まだ気づかれてない
残り4秒__
残り3秒__
リュウトが上級魔法では勝てないと悟ったのか究極魔法の詠唱を始める。
残り2秒__
雪菜達が僕が何をするかを察し両手を握ってお祈りのポーズをしている。
残り1秒__
リュウトの究極魔法の詠唱が完了する
「《魅惑》スキルが一・【強制催眠術・極⠀】」
スウウウウウウウウウウウウウウウ
リュウトの全身を魔法陣が覆いきり外側から波のように流れ始め轟音が鳴り響き、リュウトが倒れる。
これで終わりだ。
観客も勝敗を悟ったのか割れんばかりの歓声が鳴り響く。
……あいつ(リュウト)って結構嫌われてたんだな。
リング上から降りる前に駆け寄られて回復魔術師にヒールをうけているリュウトに
「卑怯と言われるかもしれないけど雪菜を悲しませずにお前に勝つにはこれしか無かった……もう僕の雪菜に手を出すなよ? もしだしたら分かってるよな」
と言い残しリング上から降り魔法闘技場を後にする。
外には僕のお嫁さん達が待っている。
僕の楽しい異世界生活は始まったばかりだ!
これからも僕とお嫁さん達の邪魔をする奴は転生者だろうが貴族だろうが権力者だろうが真正面から叩き潰してやる
それが僕の強奪のモットーだから___
ーーーーーーーーーーーーーーーー
基本学校以外の時は1歩も家を出ない僕が何故ゲームショップにいるのか
その理由は2つ
1つ目の理由は新作ゲーム『ファミリーファンターⅢ』の発売日で数ヶ月も前から予約をしていて楽しみにしていたから。
2つ目はスマホの課金カードを買いに来たから。まぁ、これはついでに買っとくかって感じだがな 特段課金する理由は無いが備えあれば憂いなしって言うし良いだろう。
「袋は入りますか?」
「あ、はい。お願いします」
しまった……マイバックを持ってくるのを忘れてしまった。
ろくに外に出てないから財布と、スマホだけでなんとでもなると思っちゃうからな!仕方ないね。うんうん。
そんな事をぼーと考えていると会計が済み、店員さんからゲームソフトとカードが入ったビニール袋を受け取った。
速く家に帰ってゲームしたいしちょっとしたショートカットとなる路地裏使うか。
人気の無い路地裏に入り歩いていると
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
少女?らしき声の悲鳴が聞こえた。
いや少女以外無いか。これでおっさんだったら回れ右する自信があるぞ。
何事かと思い悲鳴が聞こえた方向に向かいそっと見てみると、刃物を少女に突き刺そうとしている若い男の姿が。
少女は中学生辺りの背丈で黒色の髪が背中ら辺まで伸びている。顔は普通の中学生と比べると可愛いく見える。
別に幼馴染とかクラスのやつって訳でもないのに何故か僕は犯人に向かって動いていた。
「いつの間に!だが丁度いいから死ね!」
「良くねぇよ!? だけど僕は絶対その子を助けるからな」
俺が刃物男にそう言うと何が可笑しいのか狂ったように笑い始め……
「グヒェヒェヒェ余計殺したくなってきたじゃねぇかグヒェ」
いや笑い方キモすぎんか?薬物キメてるだろこれ。
まぁ、こんな奴に僕が負ける訳無いな。……性格では。
ただひとつ心配なのが、相手は刃物を持っていて、僕は引きこもりのニートで武器は何も持っていない。
この時点で勝敗は明らかだし、普通だったら逃げてるはずだ。
何故動いたか自分でも分からない。
だけど、死ぬ時ぐらい誰かを助けて死にたい。ふとそれが頭をよぎったからか?
僕の拳が若い男に当たる瞬間、僕の腹には奴の刃物が。
あ、死んだわ俺……
だが僕は運だけは良いからな。多分これも奇跡的に避けれるだろう
そう、僕は運だけは凄く良かった。
学校のテストが全く分からなかった時全て適当に書いたら全問正解したり。
排出率0.1%の最強装備を10連で全て揃えてしまったり。
賞金がかかったFPSの大会でスナイパー全弾ヘッショ決めたり。
等々、ここぞという時に運が凄く良くなったことが幾つも。
だったら僕が死にそうな時なんか絶対運が味方をして奇跡的に避けれる。
そんな思いつきも虚しく僕のお腹に刃物さんが
こ ん に ち わ
更に蹴りを入れられ壁に衝突、骨も何本か折れた。
くそ……僕にもアニメのキャラみたいなチート能力があればこんな奴なんかに負けなかったのに……
いくら運が良かったとしても常識的に有り得ない事は実現される訳ないか
幸い少女は男が俺に意識が向いてる時に逃げれてたから助けれたって事で良いのかな。
そうしてる間にも出血は進み、呼吸すら出来なくなってきた。
最後に思い残す事があるとすれば
今度こそ人を守れるようになりたい
そう願った瞬間意識もなくなり倒れ伏した━━━━━━━━━━━━━━━
2話
目が覚めると神殿の様な場所に立っていた。
いや立っているというよりは浮かんでいるといった方が正しいか。
というか僕は死んだんじゃなかったのか?自分の体を見渡しても腹に刃物は突き刺さってないし血も出ていない。
背中の痛みも全くといっていいほど感じない。
あの感覚は二度と味わいたくないな
自分の腹に凶器が刺さったらそりゃ誰でも体験したくないよな
あの通り魔?野郎は捕まって貰わないとな。俺の無駄死ににはなりたくないね。
もし次奴に会うことがあればボコボコにしてやる。会うことは無いだろうけどね。だって俺死んだもん……
うっ……思い出したら吐きそうになってきた。こういう事を思い出したりするのは辞めとこう。
『お、お兄ちゃん大丈夫?凄く死にそうな顔してるけど』
目の前にロリっ子がいた。身長は小学6年生くらいの普通のツインテールのロリっ子が。
いや、ツインテールはそれほど居ないか?まぁ、そんな事は別にいい。
ふ、普通のロリっ子だよな、、
〈ただ一つのことを除けば〉だが……
ロリっ子の頭の上に輪、背中には翼が付いてる。
こ、これまさか天使?
か、可愛いな……
とりあえずここは無難に返事をしておこう。
「あ、死んだ時の事を思い出してゲロりそうになってただけなんで大丈夫です……所で貴方は誰ですか?」
多分天使だと思うけどこういうのは相手から言わせた方が良いって誰かから聞いたからな。
僕がそう聞くとロリっ子天使は少し得意げな顔をしながら無い胸を仰け反らせながら
『わたしは神様だよ!あ、えっと名前はルーミャ=マルンです!』
「な!?か、神様……」
過去1びっくりしたかもしれん。天使とかのレベルじゃ無かった。こんなに可愛い神様っているんだな〜
『そだよ〜神様だよ!君呼んだ理由はただ一つ!』
「呼んだ?ってどゆことですか」
『君の事を気に入ったから2つの選択肢の中から選んでもらうね!好きな方を選んで〜!』
『1つは元の世界で赤子に戻り裕福な家庭で過ごす
2つ目は元の世界とは異なる世界いわゆる異世界にチートスキルを1つ持って転生するか! どっちにする〜?』
さっきのゲロが浄化されるような今まで日本で一度も見た事無いような笑顔にこの子の為ならなんでもしてあげれるって思い始めてきた。
それはそうとしてなんで俺なんかを気に入ったのか?
『自分の命を投げ出してまで見知らぬ少女を助けたからだよ!』
「別に当然の事だと思いますよ?」
『そういう所がわたしは気に入ったんだ!』
はて?よく分からんがこんな可愛い子に気に入られたのは嬉しいな。
先に言っておくが僕はロリコンではないからな。
そんな事よりもさっきとんでもないこと言ってなかったか?
「それでさっき言ってた異世界転生ってどゆことです?」
『あれ?君ってもしかしてそういう系のアニメやラノベ見たことないの?』
「まさか……あれですか?チート能力貰って無双して俺TUEEEEの?」
『そうそれ!もしかして興味無い?……』
当たってたみたいだ。なんか凄い悲しそうな顔になり、慌てて修正した。
「興味あります!だからしょんぼりしないで下さい!可愛い顔が台無しです」
『な!?……からかわないでくださいよ』
はて、本当の事を言っただけなんだけどな。何故か怒らせてしまったみたいだ……
『ま、まぁそれは置いといて異世界転生の話するね!』
そしてロリっ子神様から転生についての話を聞いた。纏めるとこんな感じらしい。
異世界に転生出来るのは神に気に入られた人間だけ(たまにゲームしてたらその世界に閉じ込められたりってのもあるらしい)
そして、転生する世界では魔物や魔王などゲームでよくある感じのやつらしい。
そんな危険な世界に無防備で転生させても直ぐ死ぬだけだからチートスキルとやらもくれるとの事。
そして今そのスキルを選んでる最中なんですが、、
スキル一覧が
《経験値10000倍》とか《魔力無限》、《伝説級魔法全習得》など明らかにやばそうなスキルが沢山あって結構驚いた。アニメでもここまでチートなスキルは無かったよね……
そんなインフレチートスキルの中から俺が選んだのは《強奪》。
『なんでそんな地味な能力にするの?』
「じ、地味とは失礼な」
スキルをタップすると説明が出てくる。これはゲームとかと一緒だな
━━スキル《強奪》━━
・スキルを発動すると任意の相手のスキルを奪い、自分のスキルに加える事が出来る
━━━━━━━━━━━
例えば相手が《魔力無限》を持っていたとしたらこれで奪えば自分のスキルに出来るって事だよね?
『そゆことだね〜君優しいだけじゃなくて頭も良いんだね!だけど《無限魔力 》は流石に持ってる人居ないんじゃ無いかな……せめて《伝説級の魔法》とかかな?』
「詳しく説明ありがとうございます。じゃあ僕は《強奪》に決めますね!」
『じゃあ名残惜しいけど転生させるね!元気に楽しく過ごしてね』
「はい。何から何までありがとうございました!」
いよいよ転生みたいだ。このロリっ子神様とお別れするのはちょっと悲しいけど異世界も楽しみだし仕方ない。
『あ、あの……!名前何?……』
そう言えば名前言ってなかったな。
「僕の名前は万丈氷月です あ、高2でした。」
過去形なのは傍から見たら変かもしれないけどそこら辺はもう異世界に行くから合ってるか。
『氷月君か……また会えたらお嫁さんにして欲しいな……』
転生間際にボソッとロリっ子神様が何か言った様な気がするけど聞き返す間も無く景色が反転し思わず目を瞑ってしまった━━━━━━━━━━━
3話
暫くして目を開くと爽やかな森の中にいた。多分転生に成功したのかな?
「じゃあ気ままにゆっくり生きますか!」
空を見上げながらそう宣言すると一瞬キランと光ったような気がした。
もしかしたらロリっ子神様が返事してくれたのかな。そう思うとクスッと笑いが込み上げてきた。
えーとまずは街を目指したらいいのかな?周りを見渡してもThe森って感じで人っけが全くなくて現在地が分からない。いやまぁ、街に突然人が現れたら怪しまれたりして大変だからあのロリっ子神様が考えて配慮してくれたのかもね。
歩きながら俺は、それにしても綺麗な場所だなと思った。
こんなのどかで緑が綺麗な場所、日本ではあまり見た事ないな。
いや、俺が家から出てないだけか。
こんなに綺麗な場所だと異世界でも観光地的な場所かな?どんだけ邪悪な心を持っていてもここにいたら皆会心しそうな……
「やめて!なんでこんなことするのよ……」
なんだなんだ。異世界の自然を実感していた所に。
暫く森の中を歩いているとそう声が聞こえ、聞こえた方向に目を凝らして見てみると、
気に囲まれている少し開けたところで緑色のワンピースっぽい服を着ている金髪のツインテールの少女が3~4人の男達に殴られたり蹴られたりしていた。
ざっと見た感じ男達はあれだ。
冒険者とやらな気がするな。ゲームでよく見かける装備をつけ、武器を少女に向けている。
さっき少女を殴っていた男がパーティーのリーダーなのか怒鳴り散らかしながら剣を突きつけている。
なんで転生早々こんなクズな場面に出くわすんだよ……
けど助けないって選択肢はない。ふと、前世で死ぬ瞬間が意識を支配したが強引に意識を戻し、少女の所に向かった。
「おいクズ共、何をしている?」
「あぁん?誰だてめぇ」
怖い怖い。正直言うと今すぐ逃げたい。だが俺にはロリっ子神様から貰ったスキルが有るから大丈夫なはず。
「バンズの兄貴ぃあいつ珍しい服きてるっすよ」
短剣ぺろぺろしてそうな長髪の男がそう言いながらリーダー格の男にゴマすりすりしながら擦り寄っていた。
ただのユニ○ロのtシャツなんだがな。異世界だと結構レアな感じなのか?
「んぁ?本当だな売り飛ばしたら金になりそうだな」
おいおい。こいつら俺殺す気なのかよ。こちとら武器何も持ってないのに。
「兄貴がでるまでもねぇ。女でもねぇし別に倒してしまっても構わんのだろ?俺の最強スキルで1秒で潰してやる」
おい……それ死亡フラグじゃないか。てか今こいつ最強スキルって言った?どれどれ《鑑定》で調べてみるか。
ロリっ子神様が必須だからこれは特別に上げるってくれたやつだから信用は出来る。
俺は心の中で《鑑定》を発動した。
━━━━━━━━━━━━━━━
名前:クソザコ=ナメクジ(Lv.18)
種族:ヒューマン
職業:中級魔法剣士(冒険者)
所属:Cランクパーティーチンピラの集い
【職業特別スキル】
・《魔法剣士》
【通常スキル】
・《探索者》
・《初級水属性魔法》
・《初級炎属性魔法》
・《エンチャント 》
━━━━━━━━━━━━━━━
こいつ普通に強そうだな。名前はあえて突っ込まないでおく。とりあえず《魔法剣士》と《エンチャント》が強そうな感じだからそれ奪わせて頂きますか。
「ハッ!謝るなら今のうちだぜ?這いつくばれ 俺は《魔法剣士》なんだぜ!お前がどんなスキルを持っていても俺には勝てないんだよ」
「そうか?じゃあ俺に寄越せ」
「何言ってんだこいつ?スキルを奪うとか笑わせんなよぉ」
「《強奪》……」
スキルを発動すると自分の身体に力が加わるような感覚になり1秒程で収まった。どれ、スキルを見てみるか。
自分のステータスを見る時は【ステータスオープン】だったっけ?
「えーと【ステータスオープン】」
目の前に半透明のプレートが現れ、そこにステータスが浮かび上がってきた。《鑑定》とは違う表示なのが見分けがつきやすく、分かりやすいね
━━━━━━━━━━━━━━━
名前:万丈氷月(Lv.1)
魔力₁:0000000
種族:ヒューマン
称号:《転生者》
職業:無職
所属:なし
【固有スキル】
・《強奪》
【通常スキル】
・《鑑定》
・《魔法剣士》※
・《エンチャント》
━━━━━━━━━━━━━━━
お、ちゃんとスキル奪えてる! なんか感動するな。けど※が着いてるのはなんでだろう?タップしてみたら良いのかな。
ポチッとな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【職業特別スキル】である《魔法剣士》を入手した為、
職業を無職から《魔法剣士》に変更出来ます
変更しますか?
YES or No
注意
変更をすると【通常スキル】からは削除されます
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
えーとYESでいいよな?これ。
YESを押すときちんと職業が変わったみたいだ。そんな事を考えながらポチポチしてると
「お、お前……何しやがった! 」
「どうしたんだクソザコ」
あれ?もう気づかれてしまったみたいだ。さっき出来るわけないって喚いてたのに。実際取られると実感が湧くってことかな?
「何をしやがったって言われても俺のスキルを発動しただけだが?」
「いや、奴のステータスを見てみろ!ただのレベル1じゃねえか」
あ、バレた。ちょっと不安な点なんだよね。
ちょっとリーダーっぽい人のも見させて貰おうって思ってたけど……
「どうやってクソザコのスキルを奪ったかは知らんがレベル1の雑魚なら何ら脅威じゃねぇ一瞬で殺してやるよ」
そう言うとリーダー格の男が剣を片手に飛び掛ってきた!
いやだからスキルを発動して取った言うてるやん。こいつら揃って全く人の話聞かないタイプか?
どうやら《鑑定》する時間すら無いみたいだからさっき奪ったスキルで対抗するしかないな
「《魔法剣士》のスキル発動」___。
4話
『《魔法剣士》の発動_____完了』
『派生のスキルの獲得_____成功』
『魔法スキルの獲得に_____成功』
『???の加護によりptを99999付与されました』
『《魔法剣士》の覚醒に必要な条件を満たしました』
『《魔法剣士》が《凶・魔法剣士》に進化しました』
『《凶・魔法剣士》の解放に成功した為、レベルが1000アップしました。』
『《創造》をゲットしました』
どこからともなく無機質な声が聞こえ、レベルアップ?を知らせてきた。
よくわかんないけど強くなったってことだよね?
《創造》って事は剣を生み出せるのかな。何も装備が無かったから有難いな。早速発動してみるか
「《創造》発動」
目の前に光の霧が発生し、一振りの銅色の剣が地面に突き刺さっていた。RPGとかで最初に手に入る安物の剣によく似ているな。
鑑定してみるか。
「《鑑定》____発動 」
━━━━━━━━━━━━━━━
錆び付いたボロボロの剣 Lv.1
付与:無し
効果:無し
━━━━━━━━━━━━━━━
うわ……正真正銘の雑魚武器だった。
無いよりはマシだろうし仕方ないな。このまま行こう。
そう言えばなんでこいつら襲ってこないんだ? ……って固まってるんだが。
よく見てみるとこの冒険者達だけでは無く、少女も……いや世界が止まっているのか。
スキル一覧に時を止める様な物は無かった気がするがさっきので新しく手に入ったのか?
まぁ、鑑定してる時に攻撃されない。《鑑定》解除っと。
《鑑定》を解除した瞬間、世界も動き始め、斬りかかってきた冒険者の剣が俺の目の前に______。
先程生み出した剣を咄嗟に前にだし、剣を受け止めた。
いや、受け止めたのは良いんだが……冒険者の剣を豆腐を切るようにスパンと斬ってしまったんだが。
「な!? エンチャントで極限まで強化した武器なのにこんなボロボロの剣に……」
冒険者の奴らも驚いてるみたいだね。あ、あとエンチャントのスキルは奪ったんだから付与は消えるでしょ
「まだやるか?」
「は?剣を斬った位で調子に乗るなよ! お前ら一斉に魔法をこいつに叩きつけるぞ」
リーダーが唾を吐き散らかしながら大声で怒声を上げ、詠唱をし始めた。
それに合わせ他の冒険者達も詠唱を合わせ始め、魔法陣が展開されて行き、風が吹き荒れ先程の静けさは無くなり炎や水、岩などが奴らの後ろに現れる
逃げてくれないのか……逃げてくれれば楽に終わったんだけどな。仕方ない
少しばかり本気を出そう。
「やめてよ……私の事はもういいから……! あんなのsランクの人達じゃないと1人では抑えれない!」
少女がそう投げかけてくるが
「君が傷つく姿は見たくないし、俺にはチートスキルが有るから負けないよ」
俺がそう言うと少女はチート……?と首を傾げていた。
そんな少女を見てると尚更守りたいと思うし、あんな奴に負けてたまるもんかという自身もついた
「チートかチータか知らねぇがこれでもくらって死にやがれ」
「「「《合体魔術・極 炎水龍ノ土刃 》」」」
奴の言葉とともにその名の通り炎と水が身体の半分ずつに分かれ背中に無数の土の刀を浮かばせている龍が現れ、俺に攻撃を仕掛けてきた
「あ、あれは伝説の龍じゃ? なんであいつらなんかに渡ってるのか分かんないけど……私のせいであの男の子が……」
そんな声も聞こえて来たが、俺にはこいつを倒す自信がある
俺は《強奪》を龍に向け発動させた
上手く行くといいんだが……
砂嵐が吹き荒れ前方が確認できなくなり、龍がどうなったかまだ分からない
「ガハハ! 凄い威力だな少女も死んでしまったかもしれねぇけど問題ねぇ俺には向かったば」
『ギャァァァァァァァァァス』
冒険者が何か言ってたが何かの叫び声に掻き消され、おまけに肉が潰れるような嫌な音がした
視界が晴れてきて、目の前を見ると先程の冒険者達と思われる土が身体中にまとわりついている人間と、先程の龍が居た。
どうやら成功したみたいだな
俺が思いついた作戦は単純な物。こいつ(龍)を冒険者達から《強奪》し呪縛から解放するという作戦だ。
『そこの人間よ我をこいつらから解放してくれた事に感謝する 恩は必ず返す主義なのでな』
そして龍は俺に1つの赤と青の宝石を渡し、何処かに転移してしまった。
何に使う物かも言わずに行ってしまったからこれが何かよく分からないがきっと大事な物なのだろう。
俺が宝石を見つめながらそう考えてると少女が駆け寄ってきていて正面から抱きついてきた。
「そ、その……助けてくれてありがとうございます! 」
「貴方が無事で良かったです」
「え、あう……」
余程冒険者達が怖かったのか俺に抱きつく力が強くなった。
いや抱きつかれるのは全然良いんだけど……正面で抱きつかれてるから胸が必然的に押し付けられてるわけで__________。
何これ最高じゃん
━━━━━━━━━━━━━━━
・【初めての戦闘】 CLEAR
報酬
スキル《気配自動感知》
━━━━━━━━━━━━━━━
読んで頂きありがとうございます!
「面白かった!」「是非連載して欲しい!」「ヒロイン達をもっと見たい!」と思った方は広告下にある☆☆☆☆☆を★★★★★にして頂けると嬉しいです!ブックマークもよろしければお願いします。励みになります!