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シュレッダー鋏と金魚鉢

作者: 三隅 凛
掲載日:2020/09/17

きっと散文詩。

わたしの左側にはシュレッダー鋏がある。九枚刃のシュレッダー鋏が、棚にある。他の鋏やホッチキス、長らく使っていない定規が重なる棚の上に。


金魚鉢はわたしの部屋にはない。それはリビングのカウンターの上にある。そこに金魚は棲んでいない。熱帯魚は踊らない。そこには水が張ってあり、憂鬱は静かに揺蕩っている。焦燥は溺れている。わたしはせめてもの抵抗に、赤いスカートを穿く。


部屋の外では雨が降っている。シュレッダー鋏は飴の包みを切るのには向いていない。雨はあっという間に豪雨に進む。口の中には桃味ということになっているのど飴。わたしは肉が食べたいと思いながら、シュレッダー鋏で空を切る。世界を粉々にする日も近い。

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