【僕のヤバイ彼女】 ～裏切りの彼女～
今回は彼女がなんと…裏切ります
そのまんまじゃねえか（笑）
【僕のヤバイ彼女】
～哀れで可憐な人妻～
☆☆☆
Part1 ひろ役の○○です。
よろしくお願いします。
心優しい男性。
女性にはとことん紳士を貫き、
困っている人を見捨てられない
性格である。
かなでとお付き合いしている。
☆☆☆
Part2かなで役の○○です
よろしくお願いします。
極度な依存性のある女性。
夫と子持ちで、辛い生活で
癒しを求めて、ひろ付き合ってる。
↓↓↓
(かなでちゃんと付き合い、いく日が経ったのだろう。
心身ともにボロボロになっていく俺とは反対に
かなでちゃんは前よりイキイキするようになった)
かなで「ね、ヒロちゃん、ヒロちゃん！それでね！」
ヒロ「あ…うん…」
かなで「ヒロちゃん…？どうしたの？なんか元気ないね？」
ヒロ「ちょっと疲れちゃってて」
かなで「え！そうなのね！」
ヒロ「だから寝かせてくれると…」
かなで「なにそれ？私と話したくないってこと？」
ヒロ「へ？ち、違うよ？」
かなで「嘘つき！私のこと好きなんじゃないの？
好きだからずっと通話してくれるんでしょ？
もしかして…私のこと嫌になったの？」
ヒロ「ちちちちがうよ！誤解だってば」
かなで「だったら、証明してよ！
私のこと好きなら、愛しているのなら、
通話ぐらい続けられるよね？」
ヒロ「それだけは…ごめん…」
かなで「なんで？」
ヒロ「だから…最近睡眠とってなくて疲れてて…」
かなで「私だって毎日旦那の介護とかで疲れてる！
それでもヒロちゃんとすこしでも長く一緒にいたくてこうして通話してるのに…ひどいっ」
ヒロ「な？かなでちゃん…
俺と一緒にいることはできないのか？」
かなで「…え？」
ヒロ「俺は…かなでちゃんさえよければ、
旦那さんになって毎日そばいてあげる…
そしたら寂しくもなくなるし、こんなつらくもないだろう？」
かなで「…できない」
ヒロ「え？」
かなで「それはできない！」
ヒロ「どうして…なんだよ、それ！
俺じゃなきゃ、だめなんじゃないのかよ」
かなで「ひっく…だって…だって…ヒロちゃんは私の―――」
それはあまり衝撃的な言葉だった。
俺の中で言葉の整理ができていないうちにかなでは俺の前から姿を消した。
【電話が切れる音 ツーツー】
ヒロ「かなで？かなで？おい！かなで！」
それから二週間、彼女から連絡が来ることはなかった。そして
【電話がかかる音 ピピー】
ヒロ「あれ？かなでから連絡が…もしもし？」
⁇「かなでさん…こんなところいたのですね。どうしました？」
ヒロ「え。。。だれ？」
それは知らない男の声だった。
かなで「部長さん…私、あなたのこと好きになりました！」
ヒロ「は？か、かなで？」
かなで「いつも私に親切で思いやりもあって、何よりそばにいて励ましてくれる部長さんといるうちに好きになっちゃいました。」
⁇「かなでさん…」
かなで「ねえ？いいでしょ？それともこんな私では嫌ですか？既婚だし、子供もいるからって、うぅぅっ」
⁇「そ、それは…」
かなで「私、部長さんに釣り合うように頑張ります。旦那も子供も捨ててついていきます。それでもだめですか？」
⁇「え！それは…」
かなで「お願いです…私、部長しかないんです。部長しか頼れるところが…ひっくっつ…ひっく…」
⁇「それは可哀そうに…分かったよ…実は私もかなでさんと会ったときから気になってたんだ。かわいい子だなって」
かなで「部長さん…」
⁇「かなでさん…」
俺はそこまで聞いてすぐに通話を切った。
ヒロ「な…なんだこれは…。あの女…ふざけやがって！」
（俺の心の中は悲しみと怒りでめちゃくちゃになった。その手で俺にしがみついたあの女が、同じ手で俺以外の男の手を取ったのだ。)
そのあと、かなでちゃんから最後のメッセージが来た。
かなで『だからヒロちゃんとは別れるね』
ヒロ「なんだよ…俺がいなきゃ…
ダメなんじゃなかったのかよ…」
～つづく～
