本当にあった怖い話〜幽霊の正体は三年間夫に保険金をかけて殺された妻の怨霊が午後3時から4時にかけて人魂となって出現するかと思いきや、全てはプラズマだったとでもいうのか?〜
これは僕が3歳下の従兄弟から聞いた話なんですけどね、その従兄弟には3歳上のお兄ちゃんがいるんです。
まあ、様するに僕にとっては同い年の従兄弟なんですけど、3歳下の従兄弟はその3歳上のお兄ちゃんが友達と出かけるのを見たっていうんですよ。
で、その友達がね、ただの友達じゃないんです。
その友達は三歳上のお兄ちゃんの職場の同僚で、社長の息子らしいんですよ。
で、その社長が従兄弟のお父さんの奥さん、まあ様するに僕の叔母さんですけど、叔母さんの昔からの知り合いで、そのつてで従兄弟のお兄ちゃんを雇ったらしいんですよ。
だけどね、その社長の息子の友達がね、三カ月前に人を殴って殺しちゃったんです。
で、その殺しちゃった相手がね、社長の父親の弟さんの息子さんの婚約相手の飼い犬のブリーダーだって噂が流れたんです。
でもその噂はあくまで噂で、本当は社長の父親の弟さんの息子さんの婚約相手の飼い犬のブリーダーが育てた犬の飼い主の婚約相手の父親のお兄さんの息子の隣に住んでいた学生だったらしいんですよ。
で学生が住んでたのは偶然にも僕の住んでる近所でね、僕の家から出て少し路地を歩いて、大通り沿いに歩くと学校があるんですよ。
そこを少し歩くと、また大通りに突き当たって右に歩くと都営アパートがあるの。
そこの脇を歩いていくと茶色家があるから、その脇の路地に入っていって四件目で左に曲がるのね。
そうすると突き当たりに家があるんですよ。
そこに住んでいる大家さんが管理してるアパートの402号室に住んでたのが、その社長の父親の弟さんの息子さんの婚約相手の飼い犬のブリーダーが育てた犬の飼い主の婚約相手の父親のお兄さんの息子の隣に住んでいた学生だったんです。
その時私ゾッとしましたよ。
それきり従兄弟には会ってないんですけどね。