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驚愕

これだけならとても嬉しいかったが、そんなことはなかった、その海の様な髪は所々汚れ、体は痩せ細り、何より金色の目や水色の髪、その痩せ細った体の事より目を引くものがあった。両腕が無かったのだ、肝が冷えた。少女は僕と目が合うと、少女はとてつもないほど怯え後退りをした。そんな少女を僕は心臓が大きく鳴りながら見る事しかできなかった。この間は数十秒であったが、僕は数分経った様な気がした。そこへ僕の肩に手が添えられた。


「すまない、ちょっといいか?」

「あっはい」


宮川は少し驚いた。生徒会の人は耳元に口を寄せて言った。


「あの子、見てわかると思うがかなり悪い状態だ、医療室で医療療法をしたいのだが良いか?」

「…はい、お願いします。」


その後の流れはとても早かった、早急に医療班らしき人が現れ、使い魔を使い少女を眠らせて連れて行った。僕は何かを考えようとしたが頭は何も考えられなかった。生徒会の人が宮川の横に並ぶ


「その災難だな、まさか、〔訳あり〕が来るとわ。」


訳あり、それは前にも使い魔だったモンスターにたまにある事で、前の主人に何らかのトラブルにより人間嫌いになる事である。

クラスの皆んなは時々、僕に懸念の目を向けていた、僕は生徒会の人に連れられ少女のいるいる医療室に来た。少女の周りには何本も点滴が繋がっていて、見ていてとても痛々しかった。


「この子、かなりの栄養失調だったそうだ腕もどうやら。モンスターによるものだそうだ」

「そう…ですか。ありがとうございます。」

「……そう落ち込むな、あの子がこうなったのは君のせいじゃない、必ず元気になるさ。」

「……」

「…何時間でもここにいて良いからな。」


そう言って生徒会の人はその場を離れた。

その瞬間、顔を手で隠し、眉間にしわが寄り、歯にヒビが入るのではないかと言うぐらい歯を食いしばった。


(クソッ!何で、何で、こんな小さい子供が…)


この怒りでもあり悲しみでもある感情は自分に対してだった、それなら前の主人に対してだと思うだが、心臓が握られている様に心がとてつも痛かった。だが、少女を見るとこの感情がゆっくりの収まっていった。


(…まるで人形見たいなだな。)


痩せて肌も荒れていたが、元は肌が綺麗なんだなっと何となくわかった、子供でありながら、美しさもあった、椅子に腰掛け何時間もその場を離れなかった。ただ無事に目を覚ます事を願いながら待った。途中、誰かが来たがまともに返事をしなかった。そうして周りが薄暗くなり僕は、ふと瞬きをして、そのまま寝てしまった。次に目が覚めたのは、何かが落ちた音だった。その音に驚き思わず、後ろにひっくり返りそうになった。


(!?)


朝の日差しが寝起きの目には眩しかった。寝ぼけながら第一に少女の寝ているベットを見た。だがその姿はいなかったが、少女に繋がっていた線はベットの下に繋がっていた。僕は深呼吸をして心を落ち着かせそっとベットの下を見た。やはりそこには少女がいた、やはり痩せていたが顔色が良くなっており、安堵した。でも


(やっぱり怯えちゃう。)


少女の目は怯え体は震えていた、そこでドアが開いた。


「おはよう、よく…は眠れなかったみたいだな。」


昨日召喚に立ち会ってくれた生徒会の人だった。


「おっおはようございます。昨日はすみません色々と。」

「いや、前にも言ったが君が気にする事じゃない。」


「ありがとうございます、それで何用でこちらに?」


来てくれたのは嬉しかったが、正直、この子に何かあったのでないかと心臓が少し早く鼓動を打っていた。


「そんな怖い顔するなって、この子の容体は見た目に反して回復してるし、後は飯をしっかり食べればいいってさ、それに俺が来たのは、その子の容体の事と、これからの学校の事に関して事だよ。」

(そうか、良かった。)


でも怖い顔って顔に出ていたのか、少し恥ずい。


「じゃー説明始めても良いか?」

「はい」

「まずあの子の事から、さっきも話したが、容体はもう大丈夫、後はしっかり飯を食べれば、良いだけらしい、そんで、腕の事だが、正直言って戻す事は、出来ないとの事だ。」

「!?」

(どう言う事だ、失った部位ならマジックアイテムとかで治せるはず)


マジックアイテムとは、様々な能力を持った道具で、有名のだと回復ポーションや付与武器などだ。


「詳細はよくわからないが、どうやら回復系統が効かないらしいなんか、呪いに近くて近くないらしい。」

(らしいって)

「いや本当だって、マジでよくわかって、ないんだって。」

「はっはぁ。」

(様子からして多分、本当によくわからない状態っぽいな。)

「それじゃ次はこの子の種族名をいいか?」

「はい、えーと種族名は」

「?」

「どうした?」

「あっいえ、なんか種族名のところが〔???〕になっていて。」

「あーそれか、珍しいな、それ不明種だよ。」

「不明種!?」


思わず声を上げてしまった。その拍子にあの子は驚いていた。


「ごっごめんね。」

あの子の怯える顔を見て、心が苦しくなった。


(でも不明種か初めて見た。)


不明種とは、どの種族にも属さないモンスター達を統一した種族であり、容姿、性格、能力、

全てがよくわからない為そう名付けられたらしい。


「よし、じゃーちょっと移動してもいいか?君の寮へ案内するよ。後、この子はちょっと手荒になるかもだけど紋章に入れてくれるかな?」

「…どうしてもですかね。」

「まー今の状況でしたくないってのもわかるが、そう言ったら多分いつまでもここにいる事になるぞ。」

「…そう…ですよね。わかりました。」


そして少女のいるベットへと近づき


「あの〜ちょっっとごめんね。」


蚊の鳴くような小さい声で言い少女に少し紋章を近づけた、少女は泣きそうになりながら縮こまった体をさらに縮こませた。それは無力な子ができる最大の守りであった。その姿を見てまた一段と心が苦しくなる。そして少女は紋章の中え吸い込まれていった。

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