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異物
パラパラと雨の音
トタントタンと雫が一滴一滴と確かに落ちている
その姿は見えないけれど
半開きの窓の
ガラス半分蛍光灯
網戸半分奥は闇
おそらく何もないのだろう
整頓された物の山
単独峰登頂なんていざ知らず
本に薬にペットボトル
麓は広く何もない
手と足と思えば不規則に動く
視界を回す
午前一時
一体今日は何をしていたのか、そんな自己嫌悪をしていては時間が足りない
目を閉じて朝を迎えようか
そうすればきっと世界が変わる
小鳥の声、車の走行音
忙しない生き物の朝