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1話 俺?本当にいじめられてるのか?

俺はある程度理解したことがある。

俺は一度死んだ。

そんでもって、俺は新たに命を持った事。


それって、つまり…所謂"輪廻転生"ってやつか?


本当だったんだな…。


幸い、前世では犯罪とか犯していなかったから、地獄に行くことはなかったが…。



とはいっても、まだまだ理解したことがあった。



俺が新たに降り立った場所が…俺が前世でプレイしていたゲーム…


SHINING(シャイニング)oh(オー)Maiden(メイデン)』の世界だと言うこと。



そして、俺はそのゲームにおける攻略対象の男キャラの1人…


『クリスト=メイスト=ルイアー(通称クリス)』


そのものになっていたこと!!



しかも、クリスはこのゲームの悪役令嬢メイトルの"義弟"って設定のキャラだ。



確かクリスは、メイトルに虐げられてるっていうとんでもない人生を送っていて、それを同情されて主人公の女の子に恋愛感情を抱く事になっていたな…。


待てよ?


ってことは、俺はこの先メイトル(こいつ)に虐げられるってことなのか~!?



「何変な顔をしているの!?さっさと挨拶しなさい!!」


「え、は、はい!!」


とりあえず、機嫌を損ねさせないように、愛想を振って…。


「では、改めまして…僕はクリストと申します…これからよろしくお願いします…メイトル義姉さん…。」



・・・・・




最悪だ!?


あの顔、間違いなく不機嫌にしてしまった…。



ヤバい…!!


やっぱりこのまま、主人公と会うまで、こんなやつに虐められるのかよおお!!



◇◇◇◇◇





こうして、俺のクリスト=メイスト=ルイアーとしての人生が幕を開けた。



俺が養子として迎えられたルイアー家は公爵家らしく、生活は不自由なく過ごせそうだった。



クリスは3歳の頃に親と生き別れになり、スラム街のような街で必死で生きてきたが、その必死な場を見て、ルイアー家の当主にしてメイトルの父親は俺を養子として迎えたというのをゲーム内のイベントで見たことある。


どうやら俺が気が付いたのは迎えられてすぐだったらしく、過酷な人生を経験しなくて少し安心している。


神様に感謝だ!



他に分かる事と言えば、俺とメイトルの年齢差。


俺は3月の早生まれ、メイトルは4月の遅生まれの11ヶ月違いというくらい。


今の俺は11歳、メイトルは12歳。


こんなもんかな?



でも、1つだけ心残りに思っている事がある。


それは、俺の前世での本当の名前…。


どんな人間だったかは覚えているが、何故か名前だけは思い出せなかった…。


ま、でも今の俺はクリスとして生きるわけだからもう・・・どうでもいいか・・・



◇◇◇◇◇



とりあえず、腹ごしらえしとくか・・・。


義父が俺を歓迎して豪華な夕食を出してくれた。


ありがてえぜ!


でも、気になるのが・・・


「おーほほほ!平民風情はピーマンでもお食べなさい!」


メイトルが俺にピーマンを差し出してきやがった・・・。


こいつ・・・嫌いな野菜を俺に押し付けてるだけだろ・・・。

これで俺をいじめてるつもりか?舐めんじゃねえぞ・・・こちとら中身は成人男性だ!ピーマンぐらい食えるよ!


「ピーマン美味しいです!義姉さんありがとうございます!」


「!?」


ははは!どうだ!愚姉が!

俺がピーマン食っているのを見てびっくりしただろ!!


さてと!

残りの豪華料理を食べ尽くすぜ!!





◇◇◇◇◇



それからと言うものの、メイトルからの攻撃(イタズラ)は続いた。


メイドが淹れてくれたココアに砂糖が大量に入れられたり、蛙のおもちゃでおどかしてきたり…。

あいつ、何がしたいんだ?



そんなこんなもあって、クリスとして生活してから1週間が経った。

俺は廊下を歩いていると、メイトルの部屋の前に来ていた。

しかも部屋のドアが微かに開いているのが分かった。


丁度良い!

何か弱みでも握ってやるか!

あんなやつでもゲームで見れなかった弱みがあるかもな…。

どれどれ…?


そう思って部屋を覗くと驚くべき物を見てしまった!



「もお~何でこうなるの~!」



!?

なんだ?!



「どうしてこうなるのよ~!私はただ、クリスと仲良くなりたいだけなのに…何であんなに意地悪しちゃうかな~?」



え!?"俺と仲良く"?

あいつ、何言っているんだ!?


ってか?

なんだあの仕草は!?

あんなのゲームで見たことないぞ!?


一体何がどうなって…。

そう思った矢先、ドアが風によって勝手に開いた。

するとどうだ!?

メイトルが俺の存在に気づいた…!


(しまった!)


「見てしまったようね…」


「い、いや…その…」


「入りなさい…」


「え!?」



何がなんだか分からなかった。


メイトルは俺は部屋に招いて来て、俺それに乗ってしまった。


どうなる!?俺!?

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