第二十話 報酬
じゃ頼むよと言われ俺は呪文を唱えた。
『ディスペルオーダー』
上手くいったようだ。直ぐに三神さんの部下がクエストの呪文をかける。と面白いようにベラベラ喋り出す。
「自分たちは朝鮮開放戦線だ情報は……」
そこから連れ出された。聞かれたくないこともあるのだろう。しばらく別室に待機していると三神さんが暗い顔で現れた
「今日はありがとうおかげで裏は取れそうだよ。詳しい話はまた後日ということで、今日は帰っていいよ。あとこれは君の報酬だ」
ずっしり重い紙袋を渡された札束が四ブロックも入っている、四千万!!。
「こんなにもらえませんよ!」
と言う俺に。
「口止め料も入っているからなそれくらいが相場だよ、君にはギアスも効かないしな」
そして駐車場まで見送られて目隠しされた、そのまま車に乗せられ家に送られた。
「おかえりーお兄ちゃんなんの用事だったの」
「そういうことは聞くな、そのための取引だろう」
「取引って?」
「今日図書館に連れて行ってもらっただろ、そういうことだ」
そして数日後三神さんが家に訪ねてきた、暗い顔で。
「私の部下がひとり捕まったよ」
と寂しそうに言った。
「シェイプチェンジで私の姿を真似て私の姿を敵側に教えたという罪でな。まぁ、そんなに重い罪にはならないだろうがね」
そしてもう一言。
「神奈川県知事の黒沢由紀夫も捕まった」
神奈川県知事?どういう繋がりがあるんだ?と考えていると。
「あそこは元コリアンタウンがあった場所なんだ、帰化人も多い。以前、神奈川県知事の前で私の部下が私にシェイプチェンジしたらしい。それを側近が覚えていたんだろうな」
でなんで知事が捕まるようなことになったんだ?と考えていると。
「黒沢知事の奥さんが帰化人でねその繋がりらしい」
「どうして俺を狙ったんですか?ほかにもレベルの低い人はいるのに」
「私が高校生を国立魔術書図書館に招待したことをどこからか情報が流漏れたそうだ」
「当然この情報を知っている者は少ないと・・・」
「当然だ、このことを知っていたのは十人に満たない」
「その中で一番怪しいのは誰ですか」
「それが分かれば苦労はないよ、みんな微妙な立ち位置にいる者たちばかりだからね」
「今後も襲ってくるということはないんですか」
うむ、と頷いてから。
「今回は実行犯を捕まえただけだからね、首謀者が捕まらないと何とも言えないな」
「首謀者はほかにいるとの考えですか?」
「たった四人で全国的にテロをやっていると考えるのは無理だろう、他にも実動部隊がいるだろうし今後も気を付けたほうがいい」
ということは頭を潰さないといくらでも湧いてくる可能性があるという事か・・・
「それじゃ俺はまだ囮になれるということですよね、ぜひ協力させてください」
「それはこちらから頼むつもりだった、敵側の前の指示は未だに有効だと思う、また君を狙って敵が動く可能性はあるからな、
それに君の登録レベルは1のままにしておくよ」
「俺の本当のレベルっていくつなんですかね」
「さあ?いくつかはわからないが、使えるものを使わないのは社会の罪だと思うが?それに危険手当として給料は弾むぞ」
「はあ、ありがたいことです」




