表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

胎児の復讐

作者: ぴ~娘

某大学医学部の産科研究室には、ホルマリン漬けの標本が多数置かれている。 


ビンの中には、いくつかの胎児も。

すべて奇形で死産、あるいは、生後間もなく死亡した胎児。


あまりにも薄幸。


標本にされた胎児。

数年おきに復讐とも受け取れる行為を繰り返している。


研究室に勤める、雇員という身分の人たちが、数年おきに行方不明に。


大学では厳重な箝口令が敷かれ、事実は伏せられている。


雇員はすべて高齢者。

表向きは、大学への通勤や帰宅途中に失踪したことになっているが、実際の死因は不可解で怪奇。


ビンに入れられた奇形の胎児が、固く締められている蓋を持ち上げて開け、


外で瞬時に成長して、大人よりはるかに大きなサイズに。


雇員を包み込んで体内に取り込み、即座に消化する。


その後、胎児は元の大きさに戻って、ビンの中に。

蓋もすぐ元通りに。


この様子は動画に撮影されている。

その大学には工学部もあり、産科から相談された教授が監視カメラを設置。


毎日の録画をチェックしていると、数年に一度、くだんの場面が写っている。

この場面はDVDにコピーされ、産科として秘密の場所に保管されている。


この怪奇現象。

医学的にはまったく説明できない。


近年には、またしても雇員1人が失踪。

実験器具の洗浄や滅菌等に従事しているとき、胎児に急襲され行方不明に。


事実が公表されると、雇員として働く人はいなくなる。

襲われるのは、なぜかこの職位の人だけ。


教授や准教授、専任講師は、「研究に大きな影響はない。ハローワークに求人すると、代わりの人がすぐ来る。」


次の事件は、いつ起きるのか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ