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戦国時代 敗者の言い分  作者: 杉勝啓
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松永久秀

織田信長に言わせるとわしは大悪党らしい。


主を殺したこと。大仏殿を焼いたこと。将軍を殺したこと。この3つをもって、大悪党というらしい。そんなこと、信長の所業に比べれば可愛いものではないか。


そんなわしだが、信長の命の恩人でもあるのだ。あれは元亀元年のことだったか。越前の朝倉を攻めていた時、義弟でもあった浅井長政に裏切られたのよ。挟み撃ちとなった、奴は一目散に京を目指して逃げおったわ。その途次にあった浅井の支配下でもあった朽木氏にわしが話をつけて、無事に逃してやった。思えば、これが大きな間違いだったかもしれん。


信長の包囲網を完成させつつあるのを見たわしは反旗を翻してやった。だが、なんと悪運の強い男であろうか。何度も死地をくぐり抜けおった。それで、わしはまたも降伏してやった。あれで、奴はなかなか甘いところがあるのだ。何度も許してもらったわ。他のやつは奴を信じられなかったか、誇りが邪魔をしたか、降伏を潔しとしないやつも多かったな。


最後も、わしの持っている名器、平蜘蛛の茶器を渡せば命を助けると言ってきおったわ。


わしは平蜘蛛を叩き割って、城もろとも爆破してやったわ。ははは!!!

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