表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国時代 敗者の言い分  作者: 杉勝啓


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/30

上杉景虎

私の父は、相模の雄・北条氏康であるが心の父は上杉謙信公だと思っている。


謙信公の養子に出された私は、それが人質だと理解していた。だが、謙信公は私を暖かく迎え入れてくれた。謙信公の若き日の名前である景虎を私に与えてくれ、また、謙信公の姪あたる女性と娶せてくださった。


だが、何ということだろう、その謙信公が急逝されてしまったのだ、側には直江兼続の奥方かをいたという。謙信公の遺言として、上杉景勝殿を上杉の後継とするというのだ。直江兼続といえば景勝殿の腹心ともいえる人物ではないか。そのような遺言に信憑性はない。また、景勝殿は謙信公の血の繋がった甥かもしれないが、血の繋がりがなんだというのだろう。私と謙信公は真実、心が繋がった親子であった筈だ。謙信公の志しを継ぐのも私であるはずだ。


北条の実家も、兄・氏政も、そして、武田勝頼殿も私に助勢してくれるはずだった。なのに、勝頼殿は裏切った。というよりは何もしてくれなかった。景勝殿が勝頼殿の妹を娶ったことや、大金が動いたらしいことは私の耳にも聞こえてきた。勝頼殿が、そのようなご仁とは思わなかった。


私は妻子共々、城下にある御館に立て籠もったのだが、雪のせいで北条の援軍が、足止めされてしった。もはや、これまでと、私の妻は景勝殿の姉にあたる。それ故、景勝殿のもとに参るように言ったのだが、妻はそれを潔しとせず、自害してしまった。


それでも、何とか足掻いてみようと実家の北条家を頼ろうとしたのだが、我が家臣の裏切りに、あってしまい、自害した。


ああ、私は心の父である謙信公の志を継ぐことができなかった。どうか、謙信公、私を憐れんでください。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ