第13話 失ったもの得たもの
ヘスティアが死んだ。俺が無力なせいだ。能力が強いだけでちゃんと扱いきれていないばかりにただ見ているだけだった。ヘスティアは俺に最後託してくれた。この魔王というものを。ヘスティアの仇を絶対にとる。覚悟しろコクレン国、覚悟しろ人間ども!
「………確認」
名前:七葉春斗
職業:第五階位魔王
能力:七つの大罪(一部封印)
解放能力:強欲
・《力の簒奪》
・《欲の暴走》
・《強欲ノ化身》
憤怒(New)
・《上限解放》
・状態異常耐性
備考:、状態異常:封印(一部能力)
称号『魔王者』
いくらかは増えた。だがまだ足りない。もっとだ。もっと強くならなければ。
「お忙しい中失礼します。新第五階位魔王様
。私は前第五階位魔王様に仕えていたデーテルと申します。」
「デーテル…さんですか。俺は新しく魔王になった七葉春人です。」
「ふむ、まずはその喋り方から治しましょうか。貴方は魔王になったのです。相応の威厳は持ってもらいますよ?」
「何を急に……」
「これは亡き前魔王の遺言でもあります。貴方を完璧な魔王にして差し上げますので覚悟をしておいて下さい。」
「分かりま……分かった。」
********************
「とりあえず今日はここまでにしましょう。というわけで着いてきてください。」
「?一体どこに…」
「……彼女のお墓です。ぜひ、お参りに。」
「わかった。」
道中ふとあることを思ってデーテルに聞いてみた
「そういえばヘスティアには苗字みたいなのはあったんで…あったのか?」
うん、慣れない。
「彼女の本名はヘスティア=パネモルフィー。覚えているのは私くらいでしょう。」
「そうか。では俺の名前を今からナノハ=パネモルフィーとする。せめて名前だけでも受け継がせて欲しい。」
「もちろんです。ナノハ=パネモルフィー様。っと言ってる間に着きました。ここがヘスティア様のお墓です。」
「ここが、か。少し席を外してもらっても?」
「かしこまりました。御用が終わったらお教え下さい。」
「すまんな」
うん、行ってくれたようだな。
「ヘスティア、勝手だけども名前を受け継がせてもらうね。コクレン国は俺が倒す。ヘスティアの仇は絶対にとる。だから安心して眠ってくれ。さようなら。」
静かに泣いた後お参りをしてお墓の後をたった。
「もう、よろしいのですか?」
「ああ、十分だ。毎日花を変えなくてはな。」
「ふふっ、律儀ですね。」
「まあな。」
「では用事も終わったことでありますし、戦闘訓練をしましょう。」
「ああ、でもどうするんだ?」
「簡単です。私と戦ってもらいます。私はちゃんと強いので最低でも私は超えて貰いますよ。1ヶ月で。」
「んな無茶な。優しくしてくれよ?」
「ふふっ、それは無茶なお願いですね。」
帰り道はこれ以上ないくらい暖かかった。
名前:ナノハ=パネモルフィー
職業:第五階位魔王
能力:七つの大罪(一部封印)
解放能力:強欲
・《力の簒奪》
・《欲の暴走》
・《強欲の化身》
憤怒(New)
・《上限解放》
・状態異常耐性
備考:、状態異常:封印(一部能力)
称号『魔王者』
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拙い文章ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m