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第12話 油断

この剛腕の能力、めっちゃ強い。いや殴ったら吹っ飛んでいくとかやばすぎんだろ。奪えてよかった。


「ちっ、使えねぇ雑魚どもが。お前も俺と同じ能力かよ。まあいい、こっちの方が使い慣れてんだからなぁ!いくぞ!『剛腕』!」


いやまあ奪ってるから当然発動しないんすけどね。それに能力が奪われたとかそういうのはわかんないんだな。相変わらず使い勝手が良すぎるな。


「はぁ?なんで発動しねぇんだよ!しかもさっきから身体が思うように動かねぇしよ。てめぇ何しやがった!」


「さあね。教えるわけないじゃん。とりあえず君は殺そうか、じゃあね。」


「ふっそろそろか、」


「なにが…っっは!」


何が起きたんだ?身体がめっちゃくちゃ痛い。この感覚は訓練の満身創痍に近い?まさか、、、


「……時間制限があるのかよ」


「ご名答!さあ、まずはお前から、と言いたいとこだが最優先は魔王だからな。どうせそこから手すらも動ねぇんだし指を咥えて待ってな。」


「クソが!おい、待てよ!」


やばい武器があるなら戦えるとは思うがもしタイミングが悪ければ、、、


「大丈夫かナノハ!今助けて、、、かはッ」


「油断しすぎだぜ魔王さんよ。後ちょっとだったんだけどな!スキルにデメリットがあるくらい教えておくんだったな!ふはははははは!ぐはっ!」


「急所を刺されようと貴様ごとき潰すのは容易いわ。じゃがさすがにこいつは危険じゃな。」


血を吐きながらもそうヘスティアは言った


「おい、ヘスティア、なあ、大丈夫なのかよ。」


「あほか、大丈夫なわけなかろう。持って10分じゃ。……すまんな。色々教えてられんでな。じゃがナノハと居た時間はとても有意義であったぞ。本当はもっと一緒にいたいんじゃがもう無理なようじゃな。」


「イヤだ!ヘスティア!すぐに衛兵を呼ぶから少しの間待っ…」


「無理じゃ。衛兵を呼んだとしても間に合わん。なら最後にわしのわがままを聞いてはくれんかナノハよ。」


うぅ。悔しい。しっかり守れなくて、初めて仲良く喋った人。最も大事な人。俺に色々なことを教えてくれた人。恩人という言葉では言い表せないことを沢山してくれたんだ。なのに、なのに、


「はぁ、大方自分が弱いからとか頭の中で考えておるんじゃろ。大丈夫じゃ。これはわしの油断がまねいた結果じゃ。…ナノハよ。お主と居た時間はここまで生きた時間の何よりも楽しかった。嬉しかった。」


「ヘスティア、俺は……」


「大丈夫と言っておるじゃろ最期までわしを心配させるな。ナノハよ。わしの跡を継ぐんじゃ。この、お主が次の第五階位魔王になるんじゃ…ごほっ!」


「ヘスティア!俺はまだ弱すぎる、弱すぎるんだよ。大事な人を守れないくらいに脆弱なんだよ。」


「知っとるわそのくらい。じゃがな、お主はいずれ最強となる。この世界で最もそばにいたわしが断言してやろう。お主は絶対に強くなる。いや、強くなれ!いいな、、ナノ、、ハ、、、絶対、、、、じゃ、、よ。」


「ヘスティア!ありがとう、俺は絶対に強くなってやる!見ておいてくれ。」


「ふん、、、ありがとう、、、、、、な、」


「うわああああああああぁぁぁぁぁ」


その日最も大事な人が、死んだ。




















………ピコン

対象の過剰な感情を検知、能力の封印が解除されます。………憤怒を解除しました。称号、魔王の意志を継ぐ者を獲得。第五階位魔王となりました。






ぶっ潰してやる!人間の国を絶対に!……見ておいてくれヘスティア、絶対に強くなってお前の仇をうってやる。


********************


(sideラーアイ)


「ほうほう、魔王を討伐したか、それは上々だな!ふむ、しかしその場にいた少年は一体?妙な能力も使っておったし、警戒するに越したことはないな」


「ラーアイ様!第三階位魔王軍がこちらへ向かっているとの情報が!」


「っち、やはりこちらへ来たか。仕方ない早く準備をしろ!召喚された勇者どももだ!徹底的に潰せ!」


「御意」


勇者どもを使えば負けることにはならんだろう。まずはあそこの城一帯を調査して我が国のものにしなければな。忙しくなりそうだ。




以上を持ちまして、ここまでを序章とさせていただきます。今回は主人公が人間の国と敵対をする、ということを重大な点として書いていきました。

そういうわけでヘスティアの死は最も重大なこととしています。この終わり方はヘスティアが登場した時から決まっていたのですが、書いている時にホロホロ泣きそうになりました。今後、ヘスティアを復活させるのか、新しいヒロイン的な存在をつくるのか、それ以外かはまだ決めていませんがどうぞよろしくお願いします。次は幕間として勇者陣営の話や魔王陣営の話をいくつか書いて行きたいと思います。次章ではコクレン国との戦争の続き、決着をしていきたいと思います。

それとかなり今更ですが、基本深夜に描きたいように書いたりしているため、国の名前を書いていない、もしくは決めていない状態で話を進めていますが、気づいた時にサラッと名前を言うと思います。初めてだから許して(>︿<。)これからも書いていきますのでよろしくお願いします。


最後までお読み下さりありがとうございます!いいね、星、レビューしてくれたらものすごく喜びます。気に入ったらフォローもお願いします。

初投稿です!稚拙な文章ですが、できる限り頑張りますので応援よろしくお願いしますm(_ _)m誤字脱字の報告も待ってます

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