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モフモフの魔導師  作者: 鶴源
717/727

717 月に駆られて

 カネルラ王都。


 月が美しく輝く夜に、墓地の地中から這い出る黒い影。


「ココハ…」


 知っている場所のような気がするが思い出せない。文字の刻まれた石碑の隣でゆらゆらと揺れる。


「イカネバナラン…」


 黒い影は、上手く動かぬ身体を無理やり操作して歩き出した。



 ★



 動物の森。


 ウォルトは夢の中にいた。


 森の川辺で動物達に囲まれ、ゆっくり草花を愛でながらお茶を飲んでいる。シャノやペニー達も集まって動物達は大宴会。腕によりをかけて動物祭りの晩餐を準備していたら、急に現実に引き戻されてしまう。


 枕元の魔伝送器が震えて素早く手に取った。魔石を見ると呼び出しているのは…。


「リスティア。どうかした?」

『夜遅くにゴメンね。ちょっとお願いしたいことが起きたの』


 声は小さいけれど焦っている。


「なにがあった?」

『今日は月が輝くように明るいよね。蘇ったかもしれない』

「カネルラ騎士の先人か」


 蘇ったのは月の綺麗な夜ばかり。もしそうなら、ダナンさんから数えて4回目。ただ、なぜリスティアから連絡が来たのか。


「王都に現れたのか?」

『違うの。詳しくはそっちで話したいんだけど』

「わかった」


 リスティアを住み家に招く。


「寝てたでしょ。ゴメンね」

「気にしなくていいよ。そんなことより詳しく話を聞きたい。黒騎士状態は活動時間に限りがあるとダナンさんが言ってた。時間との勝負になるかもしれない」

「ありがとう。でも、今回は騎士じゃないの」

「騎士じゃない?」

「カネルラ英霊の集合墓地を見下ろす高台に墓が建ってるんだけど、見回り担当者が掘り起こされたような跡を発見したの」


 高台に墓?集合墓地を見下ろすように建造されて、見回りが必要な…。


 まさか…。


「クラインの墓なの。風通しのいい場所で国民と触れ合いたいって遺志を尊重して、墓は誰でも参れる場所に建てられた。定期巡回で異常が発見されたけど、墓荒らしじゃないと思う」

「ボクはどうすればいい?」


 仮にダナンさん達のように移動しているのなら、王都を徘徊している可能性がある。


「ダナン達と同様だと仮定したら、クラインがどういう行動に出るか私にも予想できない。ただ、国民に被害が出るのだけは絶対に阻止したい。あまりに悲しすぎる」


 クライン国王は槍の名手。ダナンさん達ですら敵わないと言った。国民第一を掲げて戦争からカネルラを復興し、現代カネルラの礎となった人物。

 万が一にも国民を傷付けるようなことはしないだろう…という理屈は通用しない。ダナンさん達は、弁明するボクを無条件で攻撃してきた。黒騎士は思考が曖昧らしい。


「直ぐに探そう」

「いいの?」

「思い過ごしならそれでもいい。ダナンさん達には?」

「ボバンから伝えてもらった。今は王都を駆け回ってるはず」

「そうか。急いで行くよ」


 リスティアを抱えて王城のリスティアの部屋に移動した。住み家に来るときは魔伝送器を繋げたまま置いてある。


「リスティアはゆっくり休んでて」

「私も行く」

「城を抜け出す気かい?」

「私は無視したくないの。クライン以外にもダナン達に祈りを捧げた王族がいたことをウォルトから聞いて、集合墓地やクラインの墓で加護の力を与えたから」

「核が発生して蘇った可能性があるのか」

「そういうこと。だから行きたい」

「わかった。説明すれば国王様は許可してくれるんじゃないか?」

「危ないからダメって言われた。わからずやだから」

「きっと心配なんだよ。それでも行くかい?」

「もちろん!さすがウォルト!」

「ただ、リスティアがいなくなると探されてしまうだろうね」

「寝てるみたいに細工しようかな。さすがに起こしたりしないと思う」

「そんなことでいいなら」


『影分身』と魔法の混合でリスティアの分身を作り上げる。


「すっごぉ!」

「実体化させてるから軽く触れたくらいならバレないと思う」

「ホントだ!肌の感触がある!凄く精巧な出来…ということは、ウォルトはいつも私を抱きながら寝てたりして!」

「考えたこともない」

「酷い言い草!」


 魔法分身をベッドに寝かせて、姿を隠蔽したボクらは窓から脱出した。帰還用に繋げたままの魔伝送器の魔力は限界まで充填しておく。



 王城から離れ、まずはリスティアと作戦会議。


「ダナン達と合流するべきかなぁ?」

「クライン国王が徘徊しているなら、それぞれ捜索した方が早いかもしれない。ダナンさん達の時は皆が王都を目指してた。せめてクライン国王が行きそうな場所がわかれば」

「もしかすると…」

「心当たりがある?」

「とりあえず行ってみていい?」

「もちろん」


 リスティアを背負って駆け出す。



 ★



 ダナン以下、カネルラ騎士達は王都を奔走していた。


 手分けして捜索することを選択し、疲れ知らずという英霊の利点を活かしてとにかく城下町を駆ける。

 深夜の王都は静かだ。店の明かりもほぼない。暗い大通りを駆けながらダナンは思考を巡らせていた。


 青天の霹靂であった。クライン様が蘇った可能性があると聞いて、ありもしない心臓が大きく脈打った。

 非常に困惑している。クライン様は我々のように凡庸ではない。カネルラにとって激動といえる時代を乗り越えた偉大な国王。その人柄はよく知っているつもりだ。

 志半ばで倒れた我々のように未練などない。生前は出来うる限りの手を打ち、カネルラを未来へと導いたはず。崩御される時まで全力を尽くし、この世に後悔など残すような御方ではないのだ。


 ……ただ1つ、クライン様が気にかかることがあるとすれば、向かうのはやはり彼処ではなかろうか。


 カネルラの英霊達が眠る……集合墓地。




 目的地に着くと、墓地を徘徊している黒い影を発見した。人型の影は…右手に槍を握りしめている。ウォルト殿の魔法により動物の森で発見され、ナイデル様のはからいで改めて墓地に埋葬された槍。真紅ではなく漆黒に変化しているが、形は間違えようもない。


 まさか………本当に…。


 影はなにをすることもなく、ただゆっくりと墓地を歩く。時折立ち止まり、じっと動かず墓石を見つめる。


 ゆっくり歩み寄ると、私の足音に反応した影はこちらを向いた。


「……キシカ」


 声は私の知るものではない。無機質で…まさに復活した時の我々と同じ。


「クライン様」


 影は動かずこちらを見ている。


「私はダナンです…。覚えていらっしゃいますか…?」

「ダナン……?ダナン……」


 正直私は混乱している。影がクライン様であってほしいのか、ただのアンデッドであり身構えるのが正解なのか。


 ただ、敵意は感じない。この感覚は間違いないと思うのだが。


「……ダナン。ナツカシイ……ナダ…」

「思い出して頂けましたか」

「ダナン……ワガトモ…。ユウカンニテ……シス…」


 涙が溢れてしまいそうになる。

 

「……ユルサンゾ」


 急にクライン様の身体から瘴気が立ち昇る。


「許さぬとは…?なにゆえ…?」

「ナニモノカシラヌガ……カタルナ…。ユウジンノシヲ……モテアソブナ…」

「そんなつもりはございませ…」


 言い終える前に一気に間合いを詰めてきた。凄まじい速度。全力で漆黒の槍を受け止める。


「ぐぅっ…!クライン様!私はダナン本人です!稀有な魔導師の魔法にて蘇ったのです!」

「シスレバ……モドラン…。シャガテ……ウマレカワルノミ……。ワガトモへノ…ボウトクハ……ユルサン!」

「くっ…!」


 凄まじい槍技を繰り出してくる。あまりに力強く、受け捌くことで精一杯。どうにか間合いをきる。


「ヤルデハナイカ…」


 …確信した。この影はクライン様で間違いない。幾度となく穂先を交わした私にはわかる。鮮やかさに目を奪われる槍技。


「ワレハ……ヒト…。コレカラモ……ウッ!」

「クライン様!」

「ダマレッ…!」


 槍を振るわれ接近できない。クライン様は御自分の状況を掴み切れていないのだ。理性を保とうにも感情が定まらないことを知っている。

 私が興奮させてしまったことにより、王都で暴れ回らないとも限らない。命を懸けて阻止せねばならん。この御方にそんなことをさせるワケにはいかぬのだ。


 私にできることはただ1つ。


「私は理解しております。クライン様の置かれた状況が。初期は記憶の混濁が激しく、時間と共に記憶と感情が安定していくのです。ならば……ひたすら御仁を待つのみ」


 きっとリスティア様がウォルト殿を呼んで下さる。そして、ウォルト殿ならクライン様を正気に戻して下さるだろう。


 私は……この場に留まって頂くよう時間を稼ぐだけ。


「貴方様と穂先を交えるのは、実に400年ぶりでございます。私にとって光栄の極み。いざ……尋常にっ!」

「ムゥッ!」


 


 槍を交えて10分程経過した頃。


「ぐあぁっ…!」

 

 私はボロボロになっていた。穂先を受けた甲冑はヒビ割れ、幾度となく地に倒れて土に塗れる。


 ……強い。生前のクライン様は闘気を操ることができなかった。だが、今はアンデッド状態であり瘴気を操る。闘気で対抗しても力とスピードは劣勢で、槍を掠らせることすら難しい。


 ウォルト殿の到着まで保たせようなど、厚顔無恥な望みであったか…。


「モウオワリカ…」

「まだまだ…と申し上げたいところですが、実に厳しい状況でございます」

「ナラバ……シズカニ……オクッテヤロウ…」

「……ふははっ!」

「ナニガオカシイ…」

「やはり……お変わりなく…」


 常に相手を気遣い、自国に攻め入った暗殺集団すら味方につける懐の深さ。私が蘇った時は、ウォルト殿を屠ることしか頭になく、静かにあの世に送るなど考えもしなかった。


 この方に引導を渡して頂けるのならば、私は喜んで逝こう。だが……未練を残さぬよう思う存分槍を交えてからだ。まだ足掻いてみせる。

 

「まだ付き合って頂きます。はぁっ!」

「ムダナコトヲ…」


 踏み込んでも軽々と捌かれ、突かれ切られて傷を負う。痛みはなくとも闘気は無尽蔵ではない。もう尽きる寸前だと自覚していた。

 

 ……ここまでか。


「テキナガラ…ミゴト」


 私に槍を向けたままクライン様が呟いた。この方にかかれば敵味方も関係ない。


「後に私の仲間と邂逅するやもしれませぬ。その時は…先に逝くとお伝え下さい」


 最後の一撃に賭ける。せめて、しばしの猶予を与えて頂けるよう残りの闘気を燃やすのみ。


「生前お伝えすることは叶いませんでした。この場を借りて申し上げます。クライン様。私は…貴方にお仕えできて幸甚でした」


 死の間際に主と槍を交えた私は、なんという幸せ者だろう。


「未来のカネルラを……少しでも目に焼き付けて頂きたく存じます…。では……参ります!」


 クライン様の身体を穂先が捉える直前、私は意識を失った。






「う…」


 目を覚ますと、私は地面に横たわっていた。


「生きて……いるのか…?」

「目覚めましたか」


 声の主は…ウォルト殿。私の顔を覗き込んでいる。リスティア様も隣にいらっしゃる。


「……ウォルト殿!クライン様はっ!?」

「あちらです」

 

 目を向けると、生前の姿のままのクライン様が…仲間達と槍を交えている。


「くぅっ…!」

「ケイン。脇が甘いな」

「まだですっ…!少々前が見にくいのでっ…!」

「ははっ。いい大人が死してまで泣くでない。未来を担う騎士達に笑われてしまうぞ」

「笑いたい奴は…笑えばいいのですっ…!」

 

 なんということだ…。こんな……情景を目にできようとは…。


「ボクらがダナンさん達を発見したとき、クライン国王は倒れた貴方の傍に座っていました」

「最後の攻撃の寸前に記憶が戻ったみたい。だから手加減できたって」

「その後、事情は飲み込めなくてもダナンさんだと信じて慈しんでいたようです」

「さすが私の御先祖様だよ!」

「左様……ですか」


 あの状態で己を律することができるとは。さすがはクライン様。


「簡単に言うと、ケイン達も後から到着して、事情を説明した後にウォルトの魔法でクラインの魔物成分を排除したの」

「理解致しました。そして…彼奴らは槍を交えることを望んだのですな」

「クライン国王からの提案です。皆さんの腕が錆び付いていないか見たいと」

「全員手玉にとってるよ。本当に強いんだね~」

「あの方の槍は……別格なのです」


 手合わせの光景に泣けて仕方ない。ああやって長い年月を過ごしたのだ。共に汗をかき、食事を共にし、酒を酌み交わしながら腹を割って話した。

 偉大な国王であると同時に同士であったのだ。たとえ夢であっても、再びお会いしたいと心を焦がしていた。


 手合わせを終えたクライン様が私に歩み寄ってくる。


「ダナン。すまんな。随分と痛めつけてしまった」

「見事な槍技でありました。私の力不足でございます」

「記憶が蘇ったのはお前のおかげだ。感謝する」

「有り難きお言葉」

「ははっ。相変わらず固い。今は国王と騎士ではない。同じく蘇った友人ではないか」


 堰を切って溢れ出しそうな言葉をぐっと堪える。私の一方的な想いを伝えるべきではない。


「国王様。私の死後、動物の森に埋葬して頂き感謝に堪えませぬ」

「望みに添っただけのこと。我の復活の経緯は聞いた。ウォルトが白昼夢の如き魔法を見せたことがきっかけであったと」

「こうして……再び相見えることができようとは夢にも思いませんでした」

「我もだ。おそらく可愛い子孫のおかげでな。なぁ、リスティア」

「私以外の子孫も加護の力を付与してるはず。たまたま私の世代でクラインが起きただけだよ」

「謙虚な王女に育っている。よほど現国王の教育が行き届いているのだな」

「お父様はクラインにそっくりだよ!本当に瓜二つ!」

「そうか」

 

 クライン様はリスティア様を高く抱き上げた。


「最近、お父様に抱き上げられてないから新鮮!」

「子離れしたいのかもしれん」

「早くしてほしいよ!」

「ははっ。そうか」


 実の親子のように笑い合う。


「クライン様。よろしければ現代カネルラのお話でもいかがでしょうか?没後の歴史についても、ケイン達の住居にて説明させて頂きたいと存じます」

「いや。帰らねばならん」

「帰る…とは?」

「決まっている。天にだ」

「早すぎます!急がれる必要はないのではありませんかっ!?」

 

 思わず声を荒げてしまった。困ったようにクライン様は笑う。


「ねぇ、クライン。せっかく400年の時を超えて再会したのに、もういいの?」

「槍を交わせば心がわかる。彼等とはそんな仲なのだ」

「子孫がどんな政をしたかとか興味がない?」

「知ってどうする?どの時代の王族も、自分にできることでカネルラに尽くしたはず。我は誇りに思う。お前の父もな」


 クライン様はリスティア様を優しく地上に下ろした。


「お前達と出会えたことは、奇跡と呼ばれる稀な事象であろう。もう充分だ」

「多くは望まないんだね」

「後世でどう語られているか知らぬが、我は幸せな人生を送った。後進に未来を託し、役目を終えたのだよ。速やかに退場しなければならない」

「であれば、私も逝きます!とうに使命を終えたこの身をお供にっ!」

「それはならん」

「なぜなのです!?」

「お前達は新たな主を見つけたのではないか?尊敬できる国王に仕え、現代カネルラに貢献しているとリスティアから聞いた」

「ナイデル様は素晴らしい国王ですが、私達は貴方に仕えておりましたっ!我らの主はクライン様なのです!」

「固執することはない。我は、お前達が亡くなって新たな騎士を登用した。側近として重宝したぞ」

「当然の判断でございます!貴方様は国を背負う御方!常に進まねばなりません!そんな中で…森に足を運んで頂いたこと決して忘れませぬ!」

「それこそ当然だ。お前達は、我にとって特別な存在なのだから」


 雷に打たれたように身体が痺れる。


「我とて国王である前に1人の人間。お前達と汗を流した日々は決して忘れぬ。どれほど救われたかしれない。だが、人はいつか別れる。そして実際に別れた。新たな1歩を踏み出せばいい」

「それが……我々はこの世で生きることであると…?」

「その通り。我は国王を勤め上げた。幾何かの悔いは残っているが、満足して繋いだ。もはやこの世に未練はない。お前達はどうだ?まだ後進に伝えたいことや、やり残したことがあるだろう」

「……ありませぬ」

「はっはっ。嘘はいかんぞ。表情はなくとも声でわかる。伝え終えたらいつでも来るといい。歓迎する」

 

 なぜ……。なぜ……そんな風に笑えるのですか…。


「クライン。ちょっといい?」


 リスティア様が顔を向けた。


「なんだ?」

「私達は親しい人に我慢を強いるよね。顔も見たことがない国民には優しいのに、友人や側近には無理ばかり言って」

「まさに」

「ダナン達のことは心配しないで。無理強いはさせずに、気が済むまで現世で過ごしてもらう。私がカネルラにいる間は責任を持つ」

「お前は……なんと可愛い娘なのだ」

「そう?クラインはお父様に激似だから可愛くない」

「はっはっは!面白い!ナイデルを見たくなってしまう」

「今みたいに笑って。そう約束したんでしょ?いつの日かこの国で共に笑おうって。転生じゃないけどね」

「うむ」

「笑って別れようと思ったんだろうけど、ダナン達も笑わせてあげなきゃ。自分だけ笑ってどうするの?器が小さいなぁ」

「ははははっ!我の子孫は弁が立つ。嫁ぎ先があるか心配だ」

「私が懸命に生きたら、相応しい人が夫になるんじゃないかな」

「そうか…。我はどうすればいいのだ?」

「皆とよく話して。生前思っていたこと、今思ってることを話すだけでいい。物事で重要なのは、いつだって傾聴だよ、傾聴!王族の家訓みたいに言われてるでしょ!」

「いかにも。あいわかった」

「私は帰るね。城を抜け出してきたから、バレたら大目玉くらうの!」

「はっはっは!それはいかん。早く戻るがいい」

「クライン…。今日は沢山話せて嬉しかった。忘れないからね…」

「我もだ。息災でな、リスティア」 


 クライン様はこちらに向き直る。


「昔のように腹を割って話すとしよう」

「かしこまりました」

「志半ばでこの世を去ったお前達に対して、言葉足らずだったやもしれん。我の心をしかと伝える」

「私達も伝えたく存じます」


 リスティア様とウォルト殿が起こした奇跡。たとえ数時間の夢だとしても、我々にしかできない話をしよう。


 笑って別れるタメに。

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