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モフモフの魔導師  作者: 鶴源
708/731

708 狙われる白猫

「なんだ、あの集団?」

「冒険者じゃないよね?見たことない格好してる」


 注目を浴びてフクーベの街中を歩く集団が目指しているのは、カネルラ有数の危険地帯であり保護区でもある動物の森。


 集団の1人ゼゼラは、アリューシセで売り出し中の傭兵。血気盛んな国民性のアリューシセでは、冒険者より闘士や傭兵の方が人気が高い。種族を問わず強い者が尊敬される風潮があり、他国の戦場で散る者も多く、次々に現れるのが傭兵。

 ただし、母数の多さ故に仕事を受けるには実力が必要で、新人や腕の悪い傭兵が尊敬されることなどない。名を売ってこそ稼げる。

 ゼゼラは徒党を組まず単独で活動する傭兵で、実力は中堅ランクに位置付けられている。長いこと稼業を続けて飯を食えているものの、評価には納得していない。


「ゼゼラ。俺ら、妙に注目されちまってるぞ」

「この国には傭兵がいない。装備を着けてるのは冒険者くらいで、珍しく映るんだろう」

 

 今回、ゼゼラは自身と同様にアリューシセで燻っている傭兵仲間に声をかけてカネルラにきた。その数10人以上。


「今回はお前の提案に乗ったけどよ、やっぱ眉唾かもな。のほほんとしてヤバさの欠片も感じねぇ。こんな国に本当にいるのかよ?」

「今からでも帰っていい。金は払わないけどな」

「乗ったのはこっちだ。手ぶらで帰るつもりはねぇ」

「動物の森にいるんだと。アリューシセじゃ噂程度だが、この国の奴らは口を揃えてそう言う」

「あのアサギがやられて、下手すると『毒蝮』もやられてるらしいな」

「あくまで噂だが、火のない所に煙は立たない」


 歩き続けて遂に動物の森に着いた。別になんの感情も湧かないただの森だ。


 森に入る前にゼゼラは確認する。


「誘ったときに言った通り、カネルラに来た目的は魔導師サバトの抹殺だ。アリューシセでも名が売れてる魔導師を殺して、傭兵として箔を付けるタメだが、居場所もわからなければ風貌も不明。集団行動がいいか、それとも個人でやるか意見を聞きたい」


 若い傭兵がダルそうに手を挙げた。


「当然個人っすよね?依頼主がいないんすから。金にならないのに、集団でやるってのはダサくないっすか?やりたきゃ止めませんけど、俺は御免っす」

「私もさんせ~。恋人でもないのにずっと一緒いるって気持ち悪いし~。サバトにビビってる人達は組んだらいいよ~」


 バカにした口調の女傭兵も同調した。


「ビビってるだと…?舐めてんのか…?」

「舐めるワケないじゃん~。オジサンって汚いし~、視線がいやらし~」

「この…クソガキがぁっ…!」

「やめろ。森に来た目的はケンカすることじゃない」


 発言にカッとなる中年達と、飄々として悪びれない若造共。この2人のことを俺は知らない。最近頭角を現してきた若手傭兵らしく、知り合いが連れてきた。


「俺は手柄を横取りされたら嫌なんで、1人で行くっす。敵は身内にアリなんて笑えないっすからね」

「私もそうしよっと~。オジさん達って~、血気盛んだから平気で背中刺してきそう~。ふふっ」


 舐めた口を叩く若造達は、我慢の限界といった雰囲気の傭兵の鋭い眼光にも怯まない。若いのに肝が据わっている。


「基本的には個人で行動するが、共闘するのは自由。全員でという選択はナシ…ということでいいか?」

「いいもクソもあるか!」

「このガキ共とは組めねぇ。勝手に死んじまえばいい」

「ははっ。お互い様っすよ。また会えたらよろしくっす」

「私は二度と会いたくな~い。だって、オジさん達怖いんだも~ん」


 一時的に手を組んだとしても、怪我したり邪魔になると判断すればあっさり見捨てたり見捨てられる。傭兵はドライな関係が当たり前。


「お前らこそ背中から刺してこないだろうな?」

「ダサすぎるっしょ。儲かりもしないのに、面倒くさいことしますか?やるなら正面からっすよ。またどっかで」

「いいこと言うじゃ~ん。けど、やる意味ないよね~。じゃあね~」


 小僧と小娘はバラバラで森に入っていく。金のタメならやる…か。実に傭兵らしい。奴らは長生きできないかもしれんが、俺もあんな頃があった。


「俺達も動くとするか。何人かは組むのか?」


 話を聞くと、どうやら全員別行動でいくつもりのようだ。俺も身軽なのは望むところ。声をかけた手前、ある程度の要望を聞き入れるつもりはあったが、いらぬ心配だった。


 解散して森を歩きながら思案する。


 サバトを狩るという話に乗ってきたということは、全員が名声を手に入れたがっている。欲深さが傭兵らしい。

 当てがないのは事実だが、この森にはサバトの関係者と噂されている獣人がいる…と酒場で情報を集めたときに聞いた。


 サバトが被っていたという白猫の面。そして、森に暮らす獣人は猫人らしく、なにかしら関係があるのではないか?という限りなく薄い根拠。

 あまりにサバトの情報がなさすぎてソイツから話を聞く価値はあると判断した。一緒に来た奴らを出し抜くタメにも。


 俺も含めて全員無事に帰れるなんて思ってない。この森は魔物の巣窟で、奥地に行くほど顕著に手強くなるという。

 傭兵は戦争や紛争地域での対人戦闘が基本であり、魔物との戦闘で命を落とすのは日常茶飯事。冒険者に比べると知識も少なく、人の裏をかいても魔物の裏はかけない。

 最低でも1人か2人は屠られるだろう。隣国まで来て成果なしで戻る選択はない。商売敵が減るのは喜ばしいことでもある。


 しばらく歩くと、ふと人の気配を感じた。


「出てこい」

「……へぇ。鋭いっすね」

 

 木陰から姿を見せたのはさっきの若造。


「なにか用か?」

「俺と組まないっすか」

「なんだと…?勘弁だと言ったのはお前だろう」

「アンタは他の連中とはちょっと違うっす。しかも、サバトの居場所に心当たりがあるんじゃないっすか?顔に書いてたんで」


 ヘラヘラしているが勘が鋭い。

 

「不確かな情報ならある。知りたいのか?」

「その言い方は、見返りっすね?サバトを見つけるまで俺がアンタを守る…ってのはどうっすか?」

「話が早いが必要ない。臭い台詞はあの女にでも言ってやれば喜ぶだろう」

「ははっ。あり得ないっすよ。アイツは相当ヤバいんで。巷じゃ『ヘカテ』って呼ばれてるんすけど知ってました?」

死の女神(ヘカテ)…?」

「今頃、何人か犠牲になってんじゃないっすかね。わざとオッサン達を挑発してたんで。アイツとヤりたかったのか知らないっすけど、カネルラに誘った奴は頭おかしいっす」

「奴は狂人か」


 人を殺すことに慣れすぎる弊害か、敵味方関係なくただ殺すことに快感を感じる奴が傭兵には少数いる。大抵厄介者として爪弾きにされるが。


「見た目はあんなだけど強いっすよ。適当に絡んだ奴はもれなく死んでます」

「あら、シオイ。誰のことを言ってるの~?ふふっ」


 いつの間にか怪しく微笑むヘカテがいた。完全に気配を消していたな。口元を隠す手が赤く染まっている。


「せっかく離れたのに見つかったか。ゼゼラさんでしたっけ。今だけ共闘しないっすか?」


 華奢で身体も小さいこの女に殺されるとは思えないが…。


「無理ならいいっすよ。後悔しても遅いっすからね」

「うふふ。遂にシオイとできるわ~」

「俺はヤりたくないっての」

「またまた~。その前に~、オジサンは邪魔ね~」


 ヘカテは俺に向けて掌を翳した。空中でなにかが煌めき、反射的に身を躱す。


「ぐぁっ…!」


 左肩に痛みが走った。細い刃物で突き刺されたような痛み。


「頭を狙ったのによく躱せたわね~。ちょっとだけ驚いたわ~」

「ぬかせ…。ガキがっ…」


 隠し武器か。魔法にしては速すぎる。飛び道具のはずだが、肉に刺さってもなければ地面に落ちてもいない。


「見えない糸のような武器だな…。傭兵というより手品師もどき」

「ご名答~。意外に賢いのね~。どう対処するのかしら~」 

「くっ…!」


 駆け出して木の陰に隠れた。


「どうっすか?俺と共闘する気になりました?」

  

 別の木に身を隠すシオイから提案される。


「あまり時間ないっすよ。ヘカテは気が短いんで。危ねっ!」

「シオイも隠れてないで出てきなさいよ~」


 シオイが身を隠す木は、凄まじい速さで切り刻まれている。


「汗をかくからあまり動きたくないのよね~。埒があかない~」


 両手を器用に操りながら、人形繰りでもしているかのように攻撃をやめない。


「シオイ。共闘してやる」

「その気になったっすか」

「イカレた奴に構ってる暇はない。用があるのはサバトだ。コイツを殺すまで付き合ってやる」

「了解っす。じゃ、俺が隙を作るんで脱出してください。なにか手があるっすよね」


 両脇の腰袋からダガーを抜いてシオイは飛び出した。両手に構えて見えない糸を弾いている。いい腕だ。


「止めるので精一杯っすよ!」

「うふふっ。シオイ、まだまだよ~。ゆっくり切り刻んであげるわ~」

「なんとかしてくださいよっ!」


 まずは厄介な武器を止める。投げナイフを投擲するも華麗に躱された。


「その程度かしら~?拍子抜けだわ~」

「悪かったな」

「…っ!」


 クン!とナイフに繋いだ特殊な糸を引いて操作する。鞭のようにしならせてヘカテの頭を狙うもギリギリで躱された。頬が切れて血が流れる。


「お前しかできないと思うな。ションベン臭い小娘が」

「私の顔に傷がっ…!……殺してやるっ!!」


 貼り付けた笑顔が鬼の形相に変化した。


「澄まし顔より美人だ」

「クソジジイがぁっ…!死にさらせっ!!」

「ヘカテ。俺のこと忘れてない?」

「…っ!」

 

 数的優位で押し込む。2対1で俺達の攻撃を捌ききるこの女は確かに強い。サシでは勝てなかったかもしれんが、このままなら押し切れるな。

 狂人はどうせ長生きできやしない。牢行きか地下闘技行き、それか死刑になるだけ。この場で引導を渡してやろう。


「ぐぅっ…!」


 攻め続けていると、バランスを崩してヘカテが倒れる。片手を地面について、労せず糸を封じた。


「死ね。狂人」


 一気に接近して剣を振りかぶる。


「ゼゼラさん!なにやってんすか!罠っすよ!」

「なにっ?」

「…ははっ!」


 慌てて躱すも右脇腹に痛みが走った。見ると投げナイフが刺さっている。


「ぐぅっ…!」

「男って奴は~、女が隙を見せると直ぐ調子に乗って好き放題できると勘違いするのよね~。どいつもこいつも~……ムカつくんだよっ!」

「やっべっ!」


 シオイも鬼気迫る攻撃を食らって傷を負った。狂気という言葉が似合う女。俺達はまた木陰に身を隠した。

 

「はぁっ…!はぁっ…!しぶとい男は嫌われるわよっ!」

「マズいっすね…。このままじゃ、よくて相討ちってとこかもしんないっす」

「傭兵にしては随分と体力のない女だ。騙し討ちが得意技なら仕方なしか」

「ほざけっ!クソジジイがぁっ!!」

 

 携行していた痛み止めを飲んで多少紛れた。


「シオイ、使え」


 痛み止めをシオイに投げて渡す。


「…ふぅ。落ち着いたっす。ゼゼラさん。なんかいい案あるっすか?」

「ない」


 まず奴に近付けない。どんな理屈か知らないが、あの糸は厄介だ。敵ながら大した技能で、油断したら一瞬であの世行き。


「だが、間違いなく動きは鈍ってる。奴の体力を削れるだけ削って仕掛ける」

「一か八かっすか~。玉砕かもしれないっすよ」

「他にあるか?」

「今んとこないっす。アイツ、想像以上にイカレてましたね。昔、男に遊ばれて捨てられたらしいんすけど、女の恨みって怖いっすねぇ」

「俺には関係ない。どうせその男が最初の犠牲者だろう」

「なにをごちゃごちゃ喋ってやがるっ!出てきやがれっ!」


 隠れているのに、煌めく糸が急に視界に入ってきた。


「うぉっ…!」

「マジかよっ!」


 鞭を木に巻き付けるように糸を操作して、裏に隠れた俺達を攻撃してくる。なんて奴だ。太く丈夫な木だからと油断していた。


「さっさと切り刻まれろ!駄肉共がっ!」


 逃げ場が失われていく。どうするか。


 …と、急に攻撃が止んだ。

 

「アンタ……誰…?」


 木の陰から覗くと、ヘカテの視線の先に白猫面を被りローブを着た人物が立っていた。


 アイツは……まさか…。噂に聞く風貌だが…。


「お前はココでなにをしている?」

「おかしな奴に教える必要はないわ。アンタこそなにしてるのよ?」

「無闇に木を傷付ける輩を見掛けたんでな。やめさせるタメに来た」

「偉そうな猫ちゃんね~。アンタの庭だとでも言いたいの~?すっごくいいとこだったのに……邪魔しないでよっ!」


 白猫面の男は素早く身を躱した。そして…。


「あぅっ…!」


 ヘカテの身体の数箇所から血が噴き出す。奴はなにをした…?飛び道具ではない…と思われる。おそらく魔法だろう。


「くぅっ…!なにをしたのよっ!!」

「おかしな奴に教える義理はない。見てわからなかったか?」

「生意気なっ…!よくも傷物にしてくれたわね…。絶対に許さないっ!」


 ヘカテの指先から垂れる糸が煌めいている。見事に躱したのだから、サバトは気付いているはず。


「死ねぇっ!」


 無数の煌めきが波打った瞬間、ヘカテの首が飛んだ。サバトは俺達を見る。


「そこにいる2人。お前らはなんだ?」

「…お前はサバトか?」

「そうだ」


 なんて幸運。標的が向こうから来てくれた。


「今の今まで舐めてたんすけど、アイツは噂通りの化け物っすね」

「かもしれん」


 かなり疲労していたとはいえ、ヘカテの攻撃を受けることなく一撃で屠った。魔法だろうが見当もつかないことが恐怖。


「俺達は手負いですし、出直すのが正解っすよ」

「シオイ、共闘は解除だ。後は好きにしろ。約束は守ったから文句ないな」

「やっぱそうなるっすよねぇ。仕方ない。一丁やりますかぁ」

「お前には関係ない。逃げるが勝ちを実践したらどうだ」

「名を売りに来たんで、尻尾巻いて逃げるってのはクソダサいっす。逃げながら死ぬのは特に。闘って死ぬ方がまだマシっす。逆に俺が付き合うんで、共闘続行ってことでどうっすか?今度は、サバトを殺すまで」

「…バカが。後悔するぞ」

「こっちの台詞っす」


 1人で相手するより勝つ確率は上がる。傭兵らしく精々利用させてもらおうか。


 姿を見せてサバトを見据えた。


「俺はお前を殺しに来た」

「アリューシセの傭兵か」

「察しがいい。土産に…首をもらうぞ」


 サバトは少し離れた場所にいて、ただ自然体で立っているだけ。魔導師なら接近してこないだろう。まだ隠れているシオイに視線を送り、目で合図した。迂回して別方向から攻めさせる。


「随分と余裕だな」

「なにぃっ?!」


 視線を外した一瞬でサバトは間合いを詰めてきた。急接近に動揺して初動が遅れる。

 

「しゃぁっ!」


 サバトの行動を読んでいたシオイが勢いよく飛び込んで、先制できるタイミングでサバトを斬りつける。


「食らえっ!」


 サバトは素手。少なくとも躱す……はずが、そんな素振りすら見せず、俺達に向かって掌を翳していた。


「ごふぁっ!」

「ごぼぉぁっ…!」


 衝撃で後方に吹き飛ばされた俺達の腹は…破裂したように空洞になっている。


「サバ……ト…。化け物…めっ…!」


 致命傷を受けて動ける術などない…。剣よりも速く魔法を操る魔導師…。怪物だ…。


「クッソ強ぇ…。魔法の発動が速すぎっす…。一撃っすよ…」


 サバトはなぜかうつ伏せのシオイに歩み寄り手を翳した。


「アリューシセには相手を侮る傭兵しかいないのか?」

「……ぐっ……あぁぁっ…!」


 慈悲でトドメを刺すと思ったが……なぜか突然苦しみだすシオイ。


「超回復の呪術に気付かないと思ったか。芝居が下手だな」

「クッソ…!一気に……意識がっ……。マジで……逃げるべき……だっ……た…」


 超回復術を施して…いたのか…。共闘で勝つ確率を上げ……最悪でも……自分だけ生き残るつもりだった…。


「シオイ……お前は……最期まで……傭兵……らしかった…」

「……っすよね……。相手が……悪かった……だけっ……す…」


 

 ★


 

 なぜか点在する傭兵の死体を全て魔法で土に還したウォルトは、傷付いた木の治療にとりかかった。混合魔法で綺麗に治療する。


『災難でしたね』

『助かる。すまないな』

『ボクを狙った奴らなので責任がありますし、お世話になっているのでやらせてください』


 男が身を隠していたのは神木だった。仲間割れの事情は知らないけど、ボクを殺す目的で森に来たのだから遠因ではある。


『傷つけられるのは珍しくもない。治してもらえるだけ有り難い』

『報せてくれて助かりました』


 定期的に展開している結界の魔力を通じて、『サバトを狙った人族が近くで数人暴れている』と教えてくれた。


『ウォルトは大変だな。恨みもないのに命を狙われて』

『貴方達の方が大変だと思います。ボクは自業自得な部分が大きいんですが、立っているだけなのに切られたり燃やされたりするんですから』

『ははっ。私達は似た者同士か。しかし、今日の人族は仲間のように見えていきなり闘い始めた。愚かな行動にしか見えなかったのだ』

『傭兵といって争いを好む人種です。世の中に闘う理由は腐るほどあると思いますが、奴らは下らない理由で闘います』

『私には理解できないだろう。また同じようなことがあれば伝える』

『有り難いです。それに、傷付けられたらいつでも呼んで下さい。魔法の修練になるので気兼ねせず』

『そうさせてもらう』

『ちなみに、コイツらの身体は栄養になっていますか?』

『あぁ。私達はどんな生命も等しく吸収して生きる。死ねば人も獣も魔物も全て同じだ。話そうと話すまいと、人の善し悪しもない』

『ボクが死んでいるのを見かけたら、直ぐに栄養として吸収してくれませんか?』

『我らの近くであれば是非もない。ウォルトの魔法のように早くはないが、本気で吸収するよう仲間に伝えておこう』

『嬉しいです。よろしくお伝え下さい』


 理解ある神木がいる反面、話の通じない人族がいる。植物とか人とか関係なく、信頼できる者と付き合っていきたい。

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